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第49話 調査・双貴妃の正体と悩み編
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(よ、よいしょ……)
人混みを掻き分けながら、手招きしている女性へと近づく。距離を詰める度に色白で丸っこい指の形がはっきりと見えだした。それには確かに見覚えがある。
手招きしている手へ触れた瞬間、その手に右手首を掴まれぐいっと引き込まれる。同時に朝日が美雪の肩に触れた。
「わあっ!」
体勢が崩れるのと、後ろから重たい何かが落ちてくる。回避出来るわけもなく、重たい何かと地面に挟まれてしまった。
「う、ぐ……重い……」
「あっ! すまない美雪!」
押し潰そうとするくらいの重たい何かは朝日の身体のようだ。確かに全体的にぬくもりが感じられた気がする。
彼がパッと離れてくれたおかげで、目の前にいる若い女性が誰なのか、漸く視界に映し出される。
「あなたは……! 以前お会いした!」
「そうです! 名前をお教えしていなかったですが、覚えてくださりありがとうございます!」
黄色い瞳の妃は今日も変わらず目の色を少し薄めたかのような色合いをした豪華な衣服を見に纏っている。
以前よりかは、かんざしの量が増えていた。長い髪は三つ編みに編まれ、暁月国ではあまり馴染みがない結い方をしている。
「名前を教えていなかったのはこちらもです。お気になさらず!」
そう両手を振りながら頭を下げると、彼女はし――っ! と口の前で人差し指を立てる。
「お静かに……さ、こちらへ……私の隠し部屋にご案内いたします」
暗闇の中を這うようにして進む。すると急に狭苦しかった隙間が開けて立てるようになった。目の前には茶色い本棚の列がぎっしりと確認出来る。
黄色い瞳の妃が本棚の右側を掌で押すと、くるりと回転しながら開かれた。
「ここです。隠し部屋」
隠し部屋の中は同じように本棚が四方八方を埋め尽くしている。灯りがあるので先ほどよりも暗さは感じられない。
「……早速ご質問したいのだが、貴方様は双貴妃様でございますか?」
朝日からの質問に、黄色い瞳の妃はごくりと唾を鳴らしてから、観念したように大きく首を縦に振った。
黄色い瞳の妃はやはり双貴妃だった事に、美雪としては予想通りだったものの驚きを感じ得ない。
「驚かれました?」
「失礼ながら。嫉妬深いとの噂が流れておりましたゆえ」
(朝日さん、ばっさりと!)
「え、何ですかそれ」
双貴妃はぽかんと口を開いて朝日を凝視している。
「あ、朝日さん、いきなりそれを言っては……!」
「いや、まあ……美雪、その……」
「私、そんな噂が流れているんですか……?」
髪飾りに彩られた頭を両手で抱えた。青白くなりつつある顔は混乱と動揺で彩られている。
「その、申し訳ございません……」
「あ、あっ! あなたは悪くないです!」
「あ、朝日と申します。以後お見知りおきを」
「朝日さん……えっと美雪さん。私はやはり月華殿から外の世界を知らなさすぎますね。ちゃんと外に出て皇后様をはじめ皆様方へご挨拶しなきゃとは、思うのですが」
両手を肩ごと落とし、俯く双貴妃。彼女の声は可愛らしさと一種の寂しさが合わさっていた。
「なぜ、外に出られないのですか?」
「えっと……私が景季国の元王女だったのは、ご存じですよね?」
「はい。存じております」
「こちらへ嫁いだ際に、景季国の王家で勤めていた者達も大勢同行しております。そんな彼らから外から出るなって言われておりまして……」
あの時家出した理由のひとつでもあるんです。と双貴妃は遠慮がちに語った。
「外に出てはいけない、か……あの宇鐘と言う名の薬師からも、そう申しつけられているのでございますか?」
「宇鐘、ご存じなのですね。朝日さんそうなんです。美雪さんと初めてお会いした時にも、宇鐘達から逃げてきたんです」
「宇鐘さん、お厳しい方なのですか?」
美雪の問いに対し、双貴妃はゆっくりと首を小さく左右に振った。その動きからはうっすら迷いが見て取れる。
「きつい方ではございません。実は彼とは幼い頃から主従関係にありました。だから……心配なんでしょう。私の事が」
