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第二章 ヒノデの国(下)
勝負と確信
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いくら攻撃が当たらないといっても、直立不動であれば確実に当たる。ラファエルが避けるという意思を持ってはじめて効力を発揮する加護にこの時ばかりは舌打ちが出た。
『せいぜい楽しめよ。あの世界にはお前の見たことも聞いたこともねえもんが沢山ある。特別に俺の加護を授けてあるから並大抵のことじゃ死なねえぞ』
ラファエルをこの世界に連れきた張本人である自称神様の言葉だ。
当時はこの言葉の意味を病気や怪我をしにくい体になるのか程度の認識だったのだがそれは違っていた。この加護の力は絶大だ。ラファエルに命の危機が迫り、ほんの少しでも避けようと身体を動かしただけでなぜだか知らないが攻撃はラファエルに当たらない。
だからラファエルは無茶をするようになったし、多少の怪我も厭わなくなった。
命に関わる攻撃でなければ当たる、というのがなんともザルな判定だが、ラファエルは別に構わなかった。今この時までは。
「でもさあ…っ!」
鋭く、けれど重く風を切る音に反射で飛び上がり薙ぎ払うように振られた尻尾を避けて続けざまにやってきた鋭い牙を剣で受け止め、その勢いのまま後ろへと飛んで砂浜に着地する。
「…さすがに、しんどい…!」
いつの間にか龍の身体のほとんどは陸地に上がっており。今では砂浜で対峙している。もう一度津波を引き起こされたらまず勝ち目はないからだ。
ラファエルは肩で呼吸をして目の前で同じように疲弊しているらしい龍を睨んだ。
この龍にも余力はあまり無いのだろう。もう身体に雷はまとっておらず、炎による攻撃も格段に減った。今では泥臭い肉弾戦だが、それでも一瞬の油断が命取りになるこの状況はあまりよろしくない。
いくら攻撃が当たらないといっても体力の限界は来るし、一撃でも食らって動けずにいる間に自分はきっと食い殺される。意思が伴っていても身体が動かないのであれば当然攻撃は当たるし、その場合は神様のいう「並大抵」から外れるだろうとラファエルは予測していた。
(…いつまで保つかな)
ラファエルの腕力では龍の硬い鱗を貫くことはできず、出来るとしたら既にアルフレッドが負わせた傷に再度攻撃するくらいだが、そんな針の穴を通すようなことがそう何回も出来るはずがなく現状はラファエルの防戦一方だ。体力と気力の限界はすぐそこまで見えているが、アルフレッド達の動向を気に掛ける余裕なんて一欠片もありはしない。
ラファエルは今一度剣の柄を握り直した。
今自分に出来ることは彼らを信じてチャンスを作ることだけだからだ。
△▼△
「本当にうまくいくかしら」
大粒の雨が降り頻る中、マヅラは目を凝らして龍とラファエルが戦っている様子を見守っていた。三人は今ラファエル達から少し離れた場所にいる。
離れたといっても龍が巨大すぎるあまりにいつでも攻撃が降りかかって来る圏内だが、今のところその心配はなさそうだ。
「うまくいかせんだよ。いいか、俺とお前もミスれねえぞ」
二人は向き合うようにして立っていた。
「わかってるわよ。共同作業なんて何年ぶりかしら、とういうかしたことあった?」
「気持ち悪ぃ言い方してんじゃあねえよ。てめえと手ぇ繋いだ記憶なんて俺にはねえ」
「繋ぐとか気持ち悪いわね。でもまあそれ以外にどう言ったらいいかアタシにもわからないわ」
「…完全に陸に乗り上げたな、そろそろだ」
二人の会話を背に真剣な表情で龍の動向を見ていたアルフレッドが静かに呟いた一言に緊張感が増した。
失敗は許されない一発勝負。もし失敗すれば自分はともかくラファエルは限界を迎える。
それだけは阻止しなくてはいけない。アルフレッドは一つ深く呼吸をして二人に向き直った。
「頼んだ。…俺をあのデカブツの上まで飛ばしてくれ」
△▼△
それは遡ること数分前。
「一撃って言ったってどうするのアルフレッド様。あんなデカいのさすがのあなたでも難しいと思うんだけど」
距離を取った三人は先程アルフレッドのいった言葉に難色を示す。
散々三人で攻撃を繰り返してきたが決定打は与えられておらず、何よりあの硬い鱗が厄介だった。拳では当然裂ける筈もなくアルフレッドによる切り傷だけが龍には目立っていた。
「上から首を斬り落とす」
「はあ?」
目を剥いたのはオヅラだ。
「どうやってやるんだよ。あんたの剣だって深傷は負わせられなかったろ」
「ああ。だが遥か上からなら斬れる」
アルフレッドは空を指差した。
「……ああ、成程。そういうことか…!」
「ちょっとアタシにもわかるように説明してっ!」
「要はアルフレッドが全力で剣を振り抜ける状況にすりゃあ良いってことだ」
「……アルフレッド様をぶん投げるってこと⁉︎」
驚きに目を丸くするマヅラに頷いてオヅラが人差し指を翳した。
「けどそれにゃあ問題があるぜ。あの魔物は動きが速え上に不規則だ。てめえを空に投げれたとして、あれがそのまま止まってくれるとは思えねえ」
「大丈夫だ」
強く言い切る。
「俺はエルを信じる」
ラファエルは全身を雨だか汗だかわからない雫で濡らして大きく呼吸を繰り返していた。
(もう、少し…!)
なんの根拠もないのにこの戦いはもうすぐ終わるとラファエルは確信していた。
それがどんな結末かまではわからないが、少なくとも負けるつもりはさらさらない。
けれど、もう次が最後だというのもわかっていた。
身体が鉛のように重たい。何度も龍の攻撃を受けたせいか両腕は麻痺しているし、避け切れなかったせいで出来た傷からは血が流れて服を赤に染めている。
極度の緊張状態で興奮が痛みを上回っているだけで身体にはダメージが蓄積していた。
ふー、と大きく息を吐いた。左手で今にも破裂しそうなほど脈打っている首筋に触れてからぎゅっと剣をしっかり握り込み、龍を睨む。
「──勝負だ」
砂を蹴ったと同時に龍から繰り出される尻尾を受け流すことはせず垂直に飛ぶことで避けてそのまま龍の体に着地する。バチ、と靴底から電気の弾ける音が聞こえるがラファエルは構うことなく龍の身体を走る。
振り落とされる前に足に力を入れて跳躍し、躍り出るのは龍の目の前。
大きな目玉がぎょろりとラファエルを捉えるのとラファエルが剣を逆手に持ったのはほぼ同時。
躊躇することなく自身が切り裂いた右目にもう一度剣を深く突き立て、そして柄から手を離す。
ギャオオオオオオオオオオオ!
絶叫が天を貫き暗雲の中を稲光が迸る。
残った左目が憎悪を宿して無防備に空中に投げ出されたラファエルを睨み、禍々しい程大きな口を開けて牙を剥く。
その牙が眼前に迫ったその時、ラファエルは勝ちを確信する。
「アルフレッドーーーー‼︎」
声の限りに叫んだ瞬間、鋭く風を斬る音が聞こえた。
『せいぜい楽しめよ。あの世界にはお前の見たことも聞いたこともねえもんが沢山ある。特別に俺の加護を授けてあるから並大抵のことじゃ死なねえぞ』
ラファエルをこの世界に連れきた張本人である自称神様の言葉だ。
当時はこの言葉の意味を病気や怪我をしにくい体になるのか程度の認識だったのだがそれは違っていた。この加護の力は絶大だ。ラファエルに命の危機が迫り、ほんの少しでも避けようと身体を動かしただけでなぜだか知らないが攻撃はラファエルに当たらない。
だからラファエルは無茶をするようになったし、多少の怪我も厭わなくなった。
命に関わる攻撃でなければ当たる、というのがなんともザルな判定だが、ラファエルは別に構わなかった。今この時までは。
「でもさあ…っ!」
鋭く、けれど重く風を切る音に反射で飛び上がり薙ぎ払うように振られた尻尾を避けて続けざまにやってきた鋭い牙を剣で受け止め、その勢いのまま後ろへと飛んで砂浜に着地する。
「…さすがに、しんどい…!」
いつの間にか龍の身体のほとんどは陸地に上がっており。今では砂浜で対峙している。もう一度津波を引き起こされたらまず勝ち目はないからだ。
ラファエルは肩で呼吸をして目の前で同じように疲弊しているらしい龍を睨んだ。
この龍にも余力はあまり無いのだろう。もう身体に雷はまとっておらず、炎による攻撃も格段に減った。今では泥臭い肉弾戦だが、それでも一瞬の油断が命取りになるこの状況はあまりよろしくない。
いくら攻撃が当たらないといっても体力の限界は来るし、一撃でも食らって動けずにいる間に自分はきっと食い殺される。意思が伴っていても身体が動かないのであれば当然攻撃は当たるし、その場合は神様のいう「並大抵」から外れるだろうとラファエルは予測していた。
(…いつまで保つかな)
ラファエルの腕力では龍の硬い鱗を貫くことはできず、出来るとしたら既にアルフレッドが負わせた傷に再度攻撃するくらいだが、そんな針の穴を通すようなことがそう何回も出来るはずがなく現状はラファエルの防戦一方だ。体力と気力の限界はすぐそこまで見えているが、アルフレッド達の動向を気に掛ける余裕なんて一欠片もありはしない。
ラファエルは今一度剣の柄を握り直した。
今自分に出来ることは彼らを信じてチャンスを作ることだけだからだ。
△▼△
「本当にうまくいくかしら」
大粒の雨が降り頻る中、マヅラは目を凝らして龍とラファエルが戦っている様子を見守っていた。三人は今ラファエル達から少し離れた場所にいる。
離れたといっても龍が巨大すぎるあまりにいつでも攻撃が降りかかって来る圏内だが、今のところその心配はなさそうだ。
「うまくいかせんだよ。いいか、俺とお前もミスれねえぞ」
二人は向き合うようにして立っていた。
「わかってるわよ。共同作業なんて何年ぶりかしら、とういうかしたことあった?」
「気持ち悪ぃ言い方してんじゃあねえよ。てめえと手ぇ繋いだ記憶なんて俺にはねえ」
「繋ぐとか気持ち悪いわね。でもまあそれ以外にどう言ったらいいかアタシにもわからないわ」
「…完全に陸に乗り上げたな、そろそろだ」
二人の会話を背に真剣な表情で龍の動向を見ていたアルフレッドが静かに呟いた一言に緊張感が増した。
失敗は許されない一発勝負。もし失敗すれば自分はともかくラファエルは限界を迎える。
それだけは阻止しなくてはいけない。アルフレッドは一つ深く呼吸をして二人に向き直った。
「頼んだ。…俺をあのデカブツの上まで飛ばしてくれ」
△▼△
それは遡ること数分前。
「一撃って言ったってどうするのアルフレッド様。あんなデカいのさすがのあなたでも難しいと思うんだけど」
距離を取った三人は先程アルフレッドのいった言葉に難色を示す。
散々三人で攻撃を繰り返してきたが決定打は与えられておらず、何よりあの硬い鱗が厄介だった。拳では当然裂ける筈もなくアルフレッドによる切り傷だけが龍には目立っていた。
「上から首を斬り落とす」
「はあ?」
目を剥いたのはオヅラだ。
「どうやってやるんだよ。あんたの剣だって深傷は負わせられなかったろ」
「ああ。だが遥か上からなら斬れる」
アルフレッドは空を指差した。
「……ああ、成程。そういうことか…!」
「ちょっとアタシにもわかるように説明してっ!」
「要はアルフレッドが全力で剣を振り抜ける状況にすりゃあ良いってことだ」
「……アルフレッド様をぶん投げるってこと⁉︎」
驚きに目を丸くするマヅラに頷いてオヅラが人差し指を翳した。
「けどそれにゃあ問題があるぜ。あの魔物は動きが速え上に不規則だ。てめえを空に投げれたとして、あれがそのまま止まってくれるとは思えねえ」
「大丈夫だ」
強く言い切る。
「俺はエルを信じる」
ラファエルは全身を雨だか汗だかわからない雫で濡らして大きく呼吸を繰り返していた。
(もう、少し…!)
なんの根拠もないのにこの戦いはもうすぐ終わるとラファエルは確信していた。
それがどんな結末かまではわからないが、少なくとも負けるつもりはさらさらない。
けれど、もう次が最後だというのもわかっていた。
身体が鉛のように重たい。何度も龍の攻撃を受けたせいか両腕は麻痺しているし、避け切れなかったせいで出来た傷からは血が流れて服を赤に染めている。
極度の緊張状態で興奮が痛みを上回っているだけで身体にはダメージが蓄積していた。
ふー、と大きく息を吐いた。左手で今にも破裂しそうなほど脈打っている首筋に触れてからぎゅっと剣をしっかり握り込み、龍を睨む。
「──勝負だ」
砂を蹴ったと同時に龍から繰り出される尻尾を受け流すことはせず垂直に飛ぶことで避けてそのまま龍の体に着地する。バチ、と靴底から電気の弾ける音が聞こえるがラファエルは構うことなく龍の身体を走る。
振り落とされる前に足に力を入れて跳躍し、躍り出るのは龍の目の前。
大きな目玉がぎょろりとラファエルを捉えるのとラファエルが剣を逆手に持ったのはほぼ同時。
躊躇することなく自身が切り裂いた右目にもう一度剣を深く突き立て、そして柄から手を離す。
ギャオオオオオオオオオオオ!
絶叫が天を貫き暗雲の中を稲光が迸る。
残った左目が憎悪を宿して無防備に空中に投げ出されたラファエルを睨み、禍々しい程大きな口を開けて牙を剥く。
その牙が眼前に迫ったその時、ラファエルは勝ちを確信する。
「アルフレッドーーーー‼︎」
声の限りに叫んだ瞬間、鋭く風を斬る音が聞こえた。
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