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十六・準の目的
準の目的(2)
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食事の後、わたしは準と図書館へと向かった。
紗英(さえ)がいない一瞬をついて、二人だけで。本当は平等に話すべきだろう。でもまず準に知らせたかった。そして一緒に考えてほしかった。これからどうすべきかを。
「図書館か。おれは結局、来ずじまいだったな」
一瞬、準が図書館の入り口に入れるのか、不安になった。
二日目から、図書館組の六人以外は入れなくなったと聞いていたからだ。
でも、わたしの後に続いたせいか準はあっさり入れた。
「最初の日、わたしを含め六人がここに集まった。それからは、お互いに協力しあうことを約束した」
もう、みんないなくなってしまったけれど。
辺りを見回して二人で入る。毎日、恩田桜(おんだ・さくら)がいた、パソコンの部屋へと。
「見てほしいものがあります」わたしはパソコンの電源を入れる。
パスワードを入力すると、今日の分のファイルが開いた。
そこには珍しく表が載っていた。
どうしたことだろう。毎日、警告めいた文章ばかりだったのに。”最近のゲーム参加者、優勝者の資料”と、あった。
「何だこれは?」
「いえ。今日は何だか変。今まで、こんなのが出たことなかった」
表は五ページくらいあった。日付が入っていて、過去ゲームに関わった生徒の名前が大量に並べてあった。準の目が、ある一行に釘付けになる。
「……第二十回分優勝者。加川円(かがわ・まどか)」
準の読み上げる声が、途中から怒って聞こえた。
「円って。これ、まどか、って読むんですか?」
円と言えば、わたしたちを苦しめているあのゲームマスターの円。
えん、と名乗っていたはずだが。そしてこの人の名字は。
「おれの妹だ。先月、突然行方不明になった。部屋には謎の招待状を残して」
わたしは、心臓がどくん、と跳ね上がるのを感じた。
「両親も、おれも手を尽くして円を探したが、見つからなかった。そのうち、おれに招待状が届いた。円が残したのと同じ、黒い奇妙な封筒。もうこれに賭けるしかなかった」
そして、円の言うとおりにゲームを進めてもきっと……わたしや準の願いはかなわない。
「だけど、妹は見つからない。このままゲームが終わってしまうなら、何のためにおれは来たんだ?だったら、もうマスターの円をどうにかするしかないだろう?」
準の声には、苦しみと怒りとが混ざっていた。
準がここにいる理由。それは……。
紗英(さえ)がいない一瞬をついて、二人だけで。本当は平等に話すべきだろう。でもまず準に知らせたかった。そして一緒に考えてほしかった。これからどうすべきかを。
「図書館か。おれは結局、来ずじまいだったな」
一瞬、準が図書館の入り口に入れるのか、不安になった。
二日目から、図書館組の六人以外は入れなくなったと聞いていたからだ。
でも、わたしの後に続いたせいか準はあっさり入れた。
「最初の日、わたしを含め六人がここに集まった。それからは、お互いに協力しあうことを約束した」
もう、みんないなくなってしまったけれど。
辺りを見回して二人で入る。毎日、恩田桜(おんだ・さくら)がいた、パソコンの部屋へと。
「見てほしいものがあります」わたしはパソコンの電源を入れる。
パスワードを入力すると、今日の分のファイルが開いた。
そこには珍しく表が載っていた。
どうしたことだろう。毎日、警告めいた文章ばかりだったのに。”最近のゲーム参加者、優勝者の資料”と、あった。
「何だこれは?」
「いえ。今日は何だか変。今まで、こんなのが出たことなかった」
表は五ページくらいあった。日付が入っていて、過去ゲームに関わった生徒の名前が大量に並べてあった。準の目が、ある一行に釘付けになる。
「……第二十回分優勝者。加川円(かがわ・まどか)」
準の読み上げる声が、途中から怒って聞こえた。
「円って。これ、まどか、って読むんですか?」
円と言えば、わたしたちを苦しめているあのゲームマスターの円。
えん、と名乗っていたはずだが。そしてこの人の名字は。
「おれの妹だ。先月、突然行方不明になった。部屋には謎の招待状を残して」
わたしは、心臓がどくん、と跳ね上がるのを感じた。
「両親も、おれも手を尽くして円を探したが、見つからなかった。そのうち、おれに招待状が届いた。円が残したのと同じ、黒い奇妙な封筒。もうこれに賭けるしかなかった」
そして、円の言うとおりにゲームを進めてもきっと……わたしや準の願いはかなわない。
「だけど、妹は見つからない。このままゲームが終わってしまうなら、何のためにおれは来たんだ?だったら、もうマスターの円をどうにかするしかないだろう?」
準の声には、苦しみと怒りとが混ざっていた。
準がここにいる理由。それは……。
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