「双貴妃様の事を、大事に思われていらっしゃると」
「まあ正直……過保護だなって」
はは……と床下に視線を落としながら苦笑いを浮かべる双貴妃の顔は、少しこわばっている。
(内乱があったせいか、それとも先の戦で戦火を交えた国に嫁いだからか……異国の地となると、やはり心配が勝ってしまうのかも……)
するとどこからか双貴妃様! と若い女性達の大きな叫び声がこだまし始めた。声を耳にした双貴妃は肩を上下に跳ね上げさせる。
「いけません、あなた方はもうお戻り頂いた方が!」
「かしこまりました。お話しできて感謝いたします、双貴妃様。……美雪行くぞ」
「はいっ! 双貴妃様、またお会いしましょう!」
双貴妃に促され元来た道を慌てて引き返す。最後に振り返った時にはもう彼女の姿はどこにもなかった。
人ごみを眺めながら暁華殿へ戻る最中、朝日から双貴妃について感じた部分を尋ねられる。
「双貴妃様は全く嫉妬深くなんてございません」
「そうだな。だが過保護か……」
「窮屈に感じていらっしゃる部分はあるかもしれませんね……」
「双貴妃様についてももっと知ってから判断する必要があるな。こっちはこっちで厄介そうだ。何しろ景季国の者達も絡んでいるのだから」
医師や薬師達で賑わいを見せている暁華殿へ戻ると、朝日の帰還に彼らが湧いた。
「朝日様!」
「朝日さん、どうぞ我らの元にも来ていただけませんか!」
「ぜひご挨拶だけでも……!」
輪の中で苦笑する朝日。その隣に自分がいると朝日が改めて強い立場にいる人間だと知覚する。そのような方と一緒に働けるのは光栄な事だと、胸の中でつぶやいた。
輪を押しのけるように暁華殿の中に入ると、児永とばったり出くわす。
「あ、朝日さんと美雪さん。探しておりましたよ」
児永が朝日へ手渡したのは薄い橙色に染まった掌位の紙切れだった。受け取った朝日は折りたたまれた紙切れを両手で丁寧に開く。
「ふむ……青才人様からだ」
人混みを掻き分けながら、手招きしている女性へと近づく。距離を詰める度に色白で丸っこい指の形がはっきりと見えだした。それには確かに見覚えがある。
手招きしている手へ触れた瞬間、その手に右手首を掴まれぐいっと引き込まれる。同時に朝日が美雪の肩に触れた。
「わあっ!」
体勢が崩れるのと、後ろから重たい何かが落ちてくる。回避出来るわけもなく、重たい何かと地面に挟まれてしまった。
「う、ぐ……重い……」
「あっ! すまない美雪!」
押し潰そうとするくらいの重たい何かは朝日の身体のようだ。確かに全体的にぬくもりが感じられた気がする。
彼がパッと離れてくれたおかげで、目の前にいる若い女性が誰なのか、漸く視界に映し出される。
「あなたは……! 以前お会いした!」
「そうです! 名前をお教えしていなかったですが、覚えてくださりありがとうございます!」
黄色い瞳の妃は今日も変わらず目の色を少し薄めたかのような色合いをした豪華な衣服を見に纏っている。
以前よりかは、かんざしの量が増えていた。長い髪は三つ編みに編まれ、暁月国ではあまり馴染みがない結い方をしている。
「名前を教えていなかったのはこちらもです。お気になさらず!」
そう両手を振りながら頭を下げると、彼女はし――っ! と口の前で人差し指を立てる。
「お静かに……さ、こちらへ……私の隠し部屋にご案内いたします」
暗闇の中を這うようにして進む。すると急に狭苦しかった隙間が開けて立てるようになった。目の前には茶色い本棚の列がぎっしりと確認出来る。
黄色い瞳の妃が本棚の右側を掌で押すと、くるりと回転しながら開かれた。
「ここです。隠し部屋」
隠し部屋の中は同じように本棚が四方八方を埋め尽くしている。灯りがあるので先ほどよりも暗さは感じられない。
「……早速ご質問したいのだが、貴方様は双貴妃様でございますか?」
朝日からの質問に、黄色い瞳の妃はごくりと唾を鳴らしてから、観念したように大きく首を縦に振った。
黄色い瞳の妃はやはり双貴妃だった事に、美雪としては予想通りだったものの驚きを感じ得ない。
「驚かれました?」
「失礼ながら。嫉妬深いとの噂が流れておりましたゆえ」
(朝日さん、ばっさりと!)
「え、何ですかそれ」
双貴妃はぽかんと口を開いて朝日を凝視している。
「あ、朝日さん、いきなりそれを言っては……!」
「いや、まあ……美雪、その……」
「私、そんな噂が流れているんですか……?」
髪飾りに彩られた頭を両手で抱えた。青白くなりつつある顔は混乱と動揺で彩られている。
「その、申し訳ございません……」
「あ、あっ! あなたは悪くないです!」
「あ、朝日と申します。以後お見知りおきを」
「朝日さん……えっと美雪さん。私はやはり月華殿から外の世界を知らなさすぎますね。ちゃんと外に出て皇后様をはじめ皆様方へご挨拶しなきゃとは、思うのですが」
両手を肩ごと落とし、俯く双貴妃。彼女の声は可愛らしさと一種の寂しさが合わさっていた。
「なぜ、外に出られないのですか?」
「えっと……私が景季国の元王女だったのは、ご存じですよね?」
「はい。存じております」
「こちらへ嫁いだ際に、景季国の王家で勤めていた者達も大勢同行しております。そんな彼らから外から出るなって言われておりまして……」
あの時家出した理由のひとつでもあるんです。と双貴妃は遠慮がちに語った。
「外に出てはいけない、か……あの宇鐘と言う名の薬師からも、そう申しつけられているのでございますか?」
「宇鐘、ご存じなのですね。朝日さんそうなんです。美雪さんと初めてお会いした時にも、宇鐘達から逃げてきたんです」
「宇鐘さん、お厳しい方なのですか?」
美雪の問いに対し、双貴妃はゆっくりと首を小さく左右に振った。その動きからはうっすら迷いが見て取れる。
「きつい方ではございません。実は彼とは幼い頃から主従関係にありました。だから……心配なんでしょう。私の事が」
「双貴妃様の事を、大事に思われていらっしゃると」
「まあ正直……過保護だなって」
はは……と床下に視線を落としながら苦笑いを浮かべる双貴妃の顔は、少しこわばっている。
(内乱があったせいか、それとも先の戦で戦火を交えた国に嫁いだからか……異国の地となると、やはり心配が勝ってしまうのかも……)
するとどこからか双貴妃様! と若い女性達の大きな叫び声がこだまし始めた。声を耳にした双貴妃は肩を上下に跳ね上げさせる。
「いけません、あなた方はもうお戻り頂いた方が!」
「かしこまりました。お話しできて感謝いたします、双貴妃様。……美雪行くぞ」
「はいっ! 双貴妃様、またお会いしましょう!」
双貴妃に促され元来た道を慌てて引き返す。最後に振り返った時にはもう彼女の姿はどこにもなかった。
人ごみを眺めながら暁華殿へ戻る最中、朝日から双貴妃について感じた部分を尋ねられる。
「双貴妃様は全く嫉妬深くなんてございません」
「そうだな。だが過保護か……」
「窮屈に感じていらっしゃる部分はあるかもしれませんね……」
「双貴妃様についてももっと知ってから判断する必要があるな。こっちはこっちで厄介そうだ。何しろ景季国の者達も絡んでいるのだから」
医師や薬師達で賑わいを見せている暁華殿へ戻ると、朝日の帰還に彼らが湧いた。
「朝日様!」
「朝日さん、どうぞ我らの元にも来ていただけませんか!」
「ぜひご挨拶だけでも……!」
輪の中で苦笑する朝日。その隣に自分がいると朝日が改めて強い立場にいる人間だと知覚する。そのような方と一緒に働けるのは光栄な事だと、胸の中でつぶやいた。
輪を押しのけるように暁華殿の中に入ると、児永とばったり出くわす。
「あ、朝日さんと美雪さん。探しておりましたよ」
児永が朝日へ手渡したのは薄い橙色に染まった掌位の紙切れだった。受け取った朝日は折りたたまれた紙切れを両手で丁寧に開く。
「ふむ……青才人様からだ」
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