前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!

yoshikazu

文字の大きさ
14 / 101

第14話 ゼノアのステータス

しおりを挟む
「な、何なんだこのステータスは?!身体能力が裕にCランクを越えているぞ?!そ、それに・・固有スキルが10個?!・・・それにス、スキルレベルが5を越えてる?!し、生涯をかけても到達出来ないレベルを・・・で、でも称号が無い?!・・・んっ?!ちょっ・ちょっと待て!!固有スキルに〈鑑定〉だと?!でもさっきの話では・・・な、なるほど・・セルジュの言う事が理解できたぞ・・確かにこれは・・・理解に苦しむ・・・」

(こ、これがゼノアちゃんのステータス・・・す、凄い・・・)

(な、何?!こ、この固有スキルの数は・・・それにスキルレベルは5が最高のはず・・それなのに・・何故?!」

シーラとアメリもゼノアのステータスに釘付けになっていた。しかし当のゼノアは皆の反応を他所に固有スキルを見ながらニヤリと笑う。

(・・・やっぱり思った通り〈鑑定〉を覚えたぞ!)

セルジュがゼノアに〈鑑定〉を使った事により経験したと判定されたのだ。

セルジュは自分のステータスを見上げるゼノアの口元が緩むのに違和感を覚えた。

(・・・もしや・・ゼノア君・・君は・・)


(さてと・・今の僕のステータスはどの程度なんだろう・・・領主様はCランクって言ってたけど・・・)

「あ、あの・・・領主様。僕のステータスはそんなに難しいのですか?」

セルバン子爵はゼノアの声で我に返ると呼吸を忘れていたかのように息を大きく吐き出す・・・

「ふうぅぅぅぅ・・・ゼノア君。はっきり言って君のステータスは3歳のレベル1のステータスではあり得ないんだよ・・・パラメーターだけならBランクの冒険者に近いんだ・・・・一体君は何者なんだ?」

セルバン子爵が目を細め目力を込めてゼノアの顔を覗き込んだ。

(・・・やっぱりこうなるよね・・・でも本当の事を言えば面倒な事になりそうだし・・どうしたらいいんだ・・・)

ゼノアは考えが纏まらず無意識に言葉が漏れていた。

「・・・あ、あの・・ぼ、僕は・・これからどうなるんですか?」

セルバン子爵は目の前の不安そうに上目遣いを向けるゼノアにハッと我に返る。

(むっ・・むう・・し、しまった・・つい興味に駆られてしまった・・・この子はまだ3歳だったな・・・)

するとシーラも不安に駆られてゼノアを抱き寄せる・・・

「領主様!ゼノア君はまだ3歳なんです!自分が何者なのかなんて分かるはずがないんです!」

「お父様!シーラさんの言う通りよ!確かにステータスは規格外だけどゼノア君はまだ3歳の子供なのよ?!」

アメリが立ち上がり声を上げる。するとセルバン子爵が目力を解いて表情を緩めるとソファの背もたれに身体を預ける。

ばふっ・・・

「ふうぅぅ・・・ゼノア君。すまなかったな・・・つい興味に駆られしまった。許してくれ。私が君に何かする事はない。いつも通り過ごして構わない。ただ・・たまには遊びに来てくれないか?」

(ふ、2人共ありがとうーー!!なんとか無事に帰れそうだよ!!)

「は、はい。分かりました!」

安心したゼノアの顔に笑顔が戻る。

「そ、それでは今日はこれで失礼致します。」

ゼノアが胸を撫で下ろしているとシーラが今だと言わんばかりに立ち上がり深々と一礼する。

「あぁ。また会えるのを楽しみにしているぞ。」

セルバン子爵が笑顔を作るがゼノアの目には目が笑っておらず不適な笑いに見えるのだった。

(・・・領主様の笑顔がなんか怖いよ・・・なるべくここへ来るのは避けよう・・・)

「じゃあ私が送って行くわ!ほら!早く!」

「うあっ!!ちょっ・・・」

アメリは素早くゼノアの手を取ると引き摺るように部屋をでていった。
出遅れて残されたシーラにセルバン子爵が優しく話しかける。

「ふう。シーラ。ゼノア君はこれから面倒事に巻き込まれて行くだろう・・・ゼノア君の事くれぐれも頼むぞ。」

「はい。もちろんです。それでは失礼致します。」

「あっ。シーラさん。これをお待ちください。」

セルジュがシーラを優しく呼び止めてお菓子の入った箱を差し出した。

「あっ!忘れていました。ありがとうございます。」

お菓子の箱を受け取り深々と頭を下げて部屋を出て行くシーラをセルバン子爵とセルジュが見送った。


「はあぁぁ・・・セルジュ。お前はゼノア君をどう見た?」

セルバン子爵は執事であるセルジュの知識と経験から来る洞察力を買っていた。何かと大切な行事を行う時など助言を求める程であっる。

セルジュは顎に手を添えて一考すると考えを纏め一礼する。

「旦那様。全てではありませんが私の見解をお話し致します。」

「あぁ。頼む。」

「はい。まず最初にゼノア君の称号が無い事ですが、おそらく無いのではなく見れないと言った方が正解だと思われます。」

「見れない?!何故だ?」

「はい。〈鑑定〉でも鑑定レベルによって称号やスキルのランクが高ければ見る事が出来ないのです。ご存知の通り称号とスキルのランクは下級、中級、上級、特級と一般的には言われていますが更にその上があるのです。それが・・・帝級と言われるものです。」

「あぁ・・私も聞いた事がある・・この世界で帝級スキルを持った一握りの規格外な者が居ると。そ、それじゃあゼノア君は帝級スキルを持っていると言うのか?!」

セルバン子爵が目を輝かせてセルジュを見上げるがセルジュはゆっくり首を横に振る。

「いいえ。それは違います。私の鑑定レベルは4です。鑑定レベル4であれば帝級の称号やスキルを見る事が出来るのです。」

セルバン子爵はセルジュの言いたい事が段々と分かってくる。

「そ、それでは・・まさか・・ゼノア君は帝級以上の称号とスキルを持っていると言うのか?」

「はい。そう考えると辻褄が合うのです。そしてその称号とスキルの効果はおそらくですが・・・育成スキルか学習スキル・・・もしくは両方と思われます・・・そして遥か古代に存在したと言われる帝級の更に上のランク・・・幻想級と思われます。」

「げ、幻想級?!そんなランクが・・・な、なるほど・・受けたスキル、経験したスキルを学習して習得するスキルか・・・〈鑑定〉はセルジュから学習したと言う事か・・・それが本当なら・・規格外過ぎるぞ・・・」

「それと・・もう一つ大切な事があります。」

セルジュが息を整えて目を細める。

「ま、まだあるのか?!」

「はい。おそらくですが・・・ゼノア君は自分のステータスを知っていると思われます。もちろん称号とスキルの効果も使い方もです。」

「な、何だと?!そ、それではわざと〈鑑定〉させて学習したと言うのか?!」

「はい。その可能性が大きいのです。あのステータスを他人に見せるのはリスクがあります。しかしゼノア君は私達を信用して私の鑑定を取得する事を選択したのです。私がステータスをオープンした時、ゼノア君は驚く事もなく細く微笑んでいました。あれは〈鑑定〉スキルを習得した事を喜んでいたのだと思われます。」

「な、何という事だ・・・それでは本当に中身は3歳ではないと言う事か・・・」

セルジュは何とも言えない表情で頷く。

「ですが・・・悪意は感じられませんでした。旦那様やお嬢様を助けたのは真意からだと思います。ですから今は見守るのがよろしいかと。あまり刺激しても良い事が無いように思えます。私も〈鑑定〉レベルを上げてゼノア君のステータスを見れるように精進いたします。」

セルジュが深々と一礼するとセルバン子爵も虚空を眺め肩を落とす。

「ふう。そうだな・・・期待してるぞ。」

セルバン子爵は想いにふけながら窓から娘のアメリがゼノアを連れて庭を案内する姿を見下ろすのであった。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...