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第二章 ヒノデの国(下)
踏み出した一歩と大きな変化
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「どっっっっせえええええい!」
ガシャアアアン!とけたたましい音を鳴らして何重にも重ねられた瓦が豪快に割れて辺りからは女性の悲鳴が聞こえるが、それは恐怖からのものではなく寧ろ楽しげな意味合いの方が強い声だった。
「アンタ!良い出会いは南の方にあるわ。ただし!受け身じゃダメよ。恋はね、自ら行動して勝ち取るものなのよ次ィ!」
「はい、ありがとうございますマロン様!」
「マロン様、次、次はあたしをお願いします!」
「もちろんよ!さあさあお祭り価格の大特価!大出血サービスよおおおお!どんどんおいで恋する迷える子羊ちゃん達ィ!」
「何あれ」
至る所に設置された篝火のおかげで辺りはオレンジ色に照らされて明るく、町の中心部にある広場で大々的に開かれた祭りを優しく彩っていた。
山から切り取って来たらしい大きな竹には子供達が作った折り紙での装飾が飾られ、不自然に建物と建物の間に掛けられた木からは色とりどりの布や帯が垂らされて幻想的な景色も作り出していた。出店もいくつかありそこかしこから良い香りがして、子供達のはしゃぐ声や出店のお囃子が賑やかさを何倍にも膨れさせる。
その中でも一際目立つ存在に遠くの方からラファエルが真顔でこぼした。
「え、知らないんすか?あっちじゃ結構有名っすよ、瓦割り占いのマロン。ちなみにあっちじゃ瓦って言いつつ煉瓦割ってるっす」
「なんだそのふざけた占いは」
「いやこれが案外当たるんすよマジで。オレあの人のおかげでくっついた人達めちゃくちゃ知ってるっす」
「…あれでどうやって占ってるの?」
「なんか割れ方とか破片の飛び散り方とかで見てるらしいっすよ」
「そんなのアイツの力の匙加減だろうが」
「その筈なんすけどね、マジ不思議っす。あ!オレ瓦集めてきます!」
タリヤがしゅたっと機敏に駆け出したのを見送り、オヅラが占い希望者から料金を徴収しているのを眺めその板についたやりとりに素直に感心する。再び豪快に瓦が砕ける音が響いて、それと一緒に上がる女性の悲鳴にラファエルとアルフレッドは全くの異文化にただ頷くしかない。
そんな光景を見ながらふるまわれた甘酒に口を付けた。
独特の香りと甘さにアルフレッドは眉間に皺を寄せていたがラファエルは懐かしさに目を細めてゆっくりと味わう。白濁としたそれは子供の頃飲んで両親にもういらないと突き返した記憶がある。
「…案外美味しかったんだな」
子供の頃は味というより匂いが駄目だった気がするが、今はそんなことはない。小さく呟いた声は辺りの賑やかさにすぐ上書きされてしまうが隣に腰掛けるアルフレッドの耳にはしっかりと届いているだろう。
ラファエルは今でも自身のことについて話すべきか否か迷っている。けれどいつかアルフレッドにだけは全てを伝えたいと思っていて何度も言い出そうとするのだが、いざ話そうとすると言葉が出て来ない。ラファエルのこと、自分のこと、伝えるには情報が多くて自分でも整理できていないのだ。
「…ねえアルフ」
「…なんだ」
「…いつか、全部話すから」
着物を着て櫓を囲むようにしてこの国特有の舞を踊り、和楽器のような楽器で音が奏でられてそれに合わせて住人が歌う中、商売をしている人達の賑やかな声が混ざる。
「何年先になるかわからないけど、でも、アルフにだけは全部話すから」
アルフレッドの顔を見ることはできなかった。両手で甘酒が入った竹で出来た器を持ち、炎の色に明るく照らされた人達を見る。当たり前だが一人一人の顔が違って、声も違って、動きの癖も違う。皆それぞれが地に足を着いて、感情を持って生きている。
龍を倒した日、あの日からラファエルの中に確かな変化が訪れていた。否、変化というよりかは元に戻ったと言うべきだろうか。
「…加護がどうのとかいう、あれもか」
重く低い声に目を細めて小さく頷いた。
「あれも。あれ以外にも、沢山あるけど。…沢山でもないかも。僕がきちんと整理できたら多分三分もあれば話終えちゃうんじゃないかな」
顔は向けずゆらりと揺れる炎を見ながら頼りなく笑う横顔にアルフレッドは一度目を伏せて、また上げる。
「その三分が言い出せる日まで気長に待つ」
ラファエルの長い睫毛が震えた。
「待つよ、エル」
穏やかな、けれど揺るがない声にラファエルは顔を伏せて細く長く息を吐いた。顔を伏せる直前、少しだけ表情が歪んだことをアルフレッドは見逃さなかったがそれを指摘するつもりはない。ただ彼なりの大きな一歩を踏み出そうとしているその背中を押すように、肩を撫でた。
「ありがとう」
俯いたまま発せられた声は少しこもり気味で語尾が震えていた。
アルフレッドにはラファエルが一体何を抱えているのかわからないし、無理に暴こうという腹積りもない。オヅラ達に何を言われたのか知らないがアルフレッドはラファエルが隣にいてくれるのであればそれだけで良いのだ。アルフレッドが一番恐れているのはラファエルが消えてしまうことだから。
だからこのままでも良いと思っていたのに、ラファエルが一歩進もうとしていることに確かに喜んでいる自分がいてアルフレッドは苦笑した。
(…欲張っても、良いんだろうか)
始めはただラファエルの護衛に加えて自分の腕試しと名を挙げるための旅だった。そうして過ごしていくうちにラファエルから目が離せなくなって、気づいた時には最も大事な存在になっていた。大事だから傷つけたくないし、大切だから彼の意思を出来る限り尊重したかった。
それが自分達の在り方だと思っていた。けれどラファエルが自らそこを抜け出そうというなら、アルフレッドを止める鎖も外れていく。
「エル」
賑やかな空気の中でもアルフレッドの声はラファエルの中に溶けるように馴染んでいく。
そろそろと顔を上げたラファエルは自分を見つめるその表情にどくんと心臓が一つ大きな音を刻むのがわかった。
「お前を愛してる」
その言葉を理解するよりも早くマヅラがアルフレッドの名前を叫んで、それに苦笑して立ち上がったアルフレッドがラファエルの頭をぽんぽんと撫で、祭りの輪の中へと混ざっていく。
その姿を目で追うことも出来ないまま、ラファエルはその場に固まっていた。
次にきちんと動作が出来たのはマヅラが再び瓦を割った音が鼓膜に届いた時で、その瞬間アルフレッドの言葉の意味がすとんと心の奥底にまで届いた。凪いだ水面に巨石を投げ込んだかのような感情の荒波にラファエルは意味もなく甘酒の入った器を握り直し、機械仕掛けの人形よろしくぎこちない動作でアルフレッドの姿を視界に収めた途端、全身の血が沸き立って祭りの篝火よりも真っ赤に顔を染めた。
ガシャアアアン!とけたたましい音を鳴らして何重にも重ねられた瓦が豪快に割れて辺りからは女性の悲鳴が聞こえるが、それは恐怖からのものではなく寧ろ楽しげな意味合いの方が強い声だった。
「アンタ!良い出会いは南の方にあるわ。ただし!受け身じゃダメよ。恋はね、自ら行動して勝ち取るものなのよ次ィ!」
「はい、ありがとうございますマロン様!」
「マロン様、次、次はあたしをお願いします!」
「もちろんよ!さあさあお祭り価格の大特価!大出血サービスよおおおお!どんどんおいで恋する迷える子羊ちゃん達ィ!」
「何あれ」
至る所に設置された篝火のおかげで辺りはオレンジ色に照らされて明るく、町の中心部にある広場で大々的に開かれた祭りを優しく彩っていた。
山から切り取って来たらしい大きな竹には子供達が作った折り紙での装飾が飾られ、不自然に建物と建物の間に掛けられた木からは色とりどりの布や帯が垂らされて幻想的な景色も作り出していた。出店もいくつかありそこかしこから良い香りがして、子供達のはしゃぐ声や出店のお囃子が賑やかさを何倍にも膨れさせる。
その中でも一際目立つ存在に遠くの方からラファエルが真顔でこぼした。
「え、知らないんすか?あっちじゃ結構有名っすよ、瓦割り占いのマロン。ちなみにあっちじゃ瓦って言いつつ煉瓦割ってるっす」
「なんだそのふざけた占いは」
「いやこれが案外当たるんすよマジで。オレあの人のおかげでくっついた人達めちゃくちゃ知ってるっす」
「…あれでどうやって占ってるの?」
「なんか割れ方とか破片の飛び散り方とかで見てるらしいっすよ」
「そんなのアイツの力の匙加減だろうが」
「その筈なんすけどね、マジ不思議っす。あ!オレ瓦集めてきます!」
タリヤがしゅたっと機敏に駆け出したのを見送り、オヅラが占い希望者から料金を徴収しているのを眺めその板についたやりとりに素直に感心する。再び豪快に瓦が砕ける音が響いて、それと一緒に上がる女性の悲鳴にラファエルとアルフレッドは全くの異文化にただ頷くしかない。
そんな光景を見ながらふるまわれた甘酒に口を付けた。
