1,388 / 1,557
戦いの記録
魔法少女?
しおりを挟む
「僕が魔法少女!?」
呆然と誠はアメリアの目を見つめた。アメリアの目は笑ってはいなかった。
「そうよ!女装魔法少女!すばらしいでしょ?」
かなめはあきらめの表情で誠の肩を黙ったまま叩く。誠がそちらに目を向けるとかなめは同情のまなざしを向けながら首を振った。
「え!そうなんだ!」
サラがわざとらしく驚いてみせる。誠はその時完全に自分がはめられたことを悟った。
「あのー、アメリアさん。祭りに来た家族が見れるような作品を作らないと……」
誠の言葉に拍手をする音が聞こえた。誠は気づいて左右を見回す。
「オメー等、わざとやってるだろ」
突然、誠の鳩尾の辺りから声がして視線を下ろした。拍手をしていたのは小さなランだった。そのままアメリアにつかつかと歩み寄る。その元々睨んでいるようなランの目つきがさらに威圧感をたたえて向かってくるので、さすがのアメリアもためらうような愛想笑いを浮かべた。
「あのなあ、こいつが魔法少女って……少女じゃねーだろ!こいつは!」
そう言うとランは思い切り誠の腹にボディーブローをかました。誠は痛みにそのまましゃがみこんだ。
「なんだ?神前。アタシみたいなちっこいののパンチでのされるなんてたるんでる証拠だぞ!とっとと着替えて来い!」
しゃがみこんだ誠の尻をランは思い切り蹴り上げる。誠は立ち上がると敬礼をして更衣室に駆け込んだ。明らかに口論を始めたらしい二人を背に、誠は小走りで男子更衣室に飛び込んだ。
「よう、盛り上がってるな」
更衣室には先客の技術部員のデブ、本庄がいやらしい笑いを浮かべながら入ってきた誠を眺めている。
「そんな他人事みたいに……」
そう言いながら誠は自分のロッカーを開く。
「だって事実として他人事だもんな。それにアメリアさんが『魔法少女』なんて言い出したらキャストにお前が少女役で出てくるぐらいのことは俺だって予想がついたぜ」
本庄はシャツを脱ぐ誠の背中を叩く。誠は急いで脱いだシャツをロッカーに放り込むとかけてあるカーキーのワイシャツを取り出した。
「まあ、今となってみればそうだとは思うんですが……でもこのままじゃ……」
うなだれる誠の肩にキムは手をやる。
「まあ任せろ。こっちの選挙対策委員長は班長だぜ。それにうちの情報将校も味方にいるんだ。絶対に勝ってみせる!」
本庄はそう力強く言った。誠は明らかに問題の根本が摩り替えられつつある現状に気づいて頭を抱えた。
「とっとと着替えないとクバルカ中佐が切れるぞ!」
そう言うと本庄は更衣室から出て行った。誠は急いでワイシャツのボタンを留め、ズボンに手を伸ばす。
「あのー……」
突然誠の隣で声がした。驚いた誠が見下ろすと小柄な浅黒い肌の少年がおずおずと誠を見上げていた。
そこにはアン・ナン・パク軍曹の姿があった。意外な人物の登場に誠は思わず飛びのいた。
「いつからいたんだ!」
「はじめからいたんですけど……」
そう言って流し目を送ってくるアンに正直誠は引いていた。以前は西がアメリア曰く『総受け』と呼ばれていた状況から第二小隊の発足とアンの配属により、『西キュンはアン君に対しては攻めだよね』と言う暗黙の了解が女性隊員の間でささやかれるようになっていた。
誠はその言葉の意味がわかるだけに目を潤ませて誠に視線を送るアンをゆっくりと後ずさりながら眺めていた。確かに上半身裸でシャツを着ようとするアンはとても華奢でかわいらしく見えた。そしてそれなりに目鼻立ちのはっきりしたところなどは『あっさり系美少年』と言われる西、そして『男装の麗人』かえでと運行部の女性士官達の人気をわけていることも納得できる。
「魔法少女。がんばってくださいね」
アンはそう声をかけてにっこりと笑う。誠は半歩後ずさって彼の言葉を聞いていた。
「そんな……決まったわけじゃないから。それにグリファン中尉の合体ロボ……」
「駄目です!」
突然アンは大きな声で叫ぶ。誠は結ぼうとしたネクタイを取り落とした。
「ああ、変ですね……変ですよね……僕……」
誠は『変だという自覚はあるんだな』と思いながらもじもじしたままいつまでも手にしたワイシャツを着ようとしないアンから逃れるべくネクタイを拾うとぞんざいにそれを首に巻こうとした。
「気がつきませんでした!僕が結んで差し上げます」
そう言って手を伸ばしてくるアンに誠は思い切り飛びずさるようにしてその手をかわした。アンは一瞬悲しそうな顔をするとようやくワイシャツに袖を通す。
