15 / 102
第15話 ゴルドの過去
しおりを挟む
ゼノアはアメリにゼルバン邸をの庭を案内されていた。
「アメリさん!あの小さな森は領主様が造ったんですか?」
「えぇ。あれはお父様がお母様に求婚した時の森を再現したの。お父様が初心を忘れないように造ったって言ってたわ。」
するとシーラが胸の前で手を組んでうっとりしながら頬を赤らめる。
「・・・素敵な事です。領主様は心から奥様を愛していらっしゃるのですね・・・」
そしてアメリの饒舌が続く。
「んーー・・それは少し違うかな?お母様を愛してるって所はあってるけど・・お父様はいわゆる・・来る者拒まずと言うか・・・S級冒険者の肩書きで貴族界隈ではかなりモテたのよね・・・」
アメリが全てを言わず目を伏せるとシーラも前言撤回と察する。
「男って・・・」
「そうなのよ・・・お父様は〈鋼の意志〉の四属性魔道士ユフィリアと結婚したの。それが私のお母様よ。お母様が言うには結婚してからもお父様は平民も含め節操無しに浮き名を流していたのよ・・・」
(領主様・・・何してるんだよ。き、気持ちは分からないでもないけど・・・)
「な、何故・・・?ふ、不潔・・・」
「そう思うわよね?でもね・・貴族は一夫多妻が常識なのよ。だけど当然平民だったお母様には常識ではなかったのよ・・・その時私がお腹に居たからね・・・」
「ゴクリッ・・,」
シーラが生唾を飲み込む音がした。
「・・・そ、それで・・ど、どうなったのですか?」
シーラが思わず興味に駆られて聞いてしまった・・・するとアメリがフッと笑う。
「お父様が酔った時に言ってたわ・・お母様は右手に直結1mのファイヤーボール。左手にはウォーターボールを浮かべてお父様に言ったの。”どちらか選びなさい”と・・・そしたらお父様は秒で土下座したらしいわ。その時の冷たい目で口だけで笑うお母様は魔族すら裸足で逃げる程恐ろしかったって。今でも時々夢で見るって言ってたわ。」
(怖っ!!)
ゼノアが当時の状況を想像して身震いする。
「まさに母は強しですね・・・」
シーラはまだ見ぬ伴侶を思い目を細めるのであった。
「でも、それに比べてゴルドさんは一途で理想的だったのよ・・・あっ・・こ、この話は・・・」
アメリは話の流れでゴルドの話題を出してしまい後悔したかのように言葉を詰まらせた。ゼノアはその様子を見て確信した。
(・・・やっぱりゴルドさんが塞ぎ込むような何かがあったんだ・・・)
「アメリさん。さっき領主様がゴルドさんが塞ぎ込んでいたって言ってたけど何があったんですか?」
ゼノアはゴルドの事が気になり思わず聞いてしまった。どうしてもあのゴルドが落ち込んでる姿が想像出来なかったからだ。
「・・・口止めされている訳じゃないけど・・・あまり子供に聞かせる話じゃないのよね・・・でもゴルドさんの部下の人達は知ってるからゼノア君も知っていても良いよね・・・うん。じゃあ少し長くなるからお茶でもしに街に行きましょうか。」
アメリは冒険者ギルドの大きな扉を開ける。ギルド内はゲイブルの町の近くにダンジョンが発見された為に見慣れない冒険者達で混雑していた。そして冒険者達の間をすり抜けて
併設された酒場の片隅でアメリとシーラ、ゼノアがテーブルを囲んだ。
店員が注文を取り紅茶とジョッキに入ったジュースを持って来た。
「いつもはこんなに人が居ないのに・・・まぁいいわ。話の続きをしましょうか。」
「はい。お願いします。」
ゼノアとシーラは背筋を伸ばして座り直すとアメリの顔をじっと見る。
「まずお父様と同様にゴルドさんも〈鋼の意志〉の仲間と結婚したの。それが大司祭メルミラさんよ。」
「そうだったんだ!それじゃあ結婚したから冒険者を引退したの?」
「・・・少し違うかな。今から約30年前に王都ゼルガリアで大規模なスタンピードが起こったの。それが〈王都ゼルガリアの落日〉よ。その中心的働きをしたのが〈鋼の意志〉だったのよ。」
「それは私も聞いた事あります。1000体近い魔物が王都ゼルガリアを襲った最大最悪のスタンピードですよね?」
