92 / 201
第十九章 うまい話には裏がある
第92話 無茶苦茶な要求
しおりを挟む
「はい、神前。それ着て踊れ。アタシにあんな格好をさせる罰だ。当然の事だろ?」
かなめはざまあ見ろと言うような笑みを浮かべながら今度は愛飲のラム酒『レモンハート』をグラスに注いだ。カウラも自業自得だというような視線を誠に送ってきた。
「小夏ちゃん、ちょっと僕は……」
誠はまだ酔っぱらっていなかったので冷静に断った。
「私もあのデザインは無いと思うのよねえ……誠君。もう少し何とかならなかったの?」
立ち上がった誠の背後からの声に翻ってみればそこには小夏の母、家村春子がいつものように紫の小紋の留袖を着て立っていた。今回の作品で恐怖薔薇女と言った怪物役に勝手に決められた春子がため息をついた。
「あれは……その。アメリアさんが……」
誠は春子はあの衣装を快諾していると聞いていたので同言い訳して良いか分からずに戸惑っていた。
「良いわよ、言ってみただけ。小夏も暴れないで着替えてきなさい。それは一品モノなんでしょ?汚れたら替えが効かないんだから」
そう二人の腕白モノに声をかけて春子は厨房に消えた。
「だから言ったんだよ。暴れるなって」
かなめはそう言ってグラスをあおった。
「そんなこと一言も言ってないよねー!」
誠に問いかけてくる小夏に頷いた誠の背中にかなめとカウラの視線を感じた。
「いいから着替えて来い」
「了解!」
小夏はいつものようにかなめには反発してもカウラの言葉には素直に従った。明らかに気分を害したというようにかなめは灰皿を隣のテーブルから取ってくると葉巻に火をつけた。
「少しは周りを気にしたらどうだ?」
タバコの煙に眉をひそめるカウラの表情を見てかなめは機嫌を直した。誠もかなめといれば受動喫煙になることを知っているが口が出せないでいた。
「でも、春子さんもよく引き受けたものだな、あのような役。私だったら絶対に断るがな」
カウラの独り言を聞いたかなめがカウラの頭を引っ張った。抗議しようとしたカウラににんまりと笑ったかなめは口を開いた。
かなめはざまあ見ろと言うような笑みを浮かべながら今度は愛飲のラム酒『レモンハート』をグラスに注いだ。カウラも自業自得だというような視線を誠に送ってきた。
「小夏ちゃん、ちょっと僕は……」
誠はまだ酔っぱらっていなかったので冷静に断った。
「私もあのデザインは無いと思うのよねえ……誠君。もう少し何とかならなかったの?」
立ち上がった誠の背後からの声に翻ってみればそこには小夏の母、家村春子がいつものように紫の小紋の留袖を着て立っていた。今回の作品で恐怖薔薇女と言った怪物役に勝手に決められた春子がため息をついた。
「あれは……その。アメリアさんが……」
誠は春子はあの衣装を快諾していると聞いていたので同言い訳して良いか分からずに戸惑っていた。
「良いわよ、言ってみただけ。小夏も暴れないで着替えてきなさい。それは一品モノなんでしょ?汚れたら替えが効かないんだから」
そう二人の腕白モノに声をかけて春子は厨房に消えた。
「だから言ったんだよ。暴れるなって」
かなめはそう言ってグラスをあおった。
「そんなこと一言も言ってないよねー!」
誠に問いかけてくる小夏に頷いた誠の背中にかなめとカウラの視線を感じた。
「いいから着替えて来い」
「了解!」
小夏はいつものようにかなめには反発してもカウラの言葉には素直に従った。明らかに気分を害したというようにかなめは灰皿を隣のテーブルから取ってくると葉巻に火をつけた。
「少しは周りを気にしたらどうだ?」
タバコの煙に眉をひそめるカウラの表情を見てかなめは機嫌を直した。誠もかなめといれば受動喫煙になることを知っているが口が出せないでいた。
「でも、春子さんもよく引き受けたものだな、あのような役。私だったら絶対に断るがな」
カウラの独り言を聞いたかなめがカウラの頭を引っ張った。抗議しようとしたカウラににんまりと笑ったかなめは口を開いた。
10
あなたにおすすめの小説
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる