声に導かれるわたし~不思議な声と3人の裏切り令嬢~

柚木ゆず

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第3話 質問 オセアン視点(3)

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《嫌がらせの主犯はサロニー・ドワイユなんだが、今日の掲示板のアレを含め嫌がらせを実行しているのはポルミ・ミジュール。厳密に言うと、ポルミ・ミジュールの侍女であるラッカーナが全て仕込んでるんだ》

 3人の会話を盗み聞きしている際に、知得。実際にラッカーナさんを追跡して、確信を得たそう。

《俺は見ての通り幽霊のような存在で、どこにでも行けるし誰にも目視できない。ヤツらを見張って次の嫌がらせの詳細を把握して、嫌がらせを設置する場所で侍女ラッカーナを待ち伏せしていれば――簡単に仕留めれる》
「証拠を、持っていますもんね」

 今日の場合だと貼り紙を持っていて、言い逃れできない材料になる。そしてラッカーナさんを問い詰めれば、ポルミ様を追い詰められる。

「そのままサロニー・ドワイユとミントーア・ゾグイフの罪も明るみにできたら御の字なんだが、まあ、トカゲのしっぽ切りをして辿れないだろうな。それでも、1人捕らえられるのは大きい》
「ですね」
《まずは、確実に一人潰す。この作戦でいこうと思うんだけど、どうかな?》
「賛成です。異論はまったくありません」

 少なくとも噂が『工作』だと判明すれば、その時点で学院内の雰囲気も変わる。それは、とても大きな意味を持ちます。

《じゃあ、直近の行動は決まりだな。これからは俺は、ヤツら3人の監視に移る。何かあったら戻って来る――ああそうそう。俺の声も、君の近く……そうだな……およそ半径10メートル内にいないと、君の頭の中に届けられないんだ。呼んでも反応がない時は、近くに居ないと思っておいてくれ》
「承知いたしました。その間、わたしにできることはありませんか?」
《特には、ないかな。3人に深く関わらないようにして、ただし違和感を覚えられないように露骨に距離を取らないようにしつつ、のんびり過ごしていてくれ》
「畏まりました。謎の声様、よろしくお願いいたします」
《………………》
「? 謎の声様?」

 まだお話しをしている途中で、いなくなってはいないはず。急に黙ってしまわれた……?

《そういえば、名前を言っていなかったな。俺は…………ガブリエル、ガブリエルだ。『謎の声様』じゃ味気ないし、ガブリエルと呼んでくれ》
「ガブリエル様、ですね。ではわたしは、オセアンとお呼びください」
《俺は『様』ってガラじゃなくて、むずがゆくなるから呼び捨てにしてくれ。こっちもオセアンと呼ばせてもらいたいしな》
「そ、そうですか? が、ガブリエル」
《そうそう、それでいい。オセアン、行ってくる。吉報を待っていてくれ》


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