〈王都ゼルガリアの落日〉はこの世界の大きな出来事の1つであり知らない者は居ないと言っても過言では無いのである。このスタンピードで王都ゼルガリアは多大な犠牲を払い多大な被害を出した。王都の復興には周辺諸国からの協力もあり数年で復興出来たが未だに皆の心に傷を残した出来事として語り継がれているのである。
(・・・へーー・・シーラさんも知っているのか。・・・そんな事・・僕は知らなかったな・・・)
「そうよ・・・そして〈王都ゼルガリアの落日〉で王都の外で冒険者達を導いて最後まで戦い抜いたのがゼルガリア唯一のSランクパーティー〈鋼の意志〉だったのよ。スタンピードを防ぐ為に集められた500人の冒険者の先頭に立って王都を護る為に戦い続けたの。そして戦いが終わって最後まで立っていたのは鋼のゴルド率いる〈鋼の意志〉のメンバーだけだったわ。だけどその戦いでゴルドさんは左足を失って冒険者を引退したの。そしてゴルドさんを献身的に看病していた大司祭メルミラさんと結婚したのよ。」
(・・・あの引き摺っていた左足は義足か・・その時の古傷だったのか・・・ゴルドさんは凄い人だったんだな・・・ただの乱暴なおじさんじゃなかったんだね・・・)
そしてアメリは話しのトーンを少し下げる。
「・・・だけど・・・メルミラさんは娘さんを産んだ後、産後の体力が落ちた所へ流行病に侵されて亡くなってしまったのよ・・・」
「えぇっ!!そ、そんな・・・」
シーラは俯きカップの中を見つめる。
「ゴルドさんは内心は辛かったと思うわ。だけど娘さんの前では笑顔でいたのよ・・・私も当時の事は分からないけどゴルドさんは本当に必死で娘さんを護って来たのよ。」
シーラは俯きながらカップを両手で揺らしながらゴルドの顔を思い出していた・・・
「・・ゴルドさんにそんな事があったんですね・・いつも豪快に笑っているゴルドさんしか知らないから・・・ところでで娘さんの名前はなんて言うんですか?」
シーラが何気に聞いた名をアメリは少し顔を曇らせて答えた・・
「・・・う、うん。メラリルさんよ。」
「えぇっ!?!?」
その瞬間ゼノアの身体に電撃が走ったように顔を上げる!
「ど、どうしたの?」
「えっ・・あぁ・・な、何でもないよ・・」
シーラが驚いて声を掛けるがゼノアは誤魔化すようにジョッキを煽る。
(っ?!・・い、今・・メラリル・・・って・・・ま、まさか・・・)
ゼノアには聞き覚えがあった。いやゼノアにとって忘れたくても忘れる事が出来ない名前であった・・・
(・・・お、お母さん・・・)
ゼノアは微かに震えていた。ゼノアには何故か両親の記憶がないのだ。顔もはっきりと覚えていない。しかし名前だけは知っているのだ。ゼノアはアメリの顔を見ながら口を真一文字に結ぶ。自分の両親の事が少しでも分かるかも知れないと期待するのだった。
「・・・でもね。メラリルさんはもうこの世にはいないの・・・五年前に・・盗賊に襲われて旦那様と一緒に亡くなったのよ・・」
「・・・な、なんで・・・そ、そんな・・酷い・・酷すぎるわ!!」
(・・・ま、間違いない。お母さんだ・・・)
「そうね・・・それも当時メラリルさんはセルバイヤ王国で知り合った旦那様とゴルドさんの所へ妊娠の報告に来ていたのよ。その帰りに・・・盗賊に襲われたの・・」
「う、嘘・・に、妊娠?!・・・あ、赤ちゃんが・・お腹の中に・・・そ、そんな・・・そんな・・・」
シーラが目に涙を溜めて息を詰まらせる・・
(えぇ?!あ、赤ちゃんが・・お腹の中に?!で、でも・・お、おかしい・・どうして僕の名前が出てこない?どうして・・・いや・・まさか・・・)
ゼノアは全身に寒気を感じた・・・そして恐る恐るアメリの顔を見て口を開く・・
「ア、アメリさん・・・その・・旦那様の名前は・・な、なんて言うんですか・・?」
「えっ・・・えぇ・・確かライリードさんよ。・・・そ、それよりゼノア君どうしたの?震えているの?凄い汗よ?!顔色も悪いわよ?!」
(や、やっぱり!!お、お父さんだ・・・じ、じゃあ・・ぼ、僕は・・・どこに居るんだ・・こ、この盗賊に襲われた記憶は何なんだよ!!・・・ま、待てよ・・・と、盗賊に襲われた時の僕の記憶は・・・)
アメリはジョッキの中を見つめたまま小刻みに震えているゼノアに気付き顔を覗き込むといきなりゼノアが弾けたように顔を上げる!
「あぁっ!!!」
「わっ!!ど、どうしたの?!ゼノア君?!何だか変よ?!」
アメリが声を上げるがゼノアの耳には届かない。
(・・・な、何で気付かなかったんだ・・・な、何で僕は・・・上から見ているんだ・・あり得ない・・・そう言えばアルフェリア様が言っていた・・前世は”最強で最大の宝の持ち腐れ”・・・だとすると更にその前世がある筈だ・・・わ、分かったぞ・・僕は・・僕は・・この日・・・う、産まれる前に・・・両親と一緒に死んだ・・・そして僕は”最強で最大の宝の持ち腐れ”に生まれ変わったんだ・・・)
ゼノアは今の記憶が前々世の記憶であると気付いた。両親の名は母親のお腹の中で何度も聞いた名であった。ゼノアは静かに目を閉じ自分の過去を噛み締めるのであった。
「アメリさん!あの小さな森は領主様が造ったんですか?」
「えぇ。あれはお父様がお母様に求婚した時の森を再現したの。お父様が初心を忘れないように造ったって言ってたわ。」
するとシーラが胸の前で手を組んでうっとりしながら頬を赤らめる。
「・・・素敵な事です。領主様は心から奥様を愛していらっしゃるのですね・・・」
そしてアメリの饒舌が続く。
「んーー・・それは少し違うかな?お母様を愛してるって所はあってるけど・・お父様はいわゆる・・来る者拒まずと言うか・・・S級冒険者の肩書きで貴族界隈ではかなりモテたのよね・・・」
アメリが全てを言わず目を伏せるとシーラも前言撤回と察する。
「男って・・・」
「そうなのよ・・・お父様は〈鋼の意志〉の四属性魔道士ユフィリアと結婚したの。それが私のお母様よ。お母様が言うには結婚してからもお父様は平民も含め節操無しに浮き名を流していたのよ・・・」
(領主様・・・何してるんだよ。き、気持ちは分からないでもないけど・・・)
「な、何故・・・?ふ、不潔・・・」
「そう思うわよね?でもね・・貴族は一夫多妻が常識なのよ。だけど当然平民だったお母様には常識ではなかったのよ・・・その時私がお腹に居たからね・・・」
「ゴクリッ・・,」
シーラが生唾を飲み込む音がした。
「・・・そ、それで・・ど、どうなったのですか?」
シーラが思わず興味に駆られて聞いてしまった・・・するとアメリがフッと笑う。
「お父様が酔った時に言ってたわ・・お母様は右手に直結1mのファイヤーボール。左手にはウォーターボールを浮かべてお父様に言ったの。”どちらか選びなさい”と・・・そしたらお父様は秒で土下座したらしいわ。その時の冷たい目で口だけで笑うお母様は魔族すら裸足で逃げる程恐ろしかったって。今でも時々夢で見るって言ってたわ。」
(怖っ!!)
ゼノアが当時の状況を想像して身震いする。
「まさに母は強しですね・・・」
シーラはまだ見ぬ伴侶を思い目を細めるのであった。
「でも、それに比べてゴルドさんは一途で理想的だったのよ・・・あっ・・こ、この話は・・・」
アメリは話の流れでゴルドの話題を出してしまい後悔したかのように言葉を詰まらせた。ゼノアはその様子を見て確信した。
(・・・やっぱりゴルドさんが塞ぎ込むような何かがあったんだ・・・)
「アメリさん。さっき領主様がゴルドさんが塞ぎ込んでいたって言ってたけど何があったんですか?」
ゼノアはゴルドの事が気になり思わず聞いてしまった。どうしてもあのゴルドが落ち込んでる姿が想像出来なかったからだ。
「・・・口止めされている訳じゃないけど・・・あまり子供に聞かせる話じゃないのよね・・・でもゴルドさんの部下の人達は知ってるからゼノア君も知っていても良いよね・・・うん。じゃあ少し長くなるからお茶でもしに街に行きましょうか。」
アメリは冒険者ギルドの大きな扉を開ける。ギルド内はゲイブルの町の近くにダンジョンが発見された為に見慣れない冒険者達で混雑していた。そして冒険者達の間をすり抜けて
併設された酒場の片隅でアメリとシーラ、ゼノアがテーブルを囲んだ。
店員が注文を取り紅茶とジョッキに入ったジュースを持って来た。
「いつもはこんなに人が居ないのに・・・まぁいいわ。話の続きをしましょうか。」
「はい。お願いします。」
ゼノアとシーラは背筋を伸ばして座り直すとアメリの顔をじっと見る。
「まずお父様と同様にゴルドさんも〈鋼の意志〉の仲間と結婚したの。それが大司祭メルミラさんよ。」
「そうだったんだ!それじゃあ結婚したから冒険者を引退したの?」
「・・・少し違うかな。今から約30年前に王都ゼルガリアで大規模なスタンピードが起こったの。それが〈王都ゼルガリアの落日〉よ。その中心的働きをしたのが〈鋼の意志〉だったのよ。」
「それは私も聞いた事あります。1000体近い魔物が王都ゼルガリアを襲った最大最悪のスタンピードですよね?」
〈王都ゼルガリアの落日〉はこの世界の大きな出来事の1つであり知らない者は居ないと言っても過言では無いのである。このスタンピードで王都ゼルガリアは多大な犠牲を払い多大な被害を出した。王都の復興には周辺諸国からの協力もあり数年で復興出来たが未だに皆の心に傷を残した出来事として語り継がれているのである。
(・・・へーー・・シーラさんも知っているのか。・・・そんな事・・僕は知らなかったな・・・)
「そうよ・・・そして〈王都ゼルガリアの落日〉で王都の外で冒険者達を導いて最後まで戦い抜いたのがゼルガリア唯一のSランクパーティー〈鋼の意志〉だったのよ。スタンピードを防ぐ為に集められた500人の冒険者の先頭に立って王都を護る為に戦い続けたの。そして戦いが終わって最後まで立っていたのは鋼のゴルド率いる〈鋼の意志〉のメンバーだけだったわ。だけどその戦いでゴルドさんは左足を失って冒険者を引退したの。そしてゴルドさんを献身的に看病していた大司祭メルミラさんと結婚したのよ。」
(・・・あの引き摺っていた左足は義足か・・その時の古傷だったのか・・・ゴルドさんは凄い人だったんだな・・・ただの乱暴なおじさんじゃなかったんだね・・・)
そしてアメリは話しのトーンを少し下げる。
「・・・だけど・・・メルミラさんは娘さんを産んだ後、産後の体力が落ちた所へ流行病に侵されて亡くなってしまったのよ・・・」
「えぇっ!!そ、そんな・・・」
シーラは俯きカップの中を見つめる。
「ゴルドさんは内心は辛かったと思うわ。だけど娘さんの前では笑顔でいたのよ・・・私も当時の事は分からないけどゴルドさんは本当に必死で娘さんを護って来たのよ。」
シーラは俯きながらカップを両手で揺らしながらゴルドの顔を思い出していた・・・
「・・ゴルドさんにそんな事があったんですね・・いつも豪快に笑っているゴルドさんしか知らないから・・・ところでで娘さんの名前はなんて言うんですか?」
シーラが何気に聞いた名をアメリは少し顔を曇らせて答えた・・
「・・・う、うん。メラリルさんよ。」
「えぇっ!?!?」
その瞬間ゼノアの身体に電撃が走ったように顔を上げる!
「ど、どうしたの?」
「えっ・・あぁ・・な、何でもないよ・・」
シーラが驚いて声を掛けるがゼノアは誤魔化すようにジョッキを煽る。
(っ?!・・い、今・・メラリル・・・って・・・ま、まさか・・・)
ゼノアには聞き覚えがあった。いやゼノアにとって忘れたくても忘れる事が出来ない名前であった・・・
(・・・お、お母さん・・・)
ゼノアは微かに震えていた。ゼノアには何故か両親の記憶がないのだ。顔もはっきりと覚えていない。しかし名前だけは知っているのだ。ゼノアはアメリの顔を見ながら口を真一文字に結ぶ。自分の両親の事が少しでも分かるかも知れないと期待するのだった。
「・・・でもね。メラリルさんはもうこの世にはいないの・・・五年前に・・盗賊に襲われて旦那様と一緒に亡くなったのよ・・」
「・・・な、なんで・・・そ、そんな・・酷い・・酷すぎるわ!!」
(・・・ま、間違いない。お母さんだ・・・)
「そうね・・・それも当時メラリルさんはセルバイヤ王国で知り合った旦那様とゴルドさんの所へ妊娠の報告に来ていたのよ。その帰りに・・・盗賊に襲われたの・・」
「う、嘘・・に、妊娠?!・・・あ、赤ちゃんが・・お腹の中に・・・そ、そんな・・・そんな・・・」
シーラが目に涙を溜めて息を詰まらせる・・
(えぇ?!あ、赤ちゃんが・・お腹の中に?!で、でも・・お、おかしい・・どうして僕の名前が出てこない?どうして・・・いや・・まさか・・・)
ゼノアは全身に寒気を感じた・・・そして恐る恐るアメリの顔を見て口を開く・・
「ア、アメリさん・・・その・・旦那様の名前は・・な、なんて言うんですか・・?」
「えっ・・・えぇ・・確かライリードさんよ。・・・そ、それよりゼノア君どうしたの?震えているの?凄い汗よ?!顔色も悪いわよ?!」
(や、やっぱり!!お、お父さんだ・・・じ、じゃあ・・ぼ、僕は・・・どこに居るんだ・・こ、この盗賊に襲われた記憶は何なんだよ!!・・・ま、待てよ・・・と、盗賊に襲われた時の僕の記憶は・・・)
アメリはジョッキの中を見つめたまま小刻みに震えているゼノアに気付き顔を覗き込むといきなりゼノアが弾けたように顔を上げる!
「あぁっ!!!」
「わっ!!ど、どうしたの?!ゼノア君?!何だか変よ?!」
アメリが声を上げるがゼノアの耳には届かない。
(・・・な、何で気付かなかったんだ・・・な、何で僕は・・・上から見ているんだ・・あり得ない・・・そう言えばアルフェリア様が言っていた・・前世は”最強で最大の宝の持ち腐れ”・・・だとすると更にその前世がある筈だ・・・わ、分かったぞ・・僕は・・僕は・・この日・・・う、産まれる前に・・・両親と一緒に死んだ・・・そして僕は”最強で最大の宝の持ち腐れ”に生まれ変わったんだ・・・)
ゼノアは今の記憶が前々世の記憶であると気付いた。両親の名は母親のお腹の中で何度も聞いた名であった。ゼノアは静かに目を閉じ自分の過去を噛み締めるのであった。
335
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
倒した魔物が消えるのは、僕だけのスキルらしいです
桐山じゃろ
ファンタジー
日常のなんでもないタイミングで右眼の色だけ変わってしまうという特異体質のディールは、魔物に止めを刺すだけで魔物の死骸を消してしまえる能力を持っていた。世間では魔物を消せるのは聖女の魔滅魔法のみ。聖女に疎まれてパーティを追い出され、今度は魔滅魔法の使えない聖女とパーティを組むことに。瞳の力は魔物を消すだけではないことを知る頃には、ディールは世界の命運に巻き込まれていた。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる