虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ

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【第二部】魔王覚醒編

31)観劇

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「わわわっ!」
「おっと」

 急に空間がぐらつき、ドーヴィの膝上で魔法の話をしていたグレンはバランスを崩した。ドーヴィが慌てて支え、グレンを抱え込む。

 ドーヴィは上を見て、厳しい顔をした。グレンも一緒に上を見るが、真っ暗な空間が広がっているだけだ。自分には見えて無くとも、悪魔のドーヴィには見えているのだろう、と勝手に納得する。

 分身体のドーヴィであるが、本体とはそれなりにリンクが生きている。だから今の揺れが『閃光を目に食らってダメージを受けたから』だとわかっているし、この結界の外に蠢く黒い魔獣の動きが活発になる理由も、把握していた。

 本体はグレンを捕まえる様子を伺っているようだ。あの弱った肉体では、下手をするとグレンの魔法にも負ける。

「……そろそろ、ぼくの出番?」
「おう、そうだろうな」

 途端に、グレンは目をキラキラと輝かせた。時間の概念がないグレンには飽きるという事は無かったが、それでも何かを為さなければならないという焦燥感は、少なからず持っていたのだ。

 繰り返されるピクニックの話と魔法の話の間に、時折見せるグレンの不安な顔。ドーヴィはその度になんとか宥めすかしてきたが……ようやく、グレンを不安から解放できそうだ。

「新しい魔法でバンバン戦うよ!」
「あー……あれだな、手加減してやった方がいいと俺は思うな」
「? 敵なのに?」
「ああ、敵だけど、な」

 むむむ、とグレンは難しそうな顔をして唸る。これ以上バンバン戦われたら本格的にローデンが泣き出すのでやめてあげて欲しい。

 このグレンを乗っ取って動かしている魔獣は、グレンの記憶を食べてそこから最適な動作を選んでいるに過ぎない。

 もともとグレンの無詠唱は便利だから、ではなく、溢れすぎる魔力を制御する為に、使い始めたものだ。そして特に無詠唱を身に着けてからは、ドーヴィの指導で使う魔法を制限している。

 だから、魔獣に操られたグレンが使う魔法は意外と種類が少ないのだ。氷の槍の使用頻度が高いのも、元のグレンがそれを好んで使っていたから。

(グレンが本気で魔術を使ってたら、ローデン達なんて一瞬で丸焼きだったろうなぁ……)

 俺の契約主様は本当に可愛い上に強い! と意味も無くドヤ顔をしてしまうドーヴィだ。ローデンが聞いたら泣くを通り越して卒倒しそうである。今ですらヒィヒィ悲鳴を上げながら逃げまどってるというのに。

 不満そうに唇を尖らせているグレンを抱きしめ直し、頭を撫で、ドーヴィは存分にグレン成分を摂取した。本体がグレン不足で死にかけている分、こちらで大量に摂取しておく。

 そのくすぐったさにグレンはくすくすと可愛らしい笑いを零した。その愛らしさを見れば、三日ほど同じ話を無限ループして過ごしたのも全く苦ではないとドーヴィは思う。

(待ってなグレン、もうすぐこんな狭苦しいところから解放してやるからな)

 鼻先を甘噛みするとグレンはさらに面白そうに笑う。そして、お返しと言わんばかりにドーヴィの高い鼻も噛み噛みしてくるのだ。うん、俺の契約主が本当に可愛い。

 ……遠くで本体が「俺もグレンとイチャイチャしてえ」と嘆いているのが伝わってくる。いいから働け、本体。


☆☆☆


「アハハ! 最初からこうすれば良かったじゃない!」

 屋敷で一番高い小部屋の窓から、グレンが騎兵を蹴散らすのを見てモアは楽しそうにはしゃいだ笑い声をあげた。隣で見ているフィルガーも、満足げに頷く。

 そのうち、背後から激しい足音がした。小部屋に続く階段を駆け上がって、勢いよくドアを開けたのは息を切らしたザトーだった。

 もはや以前の執事としての顔は無く、傭兵としての鋭さも無く。ただ、衰えた老人の様に白髪まみれの頭に、濃い目の隈、そして無精ひげ。

 音に振り返ったモアは、そのザトーの姿を見て嫌そうに顔を歪めた。

「……汚いわ」
「う、うるせえ! そんなことより! 何をしたんだっ!」

 ザトーがモアに掴みかからんとすると、スッと一本の細いステッキがザトーの前に差し出された。それに勢いを削がれ、ザトーが顔を上げれば……仮面の悪魔、フィルガーが黙ってザトーを見下ろしていた。

 小汚いザトーがフィルガーによって制されているのを見て、モアはいい気味だとツンと顎を上げる。

「モア嬢、この男に教えて差し上げたらどうですカ?」
「そうね、ザトーにも教えてあげようかしら!」

 窓の外からは戦闘音が響いている。男の大声が聞こえるのは、きっと指揮官が指示を出しているのだろう。上がる雄叫び、混ざる悲鳴。

 その窓を背に、モアはくるりとザトーへ向き直った。お気に入りのワンピースの裾が、ひらりと可憐に舞う。

「あの兵器に『私の敵を全部倒しなさい!』って命令したの。ザトーはもったいぶりすぎなのよ」
「な……なんて、ことを……」
「持ってるだけじゃ意味がないわ! ちゃんと使ってあげなきゃ!」

 キラキラと輝く、戦場を知らない目は美しい。ただ、自分の将来を夢見る無垢な瞳だ。

 だが、そこに一筋の狂気……あるいは、貴族、王族としての傲慢さを、ザトーは確かに見出した。

 モアにとって、グレンという少年は人間ではなく兵器であるし。今、窓の外で何人もの命が奪われそうになっているのも無関係な事であるし。

 攻め込まれたことで、必死に対応している戦いを知らない平民達が、精鋭の王国騎士によって一刀両断されたとしても、モアは何も思わないだろう。むしろ、汚い平民がいなくなって清々するとすら、思うのかもしれない。

「と、言うわけなんですネェ。イヤハヤ、我が契約主は思ってたより優秀でしたヨ」
「フフン」

 フィルガーの言葉を愚直に受け取ったモアが、胸を反らす。それがこの事態を面白がっている皮肉だと気づいたのは、ザトーだけだ。

 戦争を起こしたいフィルガーにとって、何の作戦も考えずにただ突撃する指示しか出さないモアは、実に優秀な指揮官であった。

 モアはまた窓に向き直り、グレンが魔法を盛大に放つのを見て「花火みたいで意外ときれいじゃない」と楽しそうに言う。

 ……指揮官が愚かな戦場にはザトーも何度も出会って来た。どんな顔なのか一度はその愚か者の顔を見てみたい、と思っていたが……どうやら、その愚か物はこんな顔をしていたらしい。誰が見ても美人だと言う美貌に、戦場を見下してその激しさを楽しむような顔を。