「でも一度でいいから見たいですよね……先輩の……」
誠が考えていることは一つ。更衣室から一刻も早く抜け出すこと。誠はその思いでネクタイを結び終えるとすばやくハンガーにかけられた制服を手にして、ぞんざいにロッカーからベルトを取り出す。
「そんなに……僕のこと嫌いですか?」
更衣室の扉にすがり付いてアンはつぶやく。誠はそれを横目に見ながら勢いでネクタイを結んだ。
「いや……その……」
誠の背筋が凍った。仕方なく振り返るとそこには明らかに甘えるような視線を誠に向けるアンがいる。誠は戻って震える手でロッカーを閉めようとするが、アンはすばやくその手をさえぎった。そして左の手に長いものを持ってそれを誠の方に向ける。
「ごめんなさい!わ!わ!わ!」
誠は思わずアンに頭を下げていた。だが、アンが手にしていたのは誠の常備している刀、『バカブの剣』だった。黒い鞘に収められた太刀が静かに誠の腰のベルトに釣り下がるのを待っていた。
「これ、忘れてますよ」
アンはそれだけ言うとにっこりと笑う。誠はあわててそれを握ると逃げるように更衣室を飛び出した。
「廊下は走るんじゃないよー」
いつものように下駄をからから鳴らしながらトイレに向かう嵯峨の横をすり抜けると、誠はそのまま実働部隊の控え室へと駆け込んだ。
肩で息をしながら誠は実働部隊の執務室で周りを見渡す。ようやく落ち着きを取り戻した詰め所の端末に座る隊員達。明らかに呆れたような視線が誠に注がれる。
「どうしたんだ?すげえ汗だぞ」
椅子の背もたれに乗りかかりのけぞるようにして入り口の誠を見つめてかなめが聞いてくる。誠はただ愛想笑いを浮かべながら彼女の隣の自分の机に到着した。
「慌ててるな。ちゃんとネクタイとベルトを締め直せ。たるんでるぞ」
カウラは目の前の目新しい端末を操作しながら声をかけてくる。
誠は周りを見渡しながらネクタイを締め直した。かえでと渡辺がなにやら相談しているのが見える。そして当然のことながらアンの席は空いていた。
「すいません、遅れました」
おどおどと入ってくるアンが向ける視線から避けるように誠は机にへばりつく。第三小隊設立以降、毎朝このような光景が展開されていた。
呆然と誠はアメリアの目を見つめた。アメリアの目は笑ってはいなかった。
「そうよ!女装魔法少女!すばらしいでしょ?」
かなめはあきらめの表情で誠の肩を黙ったまま叩く。誠がそちらに目を向けるとかなめは同情のまなざしを向けながら首を振った。
「え!そうなんだ!」
サラがわざとらしく驚いてみせる。誠はその時完全に自分がはめられたことを悟った。
「あのー、アメリアさん。祭りに来た家族が見れるような作品を作らないと……」
誠の言葉に拍手をする音が聞こえた。誠は気づいて左右を見回す。
「オメー等、わざとやってるだろ」
突然、誠の鳩尾の辺りから声がして視線を下ろした。拍手をしていたのは小さなランだった。そのままアメリアにつかつかと歩み寄る。その元々睨んでいるようなランの目つきがさらに威圧感をたたえて向かってくるので、さすがのアメリアもためらうような愛想笑いを浮かべた。
「あのなあ、こいつが魔法少女って……少女じゃねーだろ!こいつは!」
そう言うとランは思い切り誠の腹にボディーブローをかました。誠は痛みにそのまましゃがみこんだ。
「なんだ?神前。アタシみたいなちっこいののパンチでのされるなんてたるんでる証拠だぞ!とっとと着替えて来い!」
しゃがみこんだ誠の尻をランは思い切り蹴り上げる。誠は立ち上がると敬礼をして更衣室に駆け込んだ。明らかに口論を始めたらしい二人を背に、誠は小走りで男子更衣室に飛び込んだ。
「よう、盛り上がってるな」
更衣室には先客の技術部員のデブ、本庄がいやらしい笑いを浮かべながら入ってきた誠を眺めている。
「そんな他人事みたいに……」
そう言いながら誠は自分のロッカーを開く。
「だって事実として他人事だもんな。それにアメリアさんが『魔法少女』なんて言い出したらキャストにお前が少女役で出てくるぐらいのことは俺だって予想がついたぜ」
本庄はシャツを脱ぐ誠の背中を叩く。誠は急いで脱いだシャツをロッカーに放り込むとかけてあるカーキーのワイシャツを取り出した。
「まあ、今となってみればそうだとは思うんですが……でもこのままじゃ……」
うなだれる誠の肩にキムは手をやる。
「まあ任せろ。こっちの選挙対策委員長は班長だぜ。それにうちの情報将校も味方にいるんだ。絶対に勝ってみせる!」
本庄はそう力強く言った。誠は明らかに問題の根本が摩り替えられつつある現状に気づいて頭を抱えた。
「とっとと着替えないとクバルカ中佐が切れるぞ!」
そう言うと本庄は更衣室から出て行った。誠は急いでワイシャツのボタンを留め、ズボンに手を伸ばす。
「あのー……」
突然誠の隣で声がした。驚いた誠が見下ろすと小柄な浅黒い肌の少年がおずおずと誠を見上げていた。
そこにはアン・ナン・パク軍曹の姿があった。意外な人物の登場に誠は思わず飛びのいた。
「いつからいたんだ!」
「はじめからいたんですけど……」
そう言って流し目を送ってくるアンに正直誠は引いていた。以前は西がアメリア曰く『総受け』と呼ばれていた状況から第二小隊の発足とアンの配属により、『西キュンはアン君に対しては攻めだよね』と言う暗黙の了解が女性隊員の間でささやかれるようになっていた。
誠はその言葉の意味がわかるだけに目を潤ませて誠に視線を送るアンをゆっくりと後ずさりながら眺めていた。確かに上半身裸でシャツを着ようとするアンはとても華奢でかわいらしく見えた。そしてそれなりに目鼻立ちのはっきりしたところなどは『あっさり系美少年』と言われる西、そして『男装の麗人』かえでと運行部の女性士官達の人気をわけていることも納得できる。
「魔法少女。がんばってくださいね」
アンはそう声をかけてにっこりと笑う。誠は半歩後ずさって彼の言葉を聞いていた。
「そんな……決まったわけじゃないから。それにグリファン中尉の合体ロボ……」
「駄目です!」
突然アンは大きな声で叫ぶ。誠は結ぼうとしたネクタイを取り落とした。
「ああ、変ですね……変ですよね……僕……」
誠は『変だという自覚はあるんだな』と思いながらもじもじしたままいつまでも手にしたワイシャツを着ようとしないアンから逃れるべくネクタイを拾うとぞんざいにそれを首に巻こうとした。
「気がつきませんでした!僕が結んで差し上げます」
そう言って手を伸ばしてくるアンに誠は思い切り飛びずさるようにしてその手をかわした。アンは一瞬悲しそうな顔をするとようやくワイシャツに袖を通す。
「でも一度でいいから見たいですよね……先輩の……」
誠が考えていることは一つ。更衣室から一刻も早く抜け出すこと。誠はその思いでネクタイを結び終えるとすばやくハンガーにかけられた制服を手にして、ぞんざいにロッカーからベルトを取り出す。
「そんなに……僕のこと嫌いですか?」
更衣室の扉にすがり付いてアンはつぶやく。誠はそれを横目に見ながら勢いでネクタイを結んだ。
「いや……その……」
誠の背筋が凍った。仕方なく振り返るとそこには明らかに甘えるような視線を誠に向けるアンがいる。誠は戻って震える手でロッカーを閉めようとするが、アンはすばやくその手をさえぎった。そして左の手に長いものを持ってそれを誠の方に向ける。
「ごめんなさい!わ!わ!わ!」
誠は思わずアンに頭を下げていた。だが、アンが手にしていたのは誠の常備している刀、『バカブの剣』だった。黒い鞘に収められた太刀が静かに誠の腰のベルトに釣り下がるのを待っていた。
「これ、忘れてますよ」
アンはそれだけ言うとにっこりと笑う。誠はあわててそれを握ると逃げるように更衣室を飛び出した。
「廊下は走るんじゃないよー」
いつものように下駄をからから鳴らしながらトイレに向かう嵯峨の横をすり抜けると、誠はそのまま実働部隊の控え室へと駆け込んだ。
肩で息をしながら誠は実働部隊の執務室で周りを見渡す。ようやく落ち着きを取り戻した詰め所の端末に座る隊員達。明らかに呆れたような視線が誠に注がれる。
「どうしたんだ?すげえ汗だぞ」
椅子の背もたれに乗りかかりのけぞるようにして入り口の誠を見つめてかなめが聞いてくる。誠はただ愛想笑いを浮かべながら彼女の隣の自分の机に到着した。
「慌ててるな。ちゃんとネクタイとベルトを締め直せ。たるんでるぞ」
カウラは目の前の目新しい端末を操作しながら声をかけてくる。
誠は周りを見渡しながらネクタイを締め直した。かえでと渡辺がなにやら相談しているのが見える。そして当然のことながらアンの席は空いていた。
「すいません、遅れました」
おどおどと入ってくるアンが向ける視線から避けるように誠は机にへばりつく。第三小隊設立以降、毎朝このような光景が展開されていた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる