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そんな事を思いながら、相手の後ろにまたがっていた依里は、ある事を思い出した。
それは晴美が、今年のクリスマスあたりは、たまりまくった有給を消化するという事である。
ああしまった、この情報を、水葉さんに教えておけばよかった、クリスマスだから無理、何て言うんじゃなかった、と彼女はちょっと後悔した。
素敵なお嬢さんの恋の応援は、気分がいいものなのである。
だがしかし、たとえ晴美がお休みを取っていても、そのあたりに予定があった場合は、あまり意味がないだろう。
彼女に連絡する前に……連絡手段は柳川さんのラインなので、そこを経由するわけだが……晴美に聞かなくては。
こう言った事を考えながら、依里が晴美の後ろにしがみついていると、晴美は何やらとても楽しそうに鼻歌なんか歌っている。
おい、どこに出しても恥ずかしい音痴っぷりを発揮するな、道路で。
依里はそんな事を頭の中で突っ込みつつ、とりあえずこの晩秋の気温は寒いため、大人しくしていた。
そんな風に運転を続け、晴美は無事に暮らしているマンションの駐輪場まで到着した。
手がかじかんでうまく動かない。依里が後ろから下りようとすると、晴美が得たりと言わんばかりに、先に降りて、これまた当たり前の動きで彼女を、抱きかかえておろした。
笑顔はふにゃふにゃだが、体はがっちりとしっかりしている料理人の体幹であるらしい。確かに料理人は体力勝負だ。
「わあ、ヨリちゃん手が冷たい!」
晴美は暢気にそんな事を言いながら、依里の両手を自分の温かすぎるような手で包み込み、心配そうに彼女の顔を覗き込む。
「寒くない? ごめんね、ヨリちゃんの防寒着の事すっかり考えてなかった。バイクは冷えるんだった」
「……いや、私が考えないで後ろにまたがったから、おあいこだろうが」
「そう? 足も痛いでしょ、ちょっとごめんね!」
言いつつ晴美が、荷物を背負ったと思うや否や、依里の普通の女性よりは背の高い体を、ひょいとばかりに担ぎ上げたのだ。
「ちょ、ま、おい!」
「わあ、ヨリちゃんかるいかるい! 何年か前にフランスで鹿を仕留めたおじいちゃんの手伝いした時の、牡鹿より軽いから大丈夫!」
「まて。鹿は結構百キロこえるだろ、そんな物と私の体重を引き合いに出すな、デリカシーないだろうおまえ!」
「知ってるでしょ、おれにデリカシーないって事くらい!」
晴美は何が楽しいのか、きゃらきゃらと笑い声をあげながら、依里の体を当たり前のように抱きかかえて、階段を上がっていく。
運がいいのか悪いのか、共用部分で誰とも会わなかったため、依里は恥をさらす事はなかった物の、晴美が思いもよらないほど安定感のある男だったため、少し見直す事にしたのだった。
「うちに帰ったら、ヨリちゃんはお風呂だね。そうしたら、怪我見てあげる」
「靴擦れだったら自分でもなんとかできるから安心しろ」
「ヨリちゃんお洒落な靴はことごとく靴擦れ起こすんだっけ?」
「変な事ばっかり覚えてやがって」
やりにくい、と依里がぼやくと、晴美がくふくふと笑った。
「おれのヨリちゃんだもの、覚えているに決まってるでしょ?」
「それ、他所で言うなよ、変態の響きがあるからな」
晴美に対しての忠告をすると、彼はうん、と機嫌よさげに返事をした。
そして玄関まで抱えられた依里は、そのまま自室に戻り、普段着とはけたが違う値段の余所行きの衣装を、丁寧に脱ぎ、洗濯表示の確認をして、それから部屋着で風呂場に直行した。
晴美はと言えば、何やら手を洗いうがいをした後、何か作り始める様子で、ごそごそと何かしている。
これなら問題ないだろう。依里はそう判断し、
「先に風呂入るから」
