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エマとルシアンのその後 第3話 想いと想い、エマ視点
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「エマ様。本日は貴方に、大切なお話があります」
交際を始めて、およそ半年後。その日の私はルシアン様の希望によって、2階の自室ではなく1階――応接室で、ルシアン様と向かい合っていた。
「…………忘れもしません。今から6か月前。俺は貴方を訪ね、ここで有難いお返事をいただきました」
「そう、ですね。私も、嬉しいお言葉をいただきました」
『エマ・サーレル様。わたしは貴方を、愛しています』
『今後も、俺との時間を作ってはいただけないでしょうか?』
『俺に、チャンスをいただけないでしょうか?』
こちらも、忘れていません。忘れるはずがありません。
あの日心のこもったお気持ちをいただいて、交際が始まりました。素敵な時間が、始まりました。
「そうして貴方と一緒の時間を過ごせるようになり、貴女を更に理解できるようになり。俺はますます、貴方という人間を好きになりました」
お人形や、小鳥のことなどなど。なんとルシアン様は、該当するものを一つ一つ挙げてくださって――。その全てを記憶していてくださっていて、柔らかく目尻を下げられた。
「ですので、それは必然的なものでした。もう一歩前に進みたい、エマ様と新たな関係を築きたい。そう、強く願うようになりました」
ルシアン様はご自身の胸元に左手を添え、やがて閉じられていた瞳が静かに上がる。それを切っ掛けとしてルシアン様はソファーから立ち上がり、ゆっくりと私の傍まで歩いてきてくださって………………。
「エマ様」
流麗な所作で片膝をつかれ、
「わたし、ルシアン・レインズは。改めて、不変の愛を誓います」
真摯なブルーの瞳が穏やかに、でもしっかりと、私を見上げた。
「この体と心。わたしの全てを注ぎ、貴方の体と心を一生涯お守りすると誓います。ですので、よろしければ――。こちらを、お受け取りください」
懐へと入れられた右手が持っていたもの、それは、ダイヤの指輪。エンゲージリングでした。
「わたしはこの先も、貴方と共に進んでゆきたいと強く思っております。……エマ・サーレル様。同じ道を同じ方向に、歩んでいってはくださいませんか?」
真摯な視線と、エンゲージリング。それらと共に届いたのは、『いただけたら幸せ』と思っていたお言葉。
大好きな方から、こんなものを贈っていただけたのですから。私は――
「はい……っ。私の気持ちも、同じです。エマ・サーレルも、貴方様を愛しております。いつまでも、お隣を歩かせてください……っ」
私は嬉し涙を浮かべてリングを受け取り、その手に手を重ねたのでした。
交際を始めて、およそ半年後。その日の私はルシアン様の希望によって、2階の自室ではなく1階――応接室で、ルシアン様と向かい合っていた。
「…………忘れもしません。今から6か月前。俺は貴方を訪ね、ここで有難いお返事をいただきました」
「そう、ですね。私も、嬉しいお言葉をいただきました」
『エマ・サーレル様。わたしは貴方を、愛しています』
『今後も、俺との時間を作ってはいただけないでしょうか?』
『俺に、チャンスをいただけないでしょうか?』
こちらも、忘れていません。忘れるはずがありません。
あの日心のこもったお気持ちをいただいて、交際が始まりました。素敵な時間が、始まりました。
「そうして貴方と一緒の時間を過ごせるようになり、貴女を更に理解できるようになり。俺はますます、貴方という人間を好きになりました」
お人形や、小鳥のことなどなど。なんとルシアン様は、該当するものを一つ一つ挙げてくださって――。その全てを記憶していてくださっていて、柔らかく目尻を下げられた。
「ですので、それは必然的なものでした。もう一歩前に進みたい、エマ様と新たな関係を築きたい。そう、強く願うようになりました」
ルシアン様はご自身の胸元に左手を添え、やがて閉じられていた瞳が静かに上がる。それを切っ掛けとしてルシアン様はソファーから立ち上がり、ゆっくりと私の傍まで歩いてきてくださって………………。
「エマ様」
流麗な所作で片膝をつかれ、
「わたし、ルシアン・レインズは。改めて、不変の愛を誓います」
真摯なブルーの瞳が穏やかに、でもしっかりと、私を見上げた。
「この体と心。わたしの全てを注ぎ、貴方の体と心を一生涯お守りすると誓います。ですので、よろしければ――。こちらを、お受け取りください」
懐へと入れられた右手が持っていたもの、それは、ダイヤの指輪。エンゲージリングでした。
「わたしはこの先も、貴方と共に進んでゆきたいと強く思っております。……エマ・サーレル様。同じ道を同じ方向に、歩んでいってはくださいませんか?」
真摯な視線と、エンゲージリング。それらと共に届いたのは、『いただけたら幸せ』と思っていたお言葉。
大好きな方から、こんなものを贈っていただけたのですから。私は――
「はい……っ。私の気持ちも、同じです。エマ・サーレルも、貴方様を愛しております。いつまでも、お隣を歩かせてください……っ」
私は嬉し涙を浮かべてリングを受け取り、その手に手を重ねたのでした。
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