13 / 31
第6話 昨日の出来事その2~妹達が急変した理由~ ロレッタ視点(2)
しおりを挟む
「ジョシュア様は、ステファニーに飽きたり嫌気がさしたのではない。そうだろう?」
「ええ、そうね」「そうだね」
天井を指さしたお父様に、わたし達は揃って頷く。
あの方はずっと、お姉様を愛していた。だからわたしが割り込めるように、相応しくないってお話を捏造した。
「だからその言い分は嘘だったと明かせば、関係は元通りになる。運よくアイツとジョシュア様の婚約関係は、来週解消となる予定だった――まだ関係は残ったままだしな。なおさらだろう?」
「そ、それはそうだけど……。あなた、そうしたら……」
「そうしたらジョシュア様やランザルス家の方々に、睨まれちゃうよ……?」
だって、わたしが興味を持ったから全員で嘘ついて閉じ込めてましたって言うんだもん。今度はそっちに関することで大問題になりそう。
「むろん、そこへの対策もちゃんと用意してある。改心して省みているとステファニーに思わせていれば、そういった問題は一切発生しないさ」
軟禁や横取りについて謝って生活の水準を上げたら、お姉様は本当に心を入れ替えたと思う。そうしたらお姉様の性格なら『許す』と言って、お姉様が許すならジョシュア様も許そうという気持ちになる。
お父様は、そう続けた。
「ステファニーはジョシュア様の性癖を知らない、ならば我々が慌てているとも思わない。その言葉はすべて本心だと勘違いする。な、完璧だろう?」
「……確かに、そうね。それなら上手くいくわっ」
「わたしもそう思うっ。じゃあ、お父様お母様っ。始めよっ!」
そうしてわたし達は動き出し、まずはわたしのお芝居がスタート。
「お姉様っ、奪うなんて言ってごめんなさいっ! あれは撤回しますっ! ジョシュア様に相応しいのはやっぱりお姉様だったわっっ!!」
自分がどれほどのコトをしてたのか、ようやく気付いた――。そんな風を装ってお姉様に接触し、
「ステファニーっ、こんなところに押し込んでおいて済まなかったなっ。明日からは是非登校し、いつも通りの毎日を過ごしてくれっ!」
「ロレッタを想う気持ちが、暴走してしまったわ。お母さん達もやり過ぎたと気付いて、反省したの。今夜からはちゃんと美味しい食事を用意するから、一緒に食べましょうねっ。しっかり栄養をつけましょうねっ」
お父様とお母様も続く。そうやってお姉様を解放して、そんなお姉様は軟禁のせいで顔や肌に元気がなくなってしまっている。
そこでお詫びを兼ねて食事を豪華にしたり、高価な美容液とかをあげたり、有名サロンの人を呼んだりして、とりあえず作戦第1段階は完成っ。それが終わったので作戦第2段階を始め、2週間ぶりにお姉様とジョシュア様を会わせたのだった。
うんうんっ、きっと上手くいってる。この勢いでドンドン進めていって、少しでも早くジョシュア様とお姉様の関係を元に戻すんだからっ!
「ええ、そうね」「そうだね」
天井を指さしたお父様に、わたし達は揃って頷く。
あの方はずっと、お姉様を愛していた。だからわたしが割り込めるように、相応しくないってお話を捏造した。
「だからその言い分は嘘だったと明かせば、関係は元通りになる。運よくアイツとジョシュア様の婚約関係は、来週解消となる予定だった――まだ関係は残ったままだしな。なおさらだろう?」
「そ、それはそうだけど……。あなた、そうしたら……」
「そうしたらジョシュア様やランザルス家の方々に、睨まれちゃうよ……?」
だって、わたしが興味を持ったから全員で嘘ついて閉じ込めてましたって言うんだもん。今度はそっちに関することで大問題になりそう。
「むろん、そこへの対策もちゃんと用意してある。改心して省みているとステファニーに思わせていれば、そういった問題は一切発生しないさ」
軟禁や横取りについて謝って生活の水準を上げたら、お姉様は本当に心を入れ替えたと思う。そうしたらお姉様の性格なら『許す』と言って、お姉様が許すならジョシュア様も許そうという気持ちになる。
お父様は、そう続けた。
「ステファニーはジョシュア様の性癖を知らない、ならば我々が慌てているとも思わない。その言葉はすべて本心だと勘違いする。な、完璧だろう?」
「……確かに、そうね。それなら上手くいくわっ」
「わたしもそう思うっ。じゃあ、お父様お母様っ。始めよっ!」
そうしてわたし達は動き出し、まずはわたしのお芝居がスタート。
「お姉様っ、奪うなんて言ってごめんなさいっ! あれは撤回しますっ! ジョシュア様に相応しいのはやっぱりお姉様だったわっっ!!」
自分がどれほどのコトをしてたのか、ようやく気付いた――。そんな風を装ってお姉様に接触し、
「ステファニーっ、こんなところに押し込んでおいて済まなかったなっ。明日からは是非登校し、いつも通りの毎日を過ごしてくれっ!」
「ロレッタを想う気持ちが、暴走してしまったわ。お母さん達もやり過ぎたと気付いて、反省したの。今夜からはちゃんと美味しい食事を用意するから、一緒に食べましょうねっ。しっかり栄養をつけましょうねっ」
お父様とお母様も続く。そうやってお姉様を解放して、そんなお姉様は軟禁のせいで顔や肌に元気がなくなってしまっている。
そこでお詫びを兼ねて食事を豪華にしたり、高価な美容液とかをあげたり、有名サロンの人を呼んだりして、とりあえず作戦第1段階は完成っ。それが終わったので作戦第2段階を始め、2週間ぶりにお姉様とジョシュア様を会わせたのだった。
うんうんっ、きっと上手くいってる。この勢いでドンドン進めていって、少しでも早くジョシュア様とお姉様の関係を元に戻すんだからっ!