「さて、ザトー君」
「……ぁ……」

 フィルガーがモアから離れてぐいっとザトーに近づいた。ザトーは二、三歩後退り、ドアに体を当てながら廊下に出る。

「……まあ、君ならわかっているでショウ、この戦いが無謀なことに、ネ」

 表情のない仮面からはフィルガーの言葉の意味が読み取れない。ザトーは黙って頷いた。この悪魔が、いったい何を言い出すのか。

「そこで、ですネ。君もまあまあ、働いてくれましたカラ」

 フィルガーはすっと指でとある方角を指す。

「逃げるなら、今だと思いますヨ? あちらが今は一番手薄デス」
「!!」
「ワタシはもう少し戦場を楽しんでカラ、帰るとしマス」

 どこへ帰るんだ、という愚問が出るより先に、ザトーは廊下を転げるように駆けだした。階段も数段飛ばして駆け降り。

「おい! 全員集めろっ!」
「お頭っ!?」

 傭兵時代から付き合いの長い仲間や、新しく雇った腕の立つゴロツキをザトーはかき集め。自身も数年ぶりに武器と防具を手早く身に着ける。

「お頭、どうするんですか、俺らも戦いに出るんですか!」
「ちげえよ……逃げるに決まってんだろ」
「! ……そうっすよね!」

 逃げる、と言ったザトーに、昔からくっついてきていた子分のような小男は嬉しそうに顔を綻ばせる。

(そうだ、負け戦にいつまでも付き合ってる必要はねえんだ)

 ザトーの目に、光が戻ってくる。ザトーはいつだって、負けを見極めて逃げ回って生きてきた。今回の戦場も、どう見ても敗戦濃厚なら逃げるしかない。

 あの悪魔が「逃げていい」と言うなら、逃げるしかないだろう。あれが邪魔をしたから、ザトーも逃げずに向き合っていただけで。

 それが無いのなら、もうこの戦場にも屋敷にも、あの小娘にも用はない。

「行くぞてめえら!」

 すっかり力を取り戻したザトーの喝に、逃亡集団は一塊となって走り出した。



「さてはて、ザトー君はどんな面白い物を見せてくれるのでしょうネ?」

 モアを小部屋に残し、フィルガーはふわりと屋敷の屋根に姿を現した。と言っても、人間からは見えないように隠蔽の魔法を周囲に展開している。

 フィルガーがザトーを逃がしたのは、慈悲でも何でもない。単にその方が面白いから、だ。

 あちこちで戦闘が発生してはいるが、やはり剣を切り結ぶような戦闘はほとんど見られない。グレンが暴れている方は、騎兵が逃げ回っているだけ。

 他のところは、まだ土壁を崩している。絶賛攻略中だ。壁に開けた穴から、徴兵した一般人が必死に弓矢を撃っているが、何の訓練も受けていないのだからそもそも前に飛んでいない。飛んだとしても、王国騎士達の高品質な鎧に阻まれるか、そうでなければ同行している魔法兵に防がれて終わりだ。

 あまりにも刺激が無さ過ぎる。それなりに盛り上がってはきたが、フィルガーにとってはずいぶん物足りない状況だったのだ。

 だから、ザトーを逃がした。腑抜けになったとはいえ、ザトーの腕前は本物。それなりに面白い戦いは見れるだろう。

 ……フィルガーがザトーに示した先は。手薄でも何でもない、王国騎士達がずらりと並んで待ち受けている場所だ。

「マ、そもそも完全に包囲されてますからネ。……相手の指揮官は実に優秀ですヨ」

 フィルガーはその事実を実に惜しく思う。これでこちら側がもう少ししっかりしていれば、高品質な戦争が見れたかもしれないのに。

 相手の指揮官……レオン・シルヴェザンに憑りついたら実に面白かっただろうが、残念ながらあっちにはドーヴィの手垢がそれなりについている。

 ちらり、とフィルガーはドーヴィの動向を探った。どうやら契約主であるあのグレン少年を捕まえようと、タイミングを伺っているらしい。

 少し考えたのち。

 これ以上、ドーヴィの相手をして魔力を消費するのはもったいない、とフィルガーは判断した。

 フィルガーが望むような戦争とは全く異なる、随分と期待外れな展開になってしまった。こうなると、フィルガーとしては赤字なのである。モアから得られる魔力も最低限のものしか無かったわけで。

 その状態で、ドーヴィの相手をする気にはならなかった。それより、少しでも洗練された王国騎士の動きを楽しみ、一般人の悲鳴で耳を潤す方が良い。さらに逃げ出したザトーが王国騎士と激しく剣を交えてくれれば、それで良い。

 屋敷の屋根、全体を見渡せる場所で宙に浮いたフィルガーは優雅に足を組み替えた。やはり戦争の巻き起こす、独特な喧騒は心地よい。
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