声に導かれるわたし~不思議な声と3人の裏切り令嬢~

柚木ゆず

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第8話 それは、落雷のような衝撃 ガブリエル視点

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「ポルミ様が!? まっ、間違いありませんの!?」
「ま、間違いありませんっ! 外が騒がしいと思って部屋から出てみたらっ! ポルミ様が連行されていたんですっ! ローナ先生たちに!」

 ポルミ・ミジュール連行の件をオセアンに報告しようとしていたら、血相を変えて走り出したミントーア・ゾグイフの姿が見えた。そこで予定を変更し、戻る前にサロニー・ドワイユの部屋を覗くことにしたのだった。

「侍女の、ラッカーナ! 彼女が掲示板に貼っているところを偶然ローナ先生に目撃されてしまったみたいなんです! ローナ先生に、警備の人間を呼ばれてしまったみたいで…………言い訳にも、失敗したのでしょう……。泣き叫びながら連れていかれていました……」
「あの時間に人がいるだなんて、なんてこと……。で、では……」
「は、はい……。過去の一連の嫌がらせも、ポルミ様だったと確信を持たれているようでした……。オセアンの噂は全部根も葉もないものだと証明されてしまい、生徒たちの印象も元に戻ってしまうはずです……」
「せっかくいい具合に揺さぶれていたのに……!! 最悪! 最悪としかいいようがありませんわ……!!」

 ダンダン、ダンダン、ダンっ、と――。サロニー・ドワイユは目を吊り上げ、何度も何度も地団太を踏んだ。

「さ、サロニー様……。それも、そうなのですが……。サロニー様、そして私の関与が発覚してしまう可能性は……」
「その可能性は、0ですわ。全て白状すればどうなるか分かっているはずだし、実態を白状したとしても万が一に備えて関与の痕跡は残していない。わたくし達が自ら関与を認めない限り、ポルミ様の単独犯となりますわよ」

 この手の計画を立てる人間は、保身を最優先にしていると相場が決まっている。この先ポルミ・ミジュールが道ずれにしようとしたとしても、できやしない。

「アレと違って、貴方はわたくしの大事なお友達。貴方にだって火の粉は降りかかりませんわよ」
「いっ、痛み入ります! 安心、いたしまし――」
「安心している場合ではありませんわよ! さっき言ったように工作が台無しになってしまった上にっ、今後はああいった工作が効かなくなってしまったのよ!? 安心なんて微塵もできませんわ!」

 ダンダンダンダンダンダン、ダン!――。先ほど以上に強く激しく、地団太が踏まれた。

「も、申し訳ございませんっ、仰る通りでしたっ。い、いかがなさいましょう……?」
「このまま終わっていいはずがない、次の手を考えますわ。ただ、アイディアが思い付いたとしてもすぐには動けませんわ」

 嫌がらせが、名も葉もないと公になったばっかりだ。何をやっても意味はない。

「最低でも、一か月は置かないといけませんわね。その間に、これまでとは違う角度から攻められる方法を練りますわよ。必要になった時は、貴方も力を貸してくださいまし」
「承知いたしました!」

 ふーん、つまり最低一か月は動きがないってわけだ。この判断も含め・・・・・・・、オセアンに伝えにいくとしようか。





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