3
あなたにおすすめの小説
【完結】義妹に全て奪われた私。だけど公爵様と幸せを掴みます!
朝日みらい
恋愛
リリアナは美貌の義妹イザベラにすべてを奪われて育ち、公爵アルノーとの婚約さえも破棄される。
役立たずとされて嫁がされたのは、冷徹と噂される公爵アルノー。
アルノーは没落した家を立て直し、成功を収めた強者。
新しい生活で孤立を感じたリリアナだが、アルノーの態度に振り回されつつも、少しずつ彼の支えを感じ始め――
【完結】溺愛される意味が分かりません!?
もわゆぬ
恋愛
正義感強め、口調も強め、見た目はクールな侯爵令嬢
ルルーシュア=メライーブス
王太子の婚約者でありながら、何故か何年も王太子には会えていない。
学園に通い、それが終われば王妃教育という淡々とした毎日。
趣味はといえば可愛らしい淑女を観察する事位だ。
有るきっかけと共に王太子が再び私の前に現れ、彼は私を「愛しいルルーシュア」と言う。
正直、意味が分からない。
さっぱり系令嬢と腹黒王太子は無事に結ばれる事が出来るのか?
☆カダール王国シリーズ 短編☆
ヤンキー上がりの浜崎君は眼鏡ちゃんを溺愛してます
きぬがやあきら
恋愛
真面目で地味なメガネっ娘の植田深雪は、ある日突然県内一の不良と恐れられる浜崎和貴に危機を救われ告白までされる。救ってもらった手前と恐怖からなしくずしに2人の交際が始まって……。
ベタでじれったい恋愛小説です。
うんと昔に「小説家になろう」に掲載していたものを、大幅に加筆修正しております。
もし前作をお読みいただいていても、アナザーストーリーのように楽しんでいただけるかと思います!
拝啓 お顔もお名前も存じ上げない婚約者様
オケラ
恋愛
15歳のユアは上流貴族のお嬢様。自然とたわむれるのが大好きな女の子で、毎日山で植物を愛でている。しかし、こうして自由に過ごせるのもあと半年だけ。16歳になると正式に結婚することが決まっている。彼女には生まれた時から婚約者がいるが、まだ一度も会ったことがない。名前も知らないのは幼き日の彼女のわがままが原因で……。半年後に結婚を控える中、彼女は山の中でとある殿方と出会い……。
【完結済み】妹の婚約者に、恋をした
鈴蘭
恋愛
妹を溺愛する母親と、仕事ばかりしている父親。
刺繍やレース編みが好きなマーガレットは、両親にプレゼントしようとするが、何時も妹に横取りされてしまう。
可愛がって貰えず、愛情に飢えていたマーガレットは、気遣ってくれた妹の婚約者に恋をしてしまった。
無事完結しました。
この国では魔力を譲渡できる
ととせ
恋愛
「シエラお姉様、わたしに魔力をくださいな」
無邪気な笑顔でそうおねだりするのは、腹違いの妹シャーリだ。
五歳で母を亡くしたシエラ・グラッド公爵令嬢は、義理の妹であるシャーリにねだられ魔力を譲渡してしまう。魔力を失ったシエラは周囲から「シエラの方が庶子では?」と疑いの目を向けられ、学園だけでなく社交会からも遠ざけられていた。婚約者のロルフ第二王子からも蔑まれる日々だが、公爵令嬢らしく堂々と生きていた。
【完結】双子の入れ替わりなんて本当に出来るのかしら、と思ったら予想外の出来事となりました。
まりぃべる
恋愛
シェスティン=オールストレームは、双子の妹。
フレドリカは双子の姉で気が強く、何かあれば妹に自分の嫌な事を上手いこと言って押し付けていた。
家は伯爵家でそれなりに資産はあるのだが、フレドリカの急な発言によりシェスティンは学校に通えなかった。シェスティンは優秀だから、という理由だ。
卒業間近の頃、フレドリカは苦手な授業を自分の代わりに出席して欲しいとシェスティンへと言い出した。
代わりに授業に出るなんてバレたりしないのか不安ではあったが、貴族の友人がいなかったシェスティンにとって楽しい時間となっていく。
そんなシェスティンのお話。
☆全29話です。書き上げてありますので、随時更新していきます。時間はばらばらかもしれません。
☆現実世界にも似たような名前、地域、名称などがありますが全く関係がありません。
☆まりぃべるの独特な世界観です。それでも、楽しんでいただけると嬉しいです。
☆現実世界では馴染みの無い言葉を、何となくのニュアンスで作ってある場合もありますが、まりぃべるの世界観として読んでいただけると幸いです。
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる