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エピローグ 半年後~初めての、幸せな誕生日~ アンジェリーヌ視点(1)
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「お誕生日おめでとうございます、アンジェリーヌ」
「アンジェリーヌくん、おめでとう」
「アンジェリーヌさん、おめでとう」
「アンジェリーヌお姉様っ。おめでとうございます……っ」
かつて暮らしていたお屋敷を去ってから、およそ半年後。私の名前がアンジェリーヌ・エズラルとなってから、1か月と半分が経った日の夜。私はエズラル邸内の食堂で、温かい笑顔に囲まれていました。
今日10月19日は、私の19の誕生日。
愛する人、フレデリク様。お義父様のエタン様。お義母様のノエラール様。フレデリク様の5つ下の妹、義妹のエリスちゃん。今夜はそんな皆様に、19度目の誕生日を祝っていただいているのです。
「フレデリク様、エタン様、ノエラール様、エリスちゃん。ありがとうございます。こんな風に祝福していただいたのは、生まれて初めてです……っ」
お父様とお母様は私を嫌っていて、誕生日にケーキが出たことさえもありませんでした。おばあ様が行おうとしてださっても、あの手この手で邪魔をされてしまい、結局1度も実現できませんでした。
パーティーを開いて、そこでプレゼントをもらえるのは、いつも妹だけ。そのため誕生日には苦手意識があったのですが、そちらは今回で変わりました。嫌な日ではなく、幸せな日へと姿を変えてくれました。
「今日の主役に喜んでもらえて、わたし達も嬉しいよ。なあノエラール」
「ええあなた。アンジェリーヌさんの、とびきりの笑顔が見られて嬉しいわ」
「お父様お母様っ、わたくしもですわっ。みんなでお姉様をお祝いできて、嬉しいですわっ」
フレデリク様は、以前から――想ってくださる前から、『副会長は優秀な方です』と絶賛してくださっていたそうです。そのためお義父様とお義母様は初めてご挨拶をした時から歓迎してくださっていて、実の子のように愛情を注いでくださります。
義妹のエリスちゃんは付属の学舎に籍を置いていて、その影響で私をよく知っていたそうです。そしてなんと……副会長時代の姿を見て、『理想の方』と思ってくれていたみたいでして。お会いした当日から慕ってくださり、本物の姉妹のような間柄になっているのです。
「ねっ。お兄様も、おんなじですわよねっ?」
「ああ、そうだね。大切な人の大切な日を祝福できて、幸せだよ」
そして。恋人から婚約者となって、夫婦となったフレデリク様。
何よりも私を第一に考えてくださる方が、いつもお傍に居てくださるのですから。そうならないはずは、ありません。私はあの日からずっと幸せに包まれていて、あの日以来顔が曇ったことは一度もないんです。
だから、毎日が夢のよう。
『これ以上の幸せなんてありません』。そう思っていても、フレデリク様がいつも予想をハズレにしてくださって。次から次へと、幸福が発生するのです。
だから、今夜も――
「アンジェリーヌくん、おめでとう」
「アンジェリーヌさん、おめでとう」
「アンジェリーヌお姉様っ。おめでとうございます……っ」
かつて暮らしていたお屋敷を去ってから、およそ半年後。私の名前がアンジェリーヌ・エズラルとなってから、1か月と半分が経った日の夜。私はエズラル邸内の食堂で、温かい笑顔に囲まれていました。
今日10月19日は、私の19の誕生日。
愛する人、フレデリク様。お義父様のエタン様。お義母様のノエラール様。フレデリク様の5つ下の妹、義妹のエリスちゃん。今夜はそんな皆様に、19度目の誕生日を祝っていただいているのです。
「フレデリク様、エタン様、ノエラール様、エリスちゃん。ありがとうございます。こんな風に祝福していただいたのは、生まれて初めてです……っ」
お父様とお母様は私を嫌っていて、誕生日にケーキが出たことさえもありませんでした。おばあ様が行おうとしてださっても、あの手この手で邪魔をされてしまい、結局1度も実現できませんでした。
パーティーを開いて、そこでプレゼントをもらえるのは、いつも妹だけ。そのため誕生日には苦手意識があったのですが、そちらは今回で変わりました。嫌な日ではなく、幸せな日へと姿を変えてくれました。
「今日の主役に喜んでもらえて、わたし達も嬉しいよ。なあノエラール」
「ええあなた。アンジェリーヌさんの、とびきりの笑顔が見られて嬉しいわ」
「お父様お母様っ、わたくしもですわっ。みんなでお姉様をお祝いできて、嬉しいですわっ」
フレデリク様は、以前から――想ってくださる前から、『副会長は優秀な方です』と絶賛してくださっていたそうです。そのためお義父様とお義母様は初めてご挨拶をした時から歓迎してくださっていて、実の子のように愛情を注いでくださります。
義妹のエリスちゃんは付属の学舎に籍を置いていて、その影響で私をよく知っていたそうです。そしてなんと……副会長時代の姿を見て、『理想の方』と思ってくれていたみたいでして。お会いした当日から慕ってくださり、本物の姉妹のような間柄になっているのです。
「ねっ。お兄様も、おんなじですわよねっ?」
「ああ、そうだね。大切な人の大切な日を祝福できて、幸せだよ」
そして。恋人から婚約者となって、夫婦となったフレデリク様。
何よりも私を第一に考えてくださる方が、いつもお傍に居てくださるのですから。そうならないはずは、ありません。私はあの日からずっと幸せに包まれていて、あの日以来顔が曇ったことは一度もないんです。
だから、毎日が夢のよう。
『これ以上の幸せなんてありません』。そう思っていても、フレデリク様がいつも予想をハズレにしてくださって。次から次へと、幸福が発生するのです。
だから、今夜も――
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