なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。

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せつめいうけた

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この場所は騎士団の寮に隣接する医療所らしい


騎士団、、


日本で暮らしていた私では馴染みのない言葉すぎる

警察みたいなものだろうか?


「とりあえず、君のことを聞いてもいいかな?」


優しそうな声で話しかけてきたのは医療所の医者のハーブルさんという人。

薄い緑色の髪に目尻が下がっていてこの声の通り、優しそうな男の人だった。
年齢は聞いていないがきっと20代くらいだろうか?


なんだか落ち着く、、



「はい、」


問いかけられた言葉に頷きを返す


「ここには私しかいないからなんでも相談をしてね、言いたくないことは言わなくていい」

先程まで話していたロイドは王に報告やらなんやらとどこかへ行った


私を見ておくように、そんな風にハーブルさんは言われたのだろうか?なにもしないけどな


「どこから来たか、それは覚えている?」


なんとなく私のことを聞いているのだろうとわかるが、ゆっくり、私のペースに合わせて質問をしてくれる

日本にいた頃も保健室の先生のことは大好きだった
落ち着いてて、自分のペースで生きているそんな人


「遠い、すごく遠いところから来ました。」


「そっか、いきなりこんなところに来て驚いたよね。デルバルド団長が帰ってきたらご飯を食べてよく寝ようね。」


デルバルド団長、、ロイドのことだろうな。

ハーブルさんが言っているのなら私もデルバルドさんとか団長さんとかでよかったのでは?と頭の隅で思う



「名前を教えてくれるかな?」


佐久良麗さくられいです。」


「サクラレイ?」

「佐久良が苗字、、えとファミリーネーム?で、麗が名前です」


ここはどこだかわからないがこんな説明の仕方で伝わるのだろうか。
自分の語彙力に恨むばかりだ


それでもハーブルさんはわかってくれたらしく、


「じゃあ私はレイちゃんと呼んでいいかな?」


口角を少し上げて綺麗に笑うハーブルさんがそう聞く


「あ、はい大丈夫です」


こんなによくしてくれるのに愛想のない返ししかできない自分にまた落ち込む

それに気づいたかのようにハーブスは手を麗の頭の上に置いてぽんぽん、とする

保健室の先生も「麗ちゃん」と呼んでくれていたな。
さっきまでなにもないと落ち込んでいたのにこんなにも癒された。


「ありがとう、麗ちゃんにとっていい旅行になるといいね」

そんなことを言う


"旅行"


そっか、そんな気持ちでいいのか。

ふっと肩の力が抜けた気がした。
知らぬ間に力を入れすぎていたらしい。
ここがどうとか考えても自分ではどうすることもできないのだから。



「あの、ありがとうございます」

そう言う麗は笑っていた

ハーブルさんに向けてそう言うとなんだか驚いた顔をしていた。


どうしたんだろう、そんなことを思いつつも風が入ってきた窓に目がいく。天気すごくいいな、とそんなことを考えているのだった。







「綺麗、だな」



もちろん、そんなハーブルの独り言には気づかない









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