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十三・狙われた図書館組
狙われた図書館組(3)
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「なぜ?こんなことを?」えりが後ずさりしながら、やっと問う。
「決まってるだろう?生き残るため。そいつみたいに、消えかけたやつにはバトルが効かない」
一度は桜(さくら)にもバトルを試してみたんだろうか。
それで、効かないと知った?
「だけど、お前らからはまだ答えを盗れる」悪魔のような笑みをして見せた。
高山(たかやま)さんだけじゃなくて、他の人も全部?こんな短時間に?
「なぜ、そんなに何人もの答えがわかるんです?」
「おれは、いいものを拾ったんだよ。こんな幸運、活かさずに終わるわけにいかない」圭吾(けいご)は胸ポケットから、小さなメモを出して見せた。
「これ何だかわかるか?参加者の答えリストだ。ご丁寧に印刷までしてある。きっと管理者がミスで、落としてったんだろうな。全部じゃないみたいだが」
ぴらっと見せた表には、知った名前と……答えらしき文字が並んでいる。
一瞬だから、はっきりとは見えない。
「ちょっと!卑怯な手使うんじゃないわよ!」えりのこぶしが怒りで震えている。
「卑怯?これは立派な方法だ。では、そろそろお前らの答えを頂こう?」
圭吾は、逃げようとしたわたしとえりに向かって手を掲げた。
「バトル!二人一度に!」
意外なことばを聞いた。そんな。同時にって?できるの?
圭吾が画面にイエスと答える。
すぐさまわたしとえりを囲む、白い糸が群れをなして出現した。
糸は倒れている桜のことは、避けるように動いた。やっぱり、先に傷ついているとバトルが効かないんだ。
「何これ!どうして?こんなの知らない!助けて!」
泣きじゃくるえりとは別に、わたしは周りにできていく結界をぼんやりと見ながら考えた。
リストなんて、何で落ちてるのよ?
ミスで?……ちがう。わざとだ。
”そうだねえ、みんながやりやすくできるように考えてみるよ。”
円(えん)のあの声。
円がわたしたちを陥れるために……リストをわざと作って、落とした。
「ちょっと!何落ち着いてるの?ここ、結界の中!」えりが取り乱している。
わたしは、自分でもおどろくほど冷静だった。
わたしとえりに向き合うように、圭吾が立っている。
ここは結界の中。人が三人、やっと入れるような狭い繭。
「さて。どっちから行こうかな?……あれ。どういうことだ?」
リストを見る顔が、とまどっている。さっとリストを隠し、えりに向き直る。
「お前からだ、中村えり!」
「決まってるだろう?生き残るため。そいつみたいに、消えかけたやつにはバトルが効かない」
一度は桜(さくら)にもバトルを試してみたんだろうか。
それで、効かないと知った?
「だけど、お前らからはまだ答えを盗れる」悪魔のような笑みをして見せた。
高山(たかやま)さんだけじゃなくて、他の人も全部?こんな短時間に?
「なぜ、そんなに何人もの答えがわかるんです?」
「おれは、いいものを拾ったんだよ。こんな幸運、活かさずに終わるわけにいかない」圭吾(けいご)は胸ポケットから、小さなメモを出して見せた。
「これ何だかわかるか?参加者の答えリストだ。ご丁寧に印刷までしてある。きっと管理者がミスで、落としてったんだろうな。全部じゃないみたいだが」
ぴらっと見せた表には、知った名前と……答えらしき文字が並んでいる。
一瞬だから、はっきりとは見えない。
「ちょっと!卑怯な手使うんじゃないわよ!」えりのこぶしが怒りで震えている。
「卑怯?これは立派な方法だ。では、そろそろお前らの答えを頂こう?」
圭吾は、逃げようとしたわたしとえりに向かって手を掲げた。
「バトル!二人一度に!」
意外なことばを聞いた。そんな。同時にって?できるの?
圭吾が画面にイエスと答える。
すぐさまわたしとえりを囲む、白い糸が群れをなして出現した。
糸は倒れている桜のことは、避けるように動いた。やっぱり、先に傷ついているとバトルが効かないんだ。
「何これ!どうして?こんなの知らない!助けて!」
泣きじゃくるえりとは別に、わたしは周りにできていく結界をぼんやりと見ながら考えた。
リストなんて、何で落ちてるのよ?
ミスで?……ちがう。わざとだ。
”そうだねえ、みんながやりやすくできるように考えてみるよ。”
円(えん)のあの声。
円がわたしたちを陥れるために……リストをわざと作って、落とした。
「ちょっと!何落ち着いてるの?ここ、結界の中!」えりが取り乱している。
わたしは、自分でもおどろくほど冷静だった。
わたしとえりに向き合うように、圭吾が立っている。
ここは結界の中。人が三人、やっと入れるような狭い繭。
「さて。どっちから行こうかな?……あれ。どういうことだ?」
リストを見る顔が、とまどっている。さっとリストを隠し、えりに向き直る。
「お前からだ、中村えり!」
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