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第9話 いざ決行 俯瞰視点
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(始めるとするか)
(だな)
雨が降る深夜1時ちょうど。パワウット家の前に、スキンヘッドの男と無精ひげの男が到着しました。
彼らはトムアとケビン。ターズン達が雇った強盗です。
(誰もいねぇな?)
(ああ、人の目はない)
(……よし、間違いねぇ。いくぞ)
運よくターズンは、熟練者をスカウトしていた。二人は慣れた手つきで門を開けて閉め、静かに玄関へと近づきました。
(防犯の細工は…………ないな)
(貴族様の豪邸じゃねぇんだ、してるわけねぇだろ。異常なしで、開けるぞ)
事前に渡されてた合鍵を差し込み、ゆっくりと回す。するとロックが解除され、トムアとケビンはあっさり侵入に成功しました。
((この家は…………どうも、こっちが寝室だな))
((この家、こっちに寝室があるな))
ここからは、会話はなし。経験則で位置を特定した2人はアイコンタクトで意思を伝え、足音を殺して暗く静かな廊下を進んでいきます。
((ガキがいるらしいが、気持ちよくお寝んねしてるみてぇだな))
小さな子どもは感覚に優れていて、極僅かの音にも反応する時がある。2人にとってニコが唯一の不安要素でしたが、泣き声が発生することはなく杞憂となりました。
((……そういや女は、27歳だったよな。あ~ぁ、殺すのもったいねぇなぁ))
((いい女なら、持って帰りたいもんだ。無理だろうなぁ))
((殺す前に楽しむ――のも、できねぇか))
((あ~あ、もったいねぇ))
ターズンは自身の関与の痕跡をなくすべく、速やかな実行と撤退を要求していました。今回は性欲を満たす暇などなく、トムアとケビンは心の中で舌打ちをしながら前進を続けました。
((…………お、ここだな))
((…………ここ、だな))
そうしてついに、二人は目的地に到着。ジュリエットとガスパールの寝室の前に立ちました。
《俺は右をやる》
《オレは左をやる》
もう一度アイコンタクトで意思疎通を行い、決行。目の前にあるノブを静かに回し――
(だな)
雨が降る深夜1時ちょうど。パワウット家の前に、スキンヘッドの男と無精ひげの男が到着しました。
彼らはトムアとケビン。ターズン達が雇った強盗です。
(誰もいねぇな?)
(ああ、人の目はない)
(……よし、間違いねぇ。いくぞ)
運よくターズンは、熟練者をスカウトしていた。二人は慣れた手つきで門を開けて閉め、静かに玄関へと近づきました。
(防犯の細工は…………ないな)
(貴族様の豪邸じゃねぇんだ、してるわけねぇだろ。異常なしで、開けるぞ)
事前に渡されてた合鍵を差し込み、ゆっくりと回す。するとロックが解除され、トムアとケビンはあっさり侵入に成功しました。
((この家は…………どうも、こっちが寝室だな))
((この家、こっちに寝室があるな))
ここからは、会話はなし。経験則で位置を特定した2人はアイコンタクトで意思を伝え、足音を殺して暗く静かな廊下を進んでいきます。
((ガキがいるらしいが、気持ちよくお寝んねしてるみてぇだな))
小さな子どもは感覚に優れていて、極僅かの音にも反応する時がある。2人にとってニコが唯一の不安要素でしたが、泣き声が発生することはなく杞憂となりました。
((……そういや女は、27歳だったよな。あ~ぁ、殺すのもったいねぇなぁ))
((いい女なら、持って帰りたいもんだ。無理だろうなぁ))
((殺す前に楽しむ――のも、できねぇか))
((あ~あ、もったいねぇ))
ターズンは自身の関与の痕跡をなくすべく、速やかな実行と撤退を要求していました。今回は性欲を満たす暇などなく、トムアとケビンは心の中で舌打ちをしながら前進を続けました。
((…………お、ここだな))
((…………ここ、だな))
そうしてついに、二人は目的地に到着。ジュリエットとガスパールの寝室の前に立ちました。
《俺は右をやる》
《オレは左をやる》
もう一度アイコンタクトで意思疎通を行い、決行。目の前にあるノブを静かに回し――
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