「うん! お風呂あがったらお夕飯出来てるくらいにするね!」
声をかけると、やはり楽しげな声で、晴美が返事をしたわけだった。
緊張感から、本日は非常に疲れた依里は、靴擦れにお湯が染みるため、湯船につかる事を断念し、とりあえず入念にシャワーを浴びて、風呂から上がった。
そうすると、当たり前の顔をして、晴美が夕飯の食器をダイニングテーブルに並べており、相変わらず驚いてしまう状態である。
「今日は何」
「今日はねえ、簡単お料理チャンネル用の大根の煮物風と、肉団子の酢豚風と、ほうれん草の茹でたのに、葱とおあげのお味噌汁でしょ、それから白いご飯!」
「豪華。お前そんな豪華でいいの」
「何言ってるの、おれはこう言うのを作るのが好きで楽しくてやってるんだから、いいんだよ」
「ふうん……」
何故か大根の煮物風は耐熱ガラスのボウルに入っているし、肉団子の酢豚風は肉団子よりもはるかに野菜の量が多いし、ほうれん草の茹でたのはがっつりタッパーに詰まっている。
「……晴美、二人分のご飯って分かってて作ったか?」
「いやあ、作りやすい量にしたら、ちょっと多かったね! でも大丈夫! 余ったら明日の皆の差し入れになるから!」
「皆の差し入れって何だよ」
「一人暮らしで、お夕飯作れないって泣いてる後輩の、林君がいてね。林君に差し入れすると喜ばれるから、時々余りものあげてるの」
「だから大丈夫、腐らせないって言いたいのか」
「うん!」
「ちなみに林君に、お前はどれだけ迷惑をかけているんだ」
「ええとねえ……林君葉ね、おれの簡単お料理チャンネルの撮影スタッフだから、おれの突っ込み役だよ!」
「目いっぱい迷惑かけてるだろうが!」
「うふふふ」
楽しげに笑う晴美が、冷めちゃうから食べよう、と言い、依里は事実であるため、席に座ったのだった。
「野菜がシャキシャキの酢豚だ。でも豚じゃない」
「そりゃあねえ、簡単お料理チャンネル用に作った試作品だから、普段のおれとは作り方がちょっと違う感じだもの」
「ちなみに、どう違う」
「肉団子は冷凍食品。お野菜はカット野菜を想定した中身にしてある感じ」
「……お前のお料理チャンネルが、人気の理由が分かった気がする」
「でしょう。家庭の皆は忙しいのに、ちゃんと作らなくちゃって思って、つらいんだよ。おれみたいに、好きな事を好きなだけやってる人の方が少ないし」
「酸味が柔らかいのは子供向けだからか」
「そう。小さい子って、複雑な味があんまり好きじゃない子が多いから。昔もそうだったでしょ、うちの三兄弟は全員、甘じょっぱいたれよりもシンプルな塩が好きだった」
「焼き鳥争奪戦だろ」
「よくわかるね!」
「隣家に回覧板を渡しに行ったら、大声で争ってりゃあわかるわ」
「恥ずかしいもの聞かせちゃってたね」
依里はそれを恥ずかしいと認識できたのか、と感心した。
「お前がそれを恥ずかしいと思うのが意外だ」
「一般的に恥ずかしいって奴でしょ? おれヨリちゃん相手に、見られて恥ずかしい物ってほとんどなくなっちゃったけど」
「だからって半裸をさらすのはやめろ」
「えー、うちのルールは、暑かったら脱ぐ、寒かったら着る! 暖房冷房は最終手段! だったんだけど」
「それでも。たまにびっくりするから」
「そっかあ、びっくりするからだめなんだね!」
わかってんのかこいつ。依里はそう持ってから、大根の煮物をつまみ、意外だ、と声を上げた。
「味が染みてるのに歯ごたえがある」
「それはねえ、レンジで加熱したからかな? 冷凍大根をだし汁とか味付け汁に入れて、レンジで何度か様子見ながら加熱したら、こんな風になった。おつまみって感じの大根だよねえ」
「ごま油と海苔」
「わかる! 今度持ち寄り飲み会の時に持って行かなくちゃ」
