24 / 27
第13話 正気を取り戻したガエル達は、平穏を取り戻す……? ガエル視点(1)
しおりを挟む
「ぉぉ……! ぉぉ……! おぉぉ……!!」
「よかった……っ。あなた……っ。ガエル……っ。よかった……!」
「ええっ、ええ! 父上母上!! 俺達は、もう自由です……! 解放されました……!!」
レステラ邸でファスティーヌの罠に嵌まってから、およそ3か月半後。俺達家族は、治安所内の一室で抱き合っていた。
俺もあの場で洗脳されてしまい、結婚して商会を掌握されかかっていた。だが運よくファスティーヌ達の悪事が明るみになり、その過程で液体について白状した。その結果もう一度5分嗅ぐと解除されると分かり、こうして解放されたらしい……!
「無事、意識が戻られたようですね。このたびは、まことに申し訳ございませんでした」
全員で大粒の涙を流しながら、喜びを分かち合う。この上ない幸せと喜びを感じていたら、所長のフェリシテが部下を2人従えやって来た。
申し訳ございません? 全く以てその通りだ!
「所長、フェリシテよ。昨日――それは俺の中だけで、3か月半前か。俺はお前のもとを訪ねたよな? その際になんと伝えたか、覚えているよな?」
「『ファスティーヌが商会を乗っ取ろうとしている』。『当主夫妻はファスティーヌによって洗脳されてしまった』。そう仰られました」
「ああ、そうだな。では、それに対してお前は何と返事をしたのだったかな?」
「荒唐無稽。調査は一切行えない。そう返答いたしました」
国内外で前例がないから。コイツはそんな理由で、俺を無視した。
「だが、実際はどうだった? 何が起きていた?」
「ファスティーヌによる乗っ取りおよび、洗脳。どちらも、発生しておりました」
「そうだ。そうして俺達は、危うく一生を棒に振るところだった。俺達はお前の見る目のなさと間抜けな判断によって、取り返しのつかない目に遭うところだったのだぞ?」
「……そうね。ガエルの言う通りだわ」
「この件は――貴様のミスに関する件は、後日本部にに伝えておく。厳しく指導するように言っておくからな」
母上と父上も続き、所長をぎろりと睨みつける。
あらゆる視点から物を見れないヤツは、トップ失格だ。確か副所長は、多少はマシな男だったはず。入れ替われば、少しはまともな組織となるだろう。
「まだまだ言いたいことがあるが、今日はめでたい日だ。父上母上。このくらいにしておいて、屋敷に戻りましょう」
「そうだな――」「そうね――」
「ガエル殿、当主夫妻も。お待ちください。貴方がたは、オーレン邸に戻ることはできませんよ」
……は? この男は何を言っているんだ?
「戻れない? なぜだ? 簡潔に説明しろ」
苛立ちを全面に表し、父上母上と共に睨みつける。そうしたらヤツは――。
予想だにしなかったことを、口にした…………。
「ここから出られない理由。それは貴方がた3人は、これから取調室へと連行されるからですよ」
「よかった……っ。あなた……っ。ガエル……っ。よかった……!」
「ええっ、ええ! 父上母上!! 俺達は、もう自由です……! 解放されました……!!」
レステラ邸でファスティーヌの罠に嵌まってから、およそ3か月半後。俺達家族は、治安所内の一室で抱き合っていた。
俺もあの場で洗脳されてしまい、結婚して商会を掌握されかかっていた。だが運よくファスティーヌ達の悪事が明るみになり、その過程で液体について白状した。その結果もう一度5分嗅ぐと解除されると分かり、こうして解放されたらしい……!
「無事、意識が戻られたようですね。このたびは、まことに申し訳ございませんでした」
全員で大粒の涙を流しながら、喜びを分かち合う。この上ない幸せと喜びを感じていたら、所長のフェリシテが部下を2人従えやって来た。
申し訳ございません? 全く以てその通りだ!
「所長、フェリシテよ。昨日――それは俺の中だけで、3か月半前か。俺はお前のもとを訪ねたよな? その際になんと伝えたか、覚えているよな?」
「『ファスティーヌが商会を乗っ取ろうとしている』。『当主夫妻はファスティーヌによって洗脳されてしまった』。そう仰られました」
「ああ、そうだな。では、それに対してお前は何と返事をしたのだったかな?」
「荒唐無稽。調査は一切行えない。そう返答いたしました」
国内外で前例がないから。コイツはそんな理由で、俺を無視した。
「だが、実際はどうだった? 何が起きていた?」
「ファスティーヌによる乗っ取りおよび、洗脳。どちらも、発生しておりました」
「そうだ。そうして俺達は、危うく一生を棒に振るところだった。俺達はお前の見る目のなさと間抜けな判断によって、取り返しのつかない目に遭うところだったのだぞ?」
「……そうね。ガエルの言う通りだわ」
「この件は――貴様のミスに関する件は、後日本部にに伝えておく。厳しく指導するように言っておくからな」
母上と父上も続き、所長をぎろりと睨みつける。
あらゆる視点から物を見れないヤツは、トップ失格だ。確か副所長は、多少はマシな男だったはず。入れ替われば、少しはまともな組織となるだろう。
「まだまだ言いたいことがあるが、今日はめでたい日だ。父上母上。このくらいにしておいて、屋敷に戻りましょう」
「そうだな――」「そうね――」
「ガエル殿、当主夫妻も。お待ちください。貴方がたは、オーレン邸に戻ることはできませんよ」
……は? この男は何を言っているんだ?
「戻れない? なぜだ? 簡潔に説明しろ」
苛立ちを全面に表し、父上母上と共に睨みつける。そうしたらヤツは――。
予想だにしなかったことを、口にした…………。
「ここから出られない理由。それは貴方がた3人は、これから取調室へと連行されるからですよ」
133
あなたにおすすめの小説
はじめまして婚約者様 婚約解消はそちらからお願いします
蒼あかり
恋愛
リサには産まれた時からの婚約者タイラーがいる。祖父たちの願いで実現したこの婚約だが、十六になるまで一度も会ったことが無い。出した手紙にも、一度として返事が来たことも無い。それでもリサは手紙を出し続けた。そんな時、タイラーの祖父が亡くなり、この婚約を解消しようと模索するのだが......。
すぐに読める短編です。暇つぶしにどうぞ。
※恋愛色は強くないですが、カテゴリーがわかりませんでした。ごめんなさい。
妹が最優先という事で婚約破棄なさいましたよね? 復縁なんてお断りよッ!!
百谷シカ
恋愛
私の婚約者クライトン伯爵エグバート卿は善良で優しい人。
末っ子で甘えん坊の私には、うってつけの年上の彼。
だけど、あの人いつもいつもいつもいつも……なんかもうエンドレスに妹たちの世話をやいている。
そしてついに、言われたのだ。
「妹の結婚が先だ。それが嫌なら君との婚約は破棄させてもらう」
そして破談になった私に、メイスフィールド伯爵から救いの手が差し伸べられた。
次々と舞い込んでくる求婚話。
そんな中、妹の結婚が片付いたと言ってエグバート卿が復縁をもちかけてきた。
「嘘でしょ? 本気?」
私は、愛のない結婚なんてしないわよ?
======================================
☆読者様の御親切に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
ご心配頂きました件について『お礼とご報告』を近況ボードにてお伝えさせて頂きます。
引き続きお楽しみ頂けましたら幸いです♡ (百谷シカ・拝)
婚約破棄されてしまいましたが、全然辛くも悲しくもなくむしろスッキリした件
瑞多美音
恋愛
真面目にコツコツ働き家計を支えていたマイラ……しかし、突然の婚約破棄。そしてその婚約者のとなりには妹の姿が……
婚約破棄されたことで色々と吹っ切れたマイラとちょっとしたざまぁのお話。
【完結】私の婚約者の、自称健康な幼なじみ。
❄️冬は つとめて
恋愛
「ルミナス、すまない。カノンが…… 」
「大丈夫ですの? カノン様は。」
「本当にすまない。ルミナス。」
ルミナスの婚約者のオスカー伯爵令息は、何時ものようにすまなそうな顔をして彼女に謝った。
「お兄様、ゴホッゴホッ! ルミナス様、ゴホッ! さあ、遊園地に行きましょ、ゴボッ!! 」
カノンは血を吐いた。
双子の妹は私に面倒事だけを押し付けて婚約者と会っていた
今川幸乃
恋愛
レーナとシェリーは瓜二つの双子。
二人は入れ替わっても周囲に気づかれないぐらいにそっくりだった。
それを利用してシェリーは学問の手習いなど面倒事があると「外せない用事がある」とレーナに入れ替わっては面倒事を押し付けていた。
しぶしぶそれを受け入れていたレーナだが、ある時婚約者のテッドと話していると会話がかみ合わないことに気づく。
調べてみるとどうもシェリーがレーナに成りすましてテッドと会っているようで、テッドもそれに気づいていないようだった。
私を家から追い出した妹達は、これから後悔するようです
天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私サフィラよりも、妹エイダの方が優秀だった。
それは全て私の力によるものだけど、そのことを知っているのにエイダは姉に迷惑していると言い広めていく。
婚約者のヴァン王子はエイダの発言を信じて、私は婚約破棄を言い渡されてしまう。
その後、エイダは私の力が必要ないと思い込んでいるようで、私を家から追い出す。
これから元家族やヴァンは後悔するけど、私には関係ありません。
妹が私の婚約者を奪った癖に、返したいと言ってきたので断った
ルイス
恋愛
伯爵令嬢のファラ・イグリオは19歳の誕生日に侯爵との婚約が決定した。
昔からひたむきに続けていた貴族令嬢としての努力が報われた感じだ。
しかし突然、妹のシェリーによって奪われてしまう。
両親もシェリーを優先する始末で、ファラの婚約は解消されてしまった。
「お前はお姉さんなのだから、我慢できるだろう? お前なら他にも良い相手がきっと見つかるさ」
父親からの無常な一言にファラは愕然としてしまう。彼女は幼少の頃から自分の願いが聞き届けられた
ことなど1つもなかった。努力はきっと報われる……そう信じて頑張って来たが、今回の件で心が折れそうになっていた。
だが、ファラの努力を知っていた幼馴染の公爵令息に助けられることになる。妹のシェリーは侯爵との婚約が思っていたのと違うということで、返したいと言って来るが……はあ? もう遅いわよ。
永遠の誓いをあなたに ~何でも欲しがる妹がすべてを失ってからわたしが溺愛されるまで~
畔本グラヤノン
恋愛
両親に愛される妹エイミィと愛されない姉ジェシカ。ジェシカはひょんなことで公爵令息のオーウェンと知り合い、周囲から婚約を噂されるようになる。ある日ジェシカはオーウェンに王族の出席する式典に招待されるが、ジェシカの代わりに式典に出ることを目論んだエイミィは邪魔なジェシカを消そうと考えるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる