1,306 / 1,557
第21章 かすかな希望
大人の意見
しおりを挟む
「兄さん、良いんですか?またクラウゼ少佐達が何か始めてますよ」
隊長室に入るなり管理部部長の高梨渉参事はそう言うと腹違いの兄である司法局実働部隊隊長、嵯峨惟基特務大佐の顔を見ながらソファーに腰掛ける。
「まあいいんじゃないの?アイツ等も今回の件で俺等の仕事が結局何が出来るのか、何が出来ないのかがわかったんじゃないかな?結局は俺達の立場じゃ事件が起きなきゃ動きが取れない、終わったときには被害者の涙ばかり。あんまりおいしい仕事じゃ無いってことだよ俺達のお仕事は」
嵯峨は安城秀美が土産に持ってきた羊羹をうまそうに頬張る。その姿に立ったままで二人を見つめる安城秀美は大きくため息をつく。
「いつのもことだけど……そんな部下の使い方しているとそのうち足元掬われるわよ。今回の事件だって厚生局の07式の投入とあの法術覚醒プラントの登場くらいは予想してたんでしょ?」
その声に頷きながら司法局実働部隊技術部部長の許明華大佐が湯飲みを高梨に差し出す。目の前の湯飲みを包み込むようにして持った高梨は同意するように大きくうなづいた。
「なに、忠告したってやることは同じなんだからさ。まあ俺は隊長なんて柄じゃねえことはわかっているんだ。今回だって辞表を司法局長代行のタコの野郎に提出したんだけどさあ……」
「また握りつぶされたの?これで何度目?」
噴出す安城に嵯峨は情けない顔をしてみせる。明華も呆れたようにその光景を見つめていた。
「でも今回はかなり事後処理に手間取りそうですね。東都軍部の上層部と同盟厚生局の幹部連中は全員諭旨免職処分になったそうですが……まあ厚生局の背後にいた遼北では大粛清の嵐だそうですよ」
「身分が自由になれば好き勝手なことを言い出しかねないってこと?まあそれを相手にするほどマスコミも暇じゃないでしょ。まあ甲武やゲルパルトなんぞの地球人至上主義者や東和の妄想遼州人のネットユーザーが騒いで終わりよ」
安城の一言を聞いても高梨は納得がいかないというように頭を掻く。小太りで小柄と言うまるで兄の嵯峨とは似たところの見えない彼から嵯峨に明華が視線を移した。
「けど……今回の厚生局の違法研究のデータが流出した件の方が軍幹部の政治ゲームよりももっと重要な事件だと思うんですけど」
そんな高梨の言葉を聞くと嵯峨は一口目の前の湯飲みの茶を口に含んだ。
「研究が不完全なものだったのは誰もが認めるものですもの。直接応用しようなんて動きは無いでしょうけど……まあ警戒しておくに越したことは無いわね。その辺は本局の調査部に連絡しておくわ」
そこまで言うと安城はじっと嵯峨の顔を見た。明らかに納得がいかないというように手元にあった書類の角をぴらぴらとめくっている嵯峨に不思議そうな視線を向ける。
「何か気になることでもあるの?」
安城の言葉に嵯峨は顔を上げた。相変わらず納得がいかないと言う表情で高梨に目を向けて、そしてそのまま天井を見つめる。
「俺はさあ。アメリカ陸軍のネバダの実験場で人体実験の材料にされたことがあるからわかるんだけどさ。今回の事件であの化け物の材料にされた被害者いるだろ?ランの奴は自分達の制御が出来なくなった彼らが誠に止めを刺してくれって言ってたっていうんだけどさあ」
「クバルカ中佐らしい話ね」
そう言うと安城は手にした湯飲みを口に運ぶ。
「だとしたらそんな言葉がなぜ周りの研究者にはその声が聞こえなかったのかなあって思うんだよね。俺の場合は意識があったから注射針とか突き刺してくる連中をにらみつけてやったら結構びびってたよ」
