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第二章 ヒノデの国(下)
本当の問題
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ほんの一瞬、全ての動きが止まった気がした。
空から降って来たアルフレッドが龍の首目掛けて大剣を振り下ろし、そして濡れた砂地へと着地する。
重力のままラファエルが地面に落ちていき、それを追い掛けるように龍の首がずるりとズレて落下していく。
目の前で大きな首が迫って来るのを見て、ラファエルは「まずい」と思ったし実際声にも出ていた。だが身体は空中に投げ出されているし、もう指一本だって動かせる気がしない。
このままでは首の下敷きになってしまうといやに冷静な自分がいるが、そんな未来にはならないだろうと思っている自分もいた。
「うおおおおおおお恋する乙女のヒップアタアアアアアック‼︎」
とんでもなく太い声で叫びながらやって来た逞しい身体が筋肉にものを言わせて龍の首を弾き飛ばし、地面に叩きつけられる予定だった身体は慣れた腕に優しく受け止められた。
バランスを失った龍の胴体が鮮血を撒き散らしながら砂浜へと崩れ落ち、あれだけ荒れ狂っていた天候も落ち着いて雨が止み雲間からは光が差している。
「…あと一秒でも遅れてたら食われてたぞ」
自分を抱き締める手が震えているのに気付いた。
「…ごめん。でも信じてたんだよ、アルフならあそこで来てくれるって」
血のように赤い目が揺れていた。
「…ごめん」
重たい腕を上げて頬を撫でた。
降り続いた雨のせいですっかり温度はなくなっていたが、じっと触れているとゆっくり温度が指に伝わって来る。
「……無茶してごめん。もうしない」
アルフレッドの目が大きく見開かれて、すぐに歪んだ。
嗚呼、とラファエルの心にすとんと何かが落ちて、染み込んでいくのがわかった。
「…今まで、ごめん」
伝えた声は弱く掠れていて、きっと聞き取りづらい。けれどアルフレッドは強くラファエルを抱き竦めて小さく頷いてくれたのが分かった。
ラファエルもその背中に腕を伸ばそうとした時、アルフレッドの肩越し、結構な至近距離に見知った顔が現れた。
「イチャついてんじゃないわよ」
地獄の底みたいな声だった。
「マヅラの言う通りだ。こんなでけえ魔物始末したまんまの場所で何やってんだてめえら」
次いで呆れたオヅラの声がやって来て、改めてラファエルは辺りの惨状を見た。巨大な龍の亡骸と夥しい赤が流れ出て吸う空気には過剰なほど鉄の香りがして胸焼けがしそうだ。
「それにタリヤちゃんもちゃんとしたとこで休ませないとだわ。とりあえず一旦宿に戻りましょう。こいつの処理は……後で考えるわ」
疲労困憊といった様子でマヅラが大きく息を吐く。全員が表情に色濃く疲労を滲ませていて、正直宿まで戻れるのかもわからない。
けれど皆どこか清々しい顔をしていた。
「めんどくせえことは後回しだ。ラファエルはそのままテメエが抱いて帰れ。おいマヅラ、タリヤを運ぶぞ。タリヤが目ぇ覚ましたら宴だ!こんなデケエ獲物獲った日は飲まねえとなあ!」
「マロンね」
暗雲は晴れて青空が広がり、風も柔らかく吹いている。五人はそれぞれ歩き出した。
「…オヅラもマロンさんもありがとう」
「何のお礼だかわかんないわねえ。結局美味しいとこはアルフレッド様とアンタに取られちゃったし」
「俺も特に何かした覚えはねえな。礼ならタリヤに言ってくれや」
マヅラに背負われているタリヤの表情はどこか満足気で今は健やかな寝息を立てている。あの状況下で眠れていることにラファエルは苦笑したが、魔力切れを起こしたタリヤは毎回こうなるそうだ。
嵐が去り、雲の晴れた空には太陽が輝いて今までのことが嘘のように思えるが身体に溜まっている疲労や崩れた地形を見れば真実だと認めざるを得ない。
さすがに今日は泥のように眠るのだろうなとアルフレッドの腕の中で思っていると先頭を歩いていたオヅラの足が止まった。
「…おいおい、随分と物々しいお出迎えだなぁ。怪我してんだよ、通してくれや」
町に入る手前の所で住人たちが手に鍬やら鎌を持って待ち構えていた。来るかもしれない海神に備えての行動かと思ったが、どうやら違うらしい。
「か、神殺しをしなすったのか…!」
もう腰が曲がっている白髪の老人が震える声で言い放つ。
「あれは海の神様だ」
「それを殺すなんて、この罰当たり共が!」
「祟られたらどうしてくれるんだ」
「他所者が勝手なことしやがって!」
老人の言葉を皮切りに住人たちから非難を浴びせられラファエルは目を丸くして、オヅラは表情を歪めて、マヅラは大きな溜息を吐いた。
「出た出た。何かあると神の祟りだ呪いだ、数百年前の言い伝え信じてんじゃないわよ。大体、アタシ達がアイツ殺してなかったら今頃この町消えてるわよ」
