男子寮のベットの軋む音

なる

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9 うわき3

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「それじゃ…」

 先輩はホテルの前で女の子と別れた。
 先輩達は10分程で出てきた。
 その様子を近くのカフェから後輩は見ていた。

 そして…

「先輩、早かったですね」

「お、なんでこんなところにいるんだお前?」

 後輩は先輩の背後から忍び寄り話しかけた。
 それに驚く先輩。

「今日はバイトじゃなかったんですか?」

「いや、それは…」

 先輩は口ごもる。

「それよりもどうしてお前がここにいる? 大学はどうした?」

「え、それは…」

 後輩は口ごもる。

 2人とも黙る。

「まぁ、いいや。それよりも入ってくか?」
「えっ?」
「用がないならホテル行くぞ」
 と強引に後輩の手を取った先輩。
 そしていまさっき出てきたホテルに入って行く。

 後輩は黙ってついていった。


「さっきと同じ部屋になっちまった」
「そうなんですか?それよりも先輩彼女居たんですね…」
「ほら、彼女くらいいるよ」
「ホモのくせに…」
「何だと!」
「僕がいるのに…」
「ん?今なんて?」

 後輩は黙ったままいた。
 頬は赤く染まり、耳まで真っ赤になっていた。

「せ、先輩には僕がいるじゃないですか!こんな男の人としか経験したことない、男の人でしかイク事ができない体にしといて自分だけ可愛い彼女作って!!」

 後輩の目には涙が浮かんでいた。
 手は震え、小刻みに揺れる。
 先輩には彼女がいるのに、男が入れるわけないと分かっているのに言わずにはいられない。
 先輩との関係が壊れる事が一番怖いはずなのにもう止められなかった。

「そうか、ごめんな。こんなにしちまって。俺は何も分かってなかったよ」

「そうですよ先輩は何も分かってないんです」

「そうだな。俺の一番は」

 そう言うと先輩は後輩にキスをした。
 優しいキス。今までとは違う、恋人とするキス。

「ぷはぁ…せ、先輩?」
「俺の一番はお前だ。彼女とも別れる。もう会わない。俺の彼女はお前だ」
「先輩…」

 後輩は先輩をベットに引き込む。
 そして、優しいキスを繰り返す。

「本当に僕でいいんですか?僕は男ですよ」
「あぁ、俺も男だ」
「それ答えになってません」
「そうかもな!」

 その日、後輩は初めて恋人ができた。
 ガサツでガチムチでホモで、カッコよくてイケメンでチンコが大きくて、優しい男の人。
 それが後輩の最初で最後の恋人。

「先輩、責任取ってくださいね?」
「おう、任せろ!」

 先輩はニコッとはにかんだ。
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