妹の様子が、突然おかしくなりました

柚木ゆず

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第16話 とある夜会での噂話 俯瞰視点

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「ロレッタ様達の出来事。わたくし、ビックリしましたわ」
「借金が理由で、あんなことになるだなんて……。わたし、耳を疑いましたわ」
「ブロン伯爵家に悪い噂はありませんでしたし、なにより、幸福の髪を持つ方々ですからね……。信じられませんでした」


「声を大にしては、言えないのですが……。あのステファニー様が嫁がれたことで不吉がなくなり、更なる幸せが訪れるものと思っていましたわ」
「ええ。わたくしも、そう思ってました」
「それが、あんなことになるだなんて。思いもよりませんでした」


「疫病神が抜けたと言われてたブロン家が、あんなになるなんてな。しかも」
「疫病神が来たと言われれていた、ランザルス家。あちらは事業が立て続けに成功して、侯爵家どころか公爵家や大公閣下にも一目置かれるようになった。これって……」
「ああ、俺もだよ。『プラチナブロンドは幸福をもたらす』、『ブラックは不吉をもたらす』。こいつは、迷信だと感じるようになった」
「いや、それで確定だろう。長女がいなくなったら衰退をし始め、暮らし始めたら急成長が始まったんだからな」
「その言い伝えが事実だったのなら、ブロン家もランザルス家もそうなってないもんな。今までは偶々そうだっただけで、あれは迷信だったんだよ」


「わたくしは今まで、ステファニー様を避けていました……。酷い真似を、してしまっていましたわ……」
「それは私も――この場にいる全員が、そうですわ。ジョシュア・ランザルス様以外は全員が、『不幸をもたらす人』という認識でしたもの……」
「今更謝って済まされる問題では、ありませんけれど……。謝罪とお詫びを、しなければなりませんわ」
「まったく、考えたことがなかったのですが……。自分が言われたら、辛いことですもの……。ステファニー様が、受け入れてくださるのであれば……。行わせていただきたいですわ……」

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