「それはお前たちが先に海神様を攻撃したからだろうが!」
「もしかしたら何もせず海に帰ったかもしれねえのに…!」
「……そのもしかしたらで町が消えても、あなた達は何も思わないんですか?」
住人たちの視線が一気にラファエルに集まるが動じたりはしなかった。
「もしかしたら何もせず海に戻ったかもしれません。けどもしかしたら多くの人が死んでたかもしれない。そんな危険な賭けなのに何もせず見守る方選ぶの、おかしくないですか?」
アルフレッドの肩を叩いて降ろして貰い、地面に足を着くとがくりと膝が折れそうになる。すぐにアルフレッドが支えてくれたがラファエルの目は住人たちに向いていた。
澄んだ青い目に見据えられた住人はバツが悪そうに表情を歪め、やがて髪を振り乱して猛った。
「よ、他所者が知った口聞くんじゃねえ!」
「そうだ!この国のこと何も知らねえくせに!」
「元々お前たち他所者が来なけりゃ海神様だってお怒りにならなかったんだ!全部お前たちのせいじゃねえか!海神様はこの国から出るのも他所から人が入るのも禁じられてた!」
「そうだ、…お前らのせいだ!」
「このままじゃ神の怒りに触れちまう…!そしたら、」
住人の声がどんどん大きくなり、怒号が飛び交う。
中には殺気立って鍬を握り直しじりじりと近づいてくる輩もいた。
「……厄介だな」
アルフレッドが低く呟いた。
「……魔物っていう概念が根付いてねえ。これも鎖国の弊害だな」
何度も戦いの場に立ってきた四人には、この住人たちの取る次の行動がわかっていた。きっとそれぞれが武器を構えて襲いかかって来る。四人とも満身創痍だがこの人数であっても制圧は容易に出来るが、問題はそこではなかった。
「…今来られたら手加減出来ねえぞ。……クソ、こいつらやっちまったら元も子もねえじゃねえか…!」
それが一番の懸念事項だった。五人は怪我を負い、その内二人は動けない。その二人を守りながら殺すつもりで掛かってくる人間に手加減できる程今のアルフレッド達には余裕がない。ほんの少し集中力が乱れたら簡単に命を奪えてしまう。
ラファエルは唇を噛んで必死に策を練るが案は浮かばず、その間には住人たちのボルテージは上がっていく。その目が仄暗い光を宿し、誰かが叫んだ。
「生贄だ!こいつらを生贄にすれば海神様のお怒りは納まる!こいつらを殺せええ!」
「…馬鹿野郎が!」
一斉に掛かろうとした住人達にオヅラが舌打ちをして拳を握った、その時だった。
「待って‼︎」
凛とした声が空気を裂いた。
空から降って来たアルフレッドが龍の首目掛けて大剣を振り下ろし、そして濡れた砂地へと着地する。
重力のままラファエルが地面に落ちていき、それを追い掛けるように龍の首がずるりとズレて落下していく。
目の前で大きな首が迫って来るのを見て、ラファエルは「まずい」と思ったし実際声にも出ていた。だが身体は空中に投げ出されているし、もう指一本だって動かせる気がしない。
このままでは首の下敷きになってしまうといやに冷静な自分がいるが、そんな未来にはならないだろうと思っている自分もいた。
「うおおおおおおお恋する乙女のヒップアタアアアアアック‼︎」
とんでもなく太い声で叫びながらやって来た逞しい身体が筋肉にものを言わせて龍の首を弾き飛ばし、地面に叩きつけられる予定だった身体は慣れた腕に優しく受け止められた。
バランスを失った龍の胴体が鮮血を撒き散らしながら砂浜へと崩れ落ち、あれだけ荒れ狂っていた天候も落ち着いて雨が止み雲間からは光が差している。
「…あと一秒でも遅れてたら食われてたぞ」
自分を抱き締める手が震えているのに気付いた。
「…ごめん。でも信じてたんだよ、アルフならあそこで来てくれるって」
血のように赤い目が揺れていた。
「…ごめん」
重たい腕を上げて頬を撫でた。
降り続いた雨のせいですっかり温度はなくなっていたが、じっと触れているとゆっくり温度が指に伝わって来る。
「……無茶してごめん。もうしない」
アルフレッドの目が大きく見開かれて、すぐに歪んだ。
嗚呼、とラファエルの心にすとんと何かが落ちて、染み込んでいくのがわかった。
「…今まで、ごめん」
伝えた声は弱く掠れていて、きっと聞き取りづらい。けれどアルフレッドは強くラファエルを抱き竦めて小さく頷いてくれたのが分かった。
ラファエルもその背中に腕を伸ばそうとした時、アルフレッドの肩越し、結構な至近距離に見知った顔が現れた。
「イチャついてんじゃないわよ」
地獄の底みたいな声だった。
「マヅラの言う通りだ。こんなでけえ魔物始末したまんまの場所で何やってんだてめえら」
次いで呆れたオヅラの声がやって来て、改めてラファエルは辺りの惨状を見た。巨大な龍の亡骸と夥しい赤が流れ出て吸う空気には過剰なほど鉄の香りがして胸焼けがしそうだ。