楽しそうに笑った晴美は、自分の作ったものをぺろりと食べ、依里が夢中で食べている顔を、幸せそうに眺めていた。
それは晴美が、今年のクリスマスあたりは、たまりまくった有給を消化するという事である。
ああしまった、この情報を、水葉さんに教えておけばよかった、クリスマスだから無理、何て言うんじゃなかった、と彼女はちょっと後悔した。
素敵なお嬢さんの恋の応援は、気分がいいものなのである。
だがしかし、たとえ晴美がお休みを取っていても、そのあたりに予定があった場合は、あまり意味がないだろう。
彼女に連絡する前に……連絡手段は柳川さんのラインなので、そこを経由するわけだが……晴美に聞かなくては。
こう言った事を考えながら、依里が晴美の後ろにしがみついていると、晴美は何やらとても楽しそうに鼻歌なんか歌っている。
おい、どこに出しても恥ずかしい音痴っぷりを発揮するな、道路で。
依里はそんな事を頭の中で突っ込みつつ、とりあえずこの晩秋の気温は寒いため、大人しくしていた。
そんな風に運転を続け、晴美は無事に暮らしているマンションの駐輪場まで到着した。
手がかじかんでうまく動かない。依里が後ろから下りようとすると、晴美が得たりと言わんばかりに、先に降りて、これまた当たり前の動きで彼女を、抱きかかえておろした。
笑顔はふにゃふにゃだが、体はがっちりとしっかりしている料理人の体幹であるらしい。確かに料理人は体力勝負だ。
「わあ、ヨリちゃん手が冷たい!」
晴美は暢気にそんな事を言いながら、依里の両手を自分の温かすぎるような手で包み込み、心配そうに彼女の顔を覗き込む。
「寒くない? ごめんね、ヨリちゃんの防寒着の事すっかり考えてなかった。バイクは冷えるんだった」
「……いや、私が考えないで後ろにまたがったから、おあいこだろうが」
「そう? 足も痛いでしょ、ちょっとごめんね!」
言いつつ晴美が、荷物を背負ったと思うや否や、依里の普通の女性よりは背の高い体を、ひょいとばかりに担ぎ上げたのだ。
「ちょ、ま、おい!」
「わあ、ヨリちゃんかるいかるい! 何年か前にフランスで鹿を仕留めたおじいちゃんの手伝いした時の、牡鹿より軽いから大丈夫!」
「まて。鹿は結構百キロこえるだろ、そんな物と私の体重を引き合いに出すな、デリカシーないだろうおまえ!」
「知ってるでしょ、おれにデリカシーないって事くらい!」
晴美は何が楽しいのか、きゃらきゃらと笑い声をあげながら、依里の体を当たり前のように抱きかかえて、階段を上がっていく。
運がいいのか悪いのか、共用部分で誰とも会わなかったため、依里は恥をさらす事はなかった物の、晴美が思いもよらないほど安定感のある男だったため、少し見直す事にしたのだった。
「うちに帰ったら、ヨリちゃんはお風呂だね。そうしたら、怪我見てあげる」
「靴擦れだったら自分でもなんとかできるから安心しろ」
「ヨリちゃんお洒落な靴はことごとく靴擦れ起こすんだっけ?」
「変な事ばっかり覚えてやがって」
やりにくい、と依里がぼやくと、晴美がくふくふと笑った。
「おれのヨリちゃんだもの、覚えているに決まってるでしょ?」
「それ、他所で言うなよ、変態の響きがあるからな」
晴美に対しての忠告をすると、彼はうん、と機嫌よさげに返事をした。
そして玄関まで抱えられた依里は、そのまま自室に戻り、普段着とはけたが違う値段の余所行きの衣装を、丁寧に脱ぎ、洗濯表示の確認をして、それから部屋着で風呂場に直行した。
晴美はと言えば、何やら手を洗いうがいをした後、何か作り始める様子で、ごそごそと何かしている。
これなら問題ないだろう。依里はそう判断し、
「先に風呂入るから」
「うん! お風呂あがったらお夕飯出来てるくらいにするね!」
声をかけると、やはり楽しげな声で、晴美が返事をしたわけだった。
緊張感から、本日は非常に疲れた依里は、靴擦れにお湯が染みるため、湯船につかる事を断念し、とりあえず入念にシャワーを浴びて、風呂から上がった。
そうすると、当たり前の顔をして、晴美が夕飯の食器をダイニングテーブルに並べており、相変わらず驚いてしまう状態である。
「今日は何」
「今日はねえ、簡単お料理チャンネル用の大根の煮物風と、肉団子の酢豚風と、ほうれん草の茹でたのに、葱とおあげのお味噌汁でしょ、それから白いご飯!」
「豪華。お前そんな豪華でいいの」
「何言ってるの、おれはこう言うのを作るのが好きで楽しくてやってるんだから、いいんだよ」
「ふうん……」
何故か大根の煮物風は耐熱ガラスのボウルに入っているし、肉団子の酢豚風は肉団子よりもはるかに野菜の量が多いし、ほうれん草の茹でたのはがっつりタッパーに詰まっている。
「……晴美、二人分のご飯って分かってて作ったか?」
「いやあ、作りやすい量にしたら、ちょっと多かったね! でも大丈夫! 余ったら明日の皆の差し入れになるから!」
「皆の差し入れって何だよ」
「一人暮らしで、お夕飯作れないって泣いてる後輩の、林君がいてね。林君に差し入れすると喜ばれるから、時々余りものあげてるの」
「だから大丈夫、腐らせないって言いたいのか」
「うん!」
「ちなみに林君に、お前はどれだけ迷惑をかけているんだ」
「ええとねえ……林君葉ね、おれの簡単お料理チャンネルの撮影スタッフだから、おれの突っ込み役だよ!」
「目いっぱい迷惑かけてるだろうが!」
「うふふふ」
楽しげに笑う晴美が、冷めちゃうから食べよう、と言い、依里は事実であるため、席に座ったのだった。
「野菜がシャキシャキの酢豚だ。でも豚じゃない」
「そりゃあねえ、簡単お料理チャンネル用に作った試作品だから、普段のおれとは作り方がちょっと違う感じだもの」
「ちなみに、どう違う」
「肉団子は冷凍食品。お野菜はカット野菜を想定した中身にしてある感じ」
「……お前のお料理チャンネルが、人気の理由が分かった気がする」
「でしょう。家庭の皆は忙しいのに、ちゃんと作らなくちゃって思って、つらいんだよ。おれみたいに、好きな事を好きなだけやってる人の方が少ないし」
「酸味が柔らかいのは子供向けだからか」
「そう。小さい子って、複雑な味があんまり好きじゃない子が多いから。昔もそうだったでしょ、うちの三兄弟は全員、甘じょっぱいたれよりもシンプルな塩が好きだった」
「焼き鳥争奪戦だろ」
「よくわかるね!」
「隣家に回覧板を渡しに行ったら、大声で争ってりゃあわかるわ」
「恥ずかしいもの聞かせちゃってたね」
依里はそれを恥ずかしいと認識できたのか、と感心した。
「お前がそれを恥ずかしいと思うのが意外だ」
「一般的に恥ずかしいって奴でしょ? おれヨリちゃん相手に、見られて恥ずかしい物ってほとんどなくなっちゃったけど」
「だからって半裸をさらすのはやめろ」
「えー、うちのルールは、暑かったら脱ぐ、寒かったら着る! 暖房冷房は最終手段! だったんだけど」
「それでも。たまにびっくりするから」
「そっかあ、びっくりするからだめなんだね!」
わかってんのかこいつ。依里はそう持ってから、大根の煮物をつまみ、意外だ、と声を上げた。
「味が染みてるのに歯ごたえがある」
「それはねえ、レンジで加熱したからかな? 冷凍大根をだし汁とか味付け汁に入れて、レンジで何度か様子見ながら加熱したら、こんな風になった。おつまみって感じの大根だよねえ」
「ごま油と海苔」
「わかる! 今度持ち寄り飲み会の時に持って行かなくちゃ」
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