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十三・狙われた図書館組
狙われた図書館組(4)
しおりを挟むわたしから、目を外した……ように見えたけど。
えりはふっきったように、わたしを見る。
「じゃあ戦うわ。生き残れたらまた会おう!」と、わたしに言うと圭吾(けいご)と向き合った。
「おれが先だ、お前の答えは”勇気をくれる本”だ」
繭のかべがえり向かって突進し、糸がほぐれだした。
糸はえりの首に巻きついて太い縄になり……ぎりぎりと締め上げた。
「きゃああああ!」
えりの体がみるみるうちに灰色に変わり、透け始めた。
えっ!そんな。
「莉々亜(りりあ)、気をつけて。こいつ、は……」
えりは言いかけたまま、跡形もなく消えてしまった。
「ふふん、だってリストにそう書いてあるし!」得意げに、圭吾は言った。
えりは、バトル反撃のチャンスさえもらえなかった。それは、圭吾が先に攻撃する側だったから。
わたしも、戦えるつもりでいた。でも、リストに答えが書いてあるんなら……一発で負けて消されてしまう!
えりのように。
頭から血がさあっと引いていく。
急な寒さが体を襲い、なのに心臓だけがガンガンと音を立てて跳ね上がる。
こんなにあっさりと、終わってしまうなんて……いやだ!命の危険だとか、そんなことよりも自分がここからいなくなるっていう、宣告。
恐怖が足先からひざへとはい上がって、声を上げそうになる。
”本当に危険が迫ったら、しなきゃいけないときも来る”
桜(さくら)の声が頭にワンワンと響いた。
今が、そのとき、なの??
「……さて、お前だが」と、圭吾はためらうように言った。
えっ?
拍子抜けする。
何?さっきまで、やる気まんまんだったくせに。急に、態度が変わったみたいな。
「少し話そう。あとわずかな命だしな」
何で?どうしてここで、話そうとする?それは、消えるわたしをかわいそうと思って?
「お前ら、図書館に集まったやつの答えは、本に関するものが多いな。さっき結界に巻き込めなかった、あいつだけはちがったが」
恩田桜のことか。わたしたちは、互いに答えを探らないように約束したけれど。それでも、桜先輩のは最初に何となく思いついてしまった。
以来、考えるのはやめていた。
「それで?わたしの答えもそこにあるんでしょう?さっさと言えば?」
「……ああ。でもひとつだけ聞きたい」
圭吾はためらっている。なぜここで質問なんてする?
「お前はなぜ、バトルをしないように避け続けてきた?チャンスはあったんだろう?これまでにも」
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