独特の香りと甘さにアルフレッドは眉間に皺を寄せていたがラファエルは懐かしさに目を細めてゆっくりと味わう。白濁としたそれは子供の頃飲んで両親にもういらないと突き返した記憶がある。
「…案外美味しかったんだな」
子供の頃は味というより匂いが駄目だった気がするが、今はそんなことはない。小さく呟いた声は辺りの賑やかさにすぐ上書きされてしまうが隣に腰掛けるアルフレッドの耳にはしっかりと届いているだろう。
ラファエルは今でも自身のことについて話すべきか否か迷っている。けれどいつかアルフレッドにだけは全てを伝えたいと思っていて何度も言い出そうとするのだが、いざ話そうとすると言葉が出て来ない。ラファエルのこと、自分のこと、伝えるには情報が多くて自分でも整理できていないのだ。
「…ねえアルフ」
「…なんだ」
「…いつか、全部話すから」
着物を着て櫓を囲むようにしてこの国特有の舞を踊り、和楽器のような楽器で音が奏でられてそれに合わせて住人が歌う中、商売をしている人達の賑やかな声が混ざる。
「何年先になるかわからないけど、でも、アルフにだけは全部話すから」
アルフレッドの顔を見ることはできなかった。両手で甘酒が入った竹で出来た器を持ち、炎の色に明るく照らされた人達を見る。当たり前だが一人一人の顔が違って、声も違って、動きの癖も違う。皆それぞれが地に足を着いて、感情を持って生きている。
龍を倒した日、あの日からラファエルの中に確かな変化が訪れていた。否、変化というよりかは元に戻ったと言うべきだろうか。
「…加護がどうのとかいう、あれもか」
重く低い声に目を細めて小さく頷いた。
「あれも。あれ以外にも、沢山あるけど。…沢山でもないかも。僕がきちんと整理できたら多分三分もあれば話終えちゃうんじゃないかな」
顔は向けずゆらりと揺れる炎を見ながら頼りなく笑う横顔にアルフレッドは一度目を伏せて、また上げる。
「その三分が言い出せる日まで気長に待つ」
ラファエルの長い睫毛が震えた。
「待つよ、エル」
穏やかな、けれど揺るがない声にラファエルは顔を伏せて細く長く息を吐いた。顔を伏せる直前、少しだけ表情が歪んだことをアルフレッドは見逃さなかったがそれを指摘するつもりはない。ただ彼なりの大きな一歩を踏み出そうとしているその背中を押すように、肩を撫でた。
「ありがとう」
俯いたまま発せられた声は少しこもり気味で語尾が震えていた。
アルフレッドにはラファエルが一体何を抱えているのかわからないし、無理に暴こうという腹積りもない。オヅラ達に何を言われたのか知らないがアルフレッドはラファエルが隣にいてくれるのであればそれだけで良いのだ。アルフレッドが一番恐れているのはラファエルが消えてしまうことだから。
だからこのままでも良いと思っていたのに、ラファエルが一歩進もうとしていることに確かに喜んでいる自分がいてアルフレッドは苦笑した。
(…欲張っても、良いんだろうか)
始めはただラファエルの護衛に加えて自分の腕試しと名を挙げるための旅だった。そうして過ごしていくうちにラファエルから目が離せなくなって、気づいた時には最も大事な存在になっていた。大事だから傷つけたくないし、大切だから彼の意思を出来る限り尊重したかった。
それが自分達の在り方だと思っていた。けれどラファエルが自らそこを抜け出そうというなら、アルフレッドを止める鎖も外れていく。
「エル」
賑やかな空気の中でもアルフレッドの声はラファエルの中に溶けるように馴染んでいく。
そろそろと顔を上げたラファエルは自分を見つめるその表情にどくんと心臓が一つ大きな音を刻むのがわかった。
「お前を愛してる」
その言葉を理解するよりも早くマヅラがアルフレッドの名前を叫んで、それに苦笑して立ち上がったアルフレッドがラファエルの頭をぽんぽんと撫で、祭りの輪の中へと混ざっていく。
その姿を目で追うことも出来ないまま、ラファエルはその場に固まっていた。
次にきちんと動作が出来たのはマヅラが再び瓦を割った音が鼓膜に届いた時で、その瞬間アルフレッドの言葉の意味がすとんと心の奥底にまで届いた。凪いだ水面に巨石を投げ込んだかのような感情の荒波にラファエルは意味もなく甘酒の入った器を握り直し、機械仕掛けの人形よろしくぎこちない動作でアルフレッドの姿を視界に収めた途端、全身の血が沸き立って祭りの篝火よりも真っ赤に顔を染めた。
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