嵯峨の口元に微笑が浮かぶ。それを見て安城はため息をつく。高梨は黙って茶を啜っていた。
ぼんやりとした視線で自分を見上げている嵯峨の顔を見て、ハッとしたのは安城だった。
「嵯峨さんにはわからないかもね。ずっと平和とは無縁に生きてきた人ですもの」
その遠慮してオブラートに包んだような安城の言葉に嵯峨は首をひねった。
「どういうこと?まあ俺の周りじゃあ刃傷沙汰が絶えなかったのは事実だけどね。餓鬼の頃からそうだ……甲武に行けばさっそく地球相手に大戦争だし。一度死んでまた戻ってみれば故郷の遼南は内戦状態。平和より戦争状態の方が俺にとっては普通のことだからな」
そう言うと嵯峨は引き出しを開けた。そして湯飲み茶碗の隣にかりんとうの袋を置く。空の湯のみに気を利かせた高梨が茶を注いだ。
「平和な時代だと自分の手が汚れていることに気づかないものよ。他人を傷つけるのに戦争なら国家や正義とか言う第三者に思考をゆだねて被害者ぶれば確かに自分が正しいことをしているとでも思いこめるけど、立ち止まって考えてみれば自分の手が汚れていることに嫌でも気づく。でも……」
安城の言葉に明らかにそれがわからないというような顔で嵯峨はかりんとうの袋を開ける。彼女は視線を高梨に向けるが文官の高梨はただ困ったような笑顔を向けるだけだった。
「俺が言いたいのはさ、自分の正義で勝手に人を解剖するのはやめて欲しいってことなんだよ。理系の人にはわからないかなあ」
「理系とか関係ないと思いますけど」
「渉はそれなりに苦労してるじゃん」
「神前曹長からすれば嵯峨さんの方がもっと質が悪いかも知れないわよ」
そう言って安城は嵯峨の目の前のかりんとうの袋を取り上げた。取って置きを取られた嵯峨が悲しそうな視線を安城に向けた。
「技術が進んでも人は分かり合えない。そう言うことなんじゃないですか?別に平和とか戦争とか関係ないでしょ」
一言、高梨がつぶやいて湯飲みに手を伸ばす。嵯峨は手にしていたひとかけらのかりんとうを口に入れて噛み砕く。
「そうかもしれないわね。結局、人は他人の痛みをわかることは出来ない。でも、想像するくらいのことは出来るわよね」
「それくらい考えてもらわねえと困るよなあ。でもまあ……俺も人のことは言えねえか」
いつもの自分を皮肉るような笑顔が嵯峨の顔に宿る。そして嵯峨は気がついたように後ろから差し込む冬を感じるはるかに光る太陽を見上げた。
「ああ、まぶしいねえ。俺にはちょっと太陽はまぶしすぎるよ……で、思うんだけどさ秀美さん」
突然名前を呼ばれて安城は太陽をさえぎるように手を当てながら両目を天井に向けている嵯峨に目をやる。
「この世で一番罪深いのは想像力の不足じゃないかと思うんだよね。今回の件でもそうだ。生きたまま生体プラントに取り込まれる被験者の気持ちを想像できなかった。研究者連中の想像力の欠乏が一番のこの事件で断罪されるべきところだったんじゃないかなあ」
その言葉に安城は微笑んだ。
「そうね、これから裁かれる彼等にはそれを何時かは分かって欲しいわよね。でもそんな私達もたとえ想像が及んだとしても相手に情けをかけることが許されない仕事を選んだわけだし。そんな私達はどう断罪されるのかしら?」
嵯峨は苦笑いを浮かべる。
「さあ……誰がいつ俺達を断罪するのか……因果な商売だねえ、軍事警察機構の隊員てのは」
そして嵯峨は頭を掻きながら手元の端末を操作する。中には大会議室で応接室のかなめと志村三郎の父との会話を覗き見ている誠達の姿があった。
「あいつ等もそのうちこんなことを考えるようになるのかねえ」
嵯峨の冬の日差しを見上げる姿に珍しく安城は素直な笑顔を浮かべていた。
