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第11話 裁きの時 エリック視点 (3)
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「悪いと思っているから……っ。後悔してるから……っ。俺を、助けて……っっ。死ぬのは、嫌なんだ……っっ」
まだまだやりたいことがある。
死んだら、もう何もできなくなってしまう。
それは嫌だ! 嫌なんだ!!
「……エリックさん。貴方は、私の父を殺そうとしていましたよね? 貴方が殺そうとしていた人だって、死ぬのは嫌なんですよ?」
「あの時は、相手のことは深く考えていなかったんだ!! 今なら分かるっ! 俺は最低な真似をしようとしていた!! 猛省しているから――」
「宣告前の態度を見ていたら、それは出任せなのだと瞭然です。そんな人は、絶対に許せませんよ」
「さっ、さっきのアレは違うんだっ! あれは――」
「エリック・ミオファよ。そもそも貴族の暗殺は、個の感情で罪を増減できるものではない。よしんば彼女が無罪を訴えても、刑は変わらんよ」
そ、んな……。絶対に、ふか、のう……。
「ど、どうにか……。とくべつ、に……。俺の、罪を……。軽く、してください……。国の繁栄の為に、全身全霊を捧げますから……!!」
「貴様は、犯罪者に特例が適用されると思っているのか? そんな事態は永遠に起こるはずはなく、それにだ。淀み切った者は、この国の繁栄には必要ない」
俺の訴えは即座に棄却され、閣下の合図で連行が――。地獄への移動が、始まってしまった……っ。
「マティス閣下! 閣下っ!! お考え直しをっ! 一度だけ俺にチャンスを与えてくださいっ!!」
「貴様に与えるものは、極刑以外にない。……こちらではなく室内を眺め、この景色を焼き付けておくがいい」
「りっ、リナっ! 君が国民にお願いすればっ! 世論を動かせばっ、変えられるかもしれないっ! サーハル家のためにも全身全霊を捧げるから助けてくれっ!!」
「私達の家にも、葡萄畑にも、貴方は要りません。さようなら、エリックさん」
「リナっ! リナァァァァ!! リナァァァァァァァァァァ!! お願いだっ! お願いだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
俺は、叫んだ。
ずっとずっと叫び続けた。
でも、その声に返事はなく――。
やがて俺の声は、分厚い扉に当たるようになって――。
それでも挫けずに叫んでいたら、声が出なくなって――。
どうにか気付かせようと必死に暴れていたら、突然鳩尾に痛みが入って――。
いしきを……。うしなった、のだった………………。
まだまだやりたいことがある。
死んだら、もう何もできなくなってしまう。
それは嫌だ! 嫌なんだ!!
「……エリックさん。貴方は、私の父を殺そうとしていましたよね? 貴方が殺そうとしていた人だって、死ぬのは嫌なんですよ?」
「あの時は、相手のことは深く考えていなかったんだ!! 今なら分かるっ! 俺は最低な真似をしようとしていた!! 猛省しているから――」
「宣告前の態度を見ていたら、それは出任せなのだと瞭然です。そんな人は、絶対に許せませんよ」
「さっ、さっきのアレは違うんだっ! あれは――」
「エリック・ミオファよ。そもそも貴族の暗殺は、個の感情で罪を増減できるものではない。よしんば彼女が無罪を訴えても、刑は変わらんよ」
そ、んな……。絶対に、ふか、のう……。
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「貴様は、犯罪者に特例が適用されると思っているのか? そんな事態は永遠に起こるはずはなく、それにだ。淀み切った者は、この国の繁栄には必要ない」
俺の訴えは即座に棄却され、閣下の合図で連行が――。地獄への移動が、始まってしまった……っ。
「マティス閣下! 閣下っ!! お考え直しをっ! 一度だけ俺にチャンスを与えてくださいっ!!」
「貴様に与えるものは、極刑以外にない。……こちらではなく室内を眺め、この景色を焼き付けておくがいい」
「りっ、リナっ! 君が国民にお願いすればっ! 世論を動かせばっ、変えられるかもしれないっ! サーハル家のためにも全身全霊を捧げるから助けてくれっ!!」
「私達の家にも、葡萄畑にも、貴方は要りません。さようなら、エリックさん」
「リナっ! リナァァァァ!! リナァァァァァァァァァァ!! お願いだっ! お願いだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
俺は、叫んだ。
ずっとずっと叫び続けた。
でも、その声に返事はなく――。
やがて俺の声は、分厚い扉に当たるようになって――。
それでも挫けずに叫んでいたら、声が出なくなって――。
どうにか気付かせようと必死に暴れていたら、突然鳩尾に痛みが入って――。
いしきを……。うしなった、のだった………………。
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