8年ぶりに再会した男の子は、スパダリになっていました

柚木ゆず

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エピローグ それぞれの未来・今~4人の場合~ 俯瞰視点

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「だから何度も言っているでしょう!! お父様とお母様が悪いのよ!!」
「そうよ!! 全部お父様達のせいよ!!」
「人のせいにするな!! お前達だって賛成していたじゃないか!!」
「そうよっ!! 散々後押しだってしていたくせに!! 責任を押し付けるんじゃないわよ!!」

 ルザルフという名の国の中――とある山奥にある集落の、最奥にある老朽化した小さな民家。その中では、建物同様にみすぼらしい身なりの男女4人が激しく怒鳴り合っていました。
 彼らの名前は、ルウゴ、アルバ、ジャード、レナ。
 10年前まで、ルファポール子爵家の当主とその家族だった者達です。

『全てを放棄する!! 次の当主はラズロックにする!!』

『わたくし達はここを去るわ!! 探さないで!!』

 実子のひとりを売る――。逆恨みし、勝てる相手だと見るや攻撃を仕掛ける――。
 醜悪な行為に及んだ結果4人は地位や居場所を失うこととなり、その後この地に流れ着いた。
 朝5時に起きて質素な食事を済ませ、陽が昇ると村人の畑に行ってせっせと手伝いをして、陽が沈むと一日の報酬を――野菜を貰って帰り、疲れた身体に鞭を打って夕食を作り寝る。
 そういった生活を365日繰り返していたのでした。

「お父様とお母様が企まなかったら賛成なんてしてませんわよ!!」
「何もなかったら後押しなんてできない!! 悪いのはそっち!!」
「いい加減にしろ!! 責任はお前達にもある!!」
「この人の言う通りよ!! だからっ、炊事も掃除も洗濯も全部あなた達にもやってもらうわよ!!」

 原因を作った人間が全部するべきだ!! お前達は共犯で非はある!!
 貴族として生まれ育った4人にとって農作業は苦痛ですし、10年という月日が流れても辛いものは辛い。何もかもが大きなストレスで、できるだけ苦痛を減らしたいと全員が思っていました。
 そのため『負担』の分配でいつも揉め、毎日毎日喧嘩が――言い合いだけではなく、お互いのストレスをぶつけ合う掴み合いの争いが発生していたのでした。

「違うって言っているでしょうおおおおおおおおお!!」
「そっちがやれぇえええええええええええええええ!!」
「子どものくせに生意気だぞおおおおおおおおおお!!」
「親に逆らうなああああああああああああああああ!!」

 ルウゴもアルバもジャードもレナも、なにもしなければ貴族として幸せな人生を歩めていました。
 ですが親2人は他者を犠牲にして自分が幸せになろうとし、子2人もまた自分達も得とすると知るや嬉々として応援したことにより、4人は等しくすべてを失う羽目になったのでした。




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