「それにタリヤちゃんもちゃんとしたとこで休ませないとだわ。とりあえず一旦宿に戻りましょう。こいつの処理は……後で考えるわ」
疲労困憊といった様子でマヅラが大きく息を吐く。全員が表情に色濃く疲労を滲ませていて、正直宿まで戻れるのかもわからない。
けれど皆どこか清々しい顔をしていた。
「めんどくせえことは後回しだ。ラファエルはそのままテメエが抱いて帰れ。おいマヅラ、タリヤを運ぶぞ。タリヤが目ぇ覚ましたら宴だ!こんなデケエ獲物獲った日は飲まねえとなあ!」
「マロンね」
暗雲は晴れて青空が広がり、風も柔らかく吹いている。五人はそれぞれ歩き出した。
「…オヅラもマロンさんもありがとう」
「何のお礼だかわかんないわねえ。結局美味しいとこはアルフレッド様とアンタに取られちゃったし」
「俺も特に何かした覚えはねえな。礼ならタリヤに言ってくれや」
マヅラに背負われているタリヤの表情はどこか満足気で今は健やかな寝息を立てている。あの状況下で眠れていることにラファエルは苦笑したが、魔力切れを起こしたタリヤは毎回こうなるそうだ。
嵐が去り、雲の晴れた空には太陽が輝いて今までのことが嘘のように思えるが身体に溜まっている疲労や崩れた地形を見れば真実だと認めざるを得ない。
さすがに今日は泥のように眠るのだろうなとアルフレッドの腕の中で思っていると先頭を歩いていたオヅラの足が止まった。
「…おいおい、随分と物々しいお出迎えだなぁ。怪我してんだよ、通してくれや」
町に入る手前の所で住人たちが手に鍬やら鎌を持って待ち構えていた。来るかもしれない海神に備えての行動かと思ったが、どうやら違うらしい。
「か、神殺しをしなすったのか…!」
もう腰が曲がっている白髪の老人が震える声で言い放つ。
「あれは海の神様だ」
「それを殺すなんて、この罰当たり共が!」
「祟られたらどうしてくれるんだ」
「他所者が勝手なことしやがって!」
老人の言葉を皮切りに住人たちから非難を浴びせられラファエルは目を丸くして、オヅラは表情を歪めて、マヅラは大きな溜息を吐いた。
「出た出た。何かあると神の祟りだ呪いだ、数百年前の言い伝え信じてんじゃないわよ。大体、アタシ達がアイツ殺してなかったら今頃この町消えてるわよ」
「それはお前たちが先に海神様を攻撃したからだろうが!」
「もしかしたら何もせず海に帰ったかもしれねえのに…!」
「……そのもしかしたらで町が消えても、あなた達は何も思わないんですか?」
住人たちの視線が一気にラファエルに集まるが動じたりはしなかった。
「もしかしたら何もせず海に戻ったかもしれません。けどもしかしたら多くの人が死んでたかもしれない。そんな危険な賭けなのに何もせず見守る方選ぶの、おかしくないですか?」
アルフレッドの肩を叩いて降ろして貰い、地面に足を着くとがくりと膝が折れそうになる。すぐにアルフレッドが支えてくれたがラファエルの目は住人たちに向いていた。
澄んだ青い目に見据えられた住人はバツが悪そうに表情を歪め、やがて髪を振り乱して猛った。
「よ、他所者が知った口聞くんじゃねえ!」
「そうだ!この国のこと何も知らねえくせに!」
「元々お前たち他所者が来なけりゃ海神様だってお怒りにならなかったんだ!全部お前たちのせいじゃねえか!海神様はこの国から出るのも他所から人が入るのも禁じられてた!」
「そうだ、…お前らのせいだ!」
「このままじゃ神の怒りに触れちまう…!そしたら、」
住人の声がどんどん大きくなり、怒号が飛び交う。
中には殺気立って鍬を握り直しじりじりと近づいてくる輩もいた。
「……厄介だな」
アルフレッドが低く呟いた。
「……魔物っていう概念が根付いてねえ。これも鎖国の弊害だな」
何度も戦いの場に立ってきた四人には、この住人たちの取る次の行動がわかっていた。きっとそれぞれが武器を構えて襲いかかって来る。四人とも満身創痍だがこの人数であっても制圧は容易に出来るが、問題はそこではなかった。
「…今来られたら手加減出来ねえぞ。……クソ、こいつらやっちまったら元も子もねえじゃねえか…!」
それが一番の懸念事項だった。五人は怪我を負い、その内二人は動けない。その二人を守りながら殺すつもりで掛かってくる人間に手加減できる程今のアルフレッド達には余裕がない。ほんの少し集中力が乱れたら簡単に命を奪えてしまう。
ラファエルは唇を噛んで必死に策を練るが案は浮かばず、その間には住人たちのボルテージは上がっていく。その目が仄暗い光を宿し、誰かが叫んだ。
「生贄だ!こいつらを生贄にすれば海神様のお怒りは納まる!こいつらを殺せええ!」
「…馬鹿野郎が!」
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凛とした声が空気を裂いた。
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