隊長室に入るなり管理部部長の高梨渉参事はそう言うと腹違いの兄である司法局実働部隊隊長、嵯峨惟基特務大佐の顔を見ながらソファーに腰掛ける。
「まあいいんじゃないの?アイツ等も今回の件で俺等の仕事が結局何が出来るのか、何が出来ないのかがわかったんじゃないかな?結局は俺達の立場じゃ事件が起きなきゃ動きが取れない、終わったときには被害者の涙ばかり。あんまりおいしい仕事じゃ無いってことだよ俺達のお仕事は」
嵯峨は安城秀美が土産に持ってきた羊羹をうまそうに頬張る。その姿に立ったままで二人を見つめる安城秀美は大きくため息をつく。
「いつのもことだけど……そんな部下の使い方しているとそのうち足元掬われるわよ。今回の事件だって厚生局の07式の投入とあの法術覚醒プラントの登場くらいは予想してたんでしょ?」
その声に頷きながら司法局実働部隊技術部部長の許明華大佐が湯飲みを高梨に差し出す。目の前の湯飲みを包み込むようにして持った高梨は同意するように大きくうなづいた。
「なに、忠告したってやることは同じなんだからさ。まあ俺は隊長なんて柄じゃねえことはわかっているんだ。今回だって辞表を司法局長代行のタコの野郎に提出したんだけどさあ……」
「また握りつぶされたの?これで何度目?」
噴出す安城に嵯峨は情けない顔をしてみせる。明華も呆れたようにその光景を見つめていた。
「でも今回はかなり事後処理に手間取りそうですね。東都軍部の上層部と同盟厚生局の幹部連中は全員諭旨免職処分になったそうですが……まあ厚生局の背後にいた遼北では大粛清の嵐だそうですよ」
「身分が自由になれば好き勝手なことを言い出しかねないってこと?まあそれを相手にするほどマスコミも暇じゃないでしょ。まあ甲武やゲルパルトなんぞの地球人至上主義者や東和の妄想遼州人のネットユーザーが騒いで終わりよ」
安城の一言を聞いても高梨は納得がいかないというように頭を掻く。小太りで小柄と言うまるで兄の嵯峨とは似たところの見えない彼から嵯峨に明華が視線を移した。
「けど……今回の厚生局の違法研究のデータが流出した件の方が軍幹部の政治ゲームよりももっと重要な事件だと思うんですけど」
そんな高梨の言葉を聞くと嵯峨は一口目の前の湯飲みの茶を口に含んだ。
「研究が不完全なものだったのは誰もが認めるものですもの。直接応用しようなんて動きは無いでしょうけど……まあ警戒しておくに越したことは無いわね。その辺は本局の調査部に連絡しておくわ」
そこまで言うと安城はじっと嵯峨の顔を見た。明らかに納得がいかないというように手元にあった書類の角をぴらぴらとめくっている嵯峨に不思議そうな視線を向ける。
「何か気になることでもあるの?」
安城の言葉に嵯峨は顔を上げた。相変わらず納得がいかないと言う表情で高梨に目を向けて、そしてそのまま天井を見つめる。
「俺はさあ。アメリカ陸軍のネバダの実験場で人体実験の材料にされたことがあるからわかるんだけどさ。今回の事件であの化け物の材料にされた被害者いるだろ?ランの奴は自分達の制御が出来なくなった彼らが誠に止めを刺してくれって言ってたっていうんだけどさあ」
「クバルカ中佐らしい話ね」
そう言うと安城は手にした湯飲みを口に運ぶ。
「だとしたらそんな言葉がなぜ周りの研究者にはその声が聞こえなかったのかなあって思うんだよね。俺の場合は意識があったから注射針とか突き刺してくる連中をにらみつけてやったら結構びびってたよ」
嵯峨の口元に微笑が浮かぶ。それを見て安城はため息をつく。高梨は黙って茶を啜っていた。
ぼんやりとした視線で自分を見上げている嵯峨の顔を見て、ハッとしたのは安城だった。
「嵯峨さんにはわからないかもね。ずっと平和とは無縁に生きてきた人ですもの」
その遠慮してオブラートに包んだような安城の言葉に嵯峨は首をひねった。
「どういうこと?まあ俺の周りじゃあ刃傷沙汰が絶えなかったのは事実だけどね。餓鬼の頃からそうだ……甲武に行けばさっそく地球相手に大戦争だし。一度死んでまた戻ってみれば故郷の遼南は内戦状態。平和より戦争状態の方が俺にとっては普通のことだからな」
そう言うと嵯峨は引き出しを開けた。そして湯飲み茶碗の隣にかりんとうの袋を置く。空の湯のみに気を利かせた高梨が茶を注いだ。
「平和な時代だと自分の手が汚れていることに気づかないものよ。他人を傷つけるのに戦争なら国家や正義とか言う第三者に思考をゆだねて被害者ぶれば確かに自分が正しいことをしているとでも思いこめるけど、立ち止まって考えてみれば自分の手が汚れていることに嫌でも気づく。でも……」
安城の言葉に明らかにそれがわからないというような顔で嵯峨はかりんとうの袋を開ける。彼女は視線を高梨に向けるが文官の高梨はただ困ったような笑顔を向けるだけだった。
「俺が言いたいのはさ、自分の正義で勝手に人を解剖するのはやめて欲しいってことなんだよ。理系の人にはわからないかなあ」
「理系とか関係ないと思いますけど」
「渉はそれなりに苦労してるじゃん」
「神前曹長からすれば嵯峨さんの方がもっと質が悪いかも知れないわよ」
そう言って安城は嵯峨の目の前のかりんとうの袋を取り上げた。取って置きを取られた嵯峨が悲しそうな視線を安城に向けた。
「技術が進んでも人は分かり合えない。そう言うことなんじゃないですか?別に平和とか戦争とか関係ないでしょ」
一言、高梨がつぶやいて湯飲みに手を伸ばす。嵯峨は手にしていたひとかけらのかりんとうを口に入れて噛み砕く。
「そうかもしれないわね。結局、人は他人の痛みをわかることは出来ない。でも、想像するくらいのことは出来るわよね」
「それくらい考えてもらわねえと困るよなあ。でもまあ……俺も人のことは言えねえか」
いつもの自分を皮肉るような笑顔が嵯峨の顔に宿る。そして嵯峨は気がついたように後ろから差し込む冬を感じるはるかに光る太陽を見上げた。
「ああ、まぶしいねえ。俺にはちょっと太陽はまぶしすぎるよ……で、思うんだけどさ秀美さん」
突然名前を呼ばれて安城は太陽をさえぎるように手を当てながら両目を天井に向けている嵯峨に目をやる。
「この世で一番罪深いのは想像力の不足じゃないかと思うんだよね。今回の件でもそうだ。生きたまま生体プラントに取り込まれる被験者の気持ちを想像できなかった。研究者連中の想像力の欠乏が一番のこの事件で断罪されるべきところだったんじゃないかなあ」
その言葉に安城は微笑んだ。
「そうね、これから裁かれる彼等にはそれを何時かは分かって欲しいわよね。でもそんな私達もたとえ想像が及んだとしても相手に情けをかけることが許されない仕事を選んだわけだし。そんな私達はどう断罪されるのかしら?」
嵯峨は苦笑いを浮かべる。
「さあ……誰がいつ俺達を断罪するのか……因果な商売だねえ、軍事警察機構の隊員てのは」
そして嵯峨は頭を掻きながら手元の端末を操作する。中には大会議室で応接室のかなめと志村三郎の父との会話を覗き見ている誠達の姿があった。
「あいつ等もそのうちこんなことを考えるようになるのかねえ」
嵯峨の冬の日差しを見上げる姿に珍しく安城は素直な笑顔を浮かべていた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる