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第8話 逆監視4日目 監視前 (2)
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「――お父様お母様。ラズフ様と出会ってからまだ4日なのですが、とてもお世話になっているんですよ」
初めてお会いした日に、怒ってくれたこと。自分のために怒るべきだと、言ってくれたこと。
2日目にクッキーをお渡ししたら、喜んでくれたこと。
3日目に、綺麗な景色を見せてくれたこと。
そして4日目、今日。こうして再会させてくれたこと。
気が付くと30分近くも、ラズフ様について喋っていました。
《ああ、うん、そうだね。あの方には、ぼくらもお世話になったよ》
《夜遅くにあんなところまで来てくれて、あたし達家族が繋がりをしっかり実感できるようにしてくださった。感謝してもしきれないわ》
《こんな日がまた来るだなんて、夢みたいだよ。あとで、改めてお礼を言わせていただきた――ちょうどよかった。ラズフさん、ありがとうございました》
いつの間にか時計は8時53分を示すようになっていて、「お邪魔してすみませんっス。そろそろお時間みたいっスよ」と教えにきてくださいました。
普段ならもう神殿関係者が迎えに来てくれているのに、それがない。こうやってギリギリまでお話しできたのは、すでに着替えているから。
今日は――今日も、ですね。何か何まで……。
私からも、ありがとうございます、と言わせてください。
「ラズフ様。本当に、ありがとうごうございます。幸せで懐かしい時間を過ごせたこと、感謝しております」
「俺は自分がやりたいと感じたことをやっただけで、要するにソレは俺の意思でもあるっス。半分は俺の我が儘、勝手に押しかけてるんで、皆さんそういうのはもう不要っスよ」
ぶんぶんと左右に首を振って、ニカっと白い歯を零す。こんな言葉と態度を本心で、しかもさらっと言えてしまう人は、そうそういませんよね。
「俺へのアレコレはもうノーセンキューなので、ミウヴァ様のお父さんお母さんっ。それではそれでは、これから頑張ってくれる愛娘に一言お願いしますっスっ」
《はい。……エリー、いつもありがとう。ずっと、心から応援しているよ》
《あたし達を守ってくれて、ありがとう。今も昔も、貴女はあたし達の宝物よ》
「……お父様お母様、ありがとうございます……っ。私、行ってきますねっ!」
今日は、3回。お父様とお母様、そしてラズフ様に頷きを返し、それからはいつもよりもずっと――。ずっとずっと気合が入っていて、しかもそれが少しも褪せないまま、祈りの5時間が過ぎ去ったのでした。
初めてお会いした日に、怒ってくれたこと。自分のために怒るべきだと、言ってくれたこと。
2日目にクッキーをお渡ししたら、喜んでくれたこと。
3日目に、綺麗な景色を見せてくれたこと。
そして4日目、今日。こうして再会させてくれたこと。
気が付くと30分近くも、ラズフ様について喋っていました。
《ああ、うん、そうだね。あの方には、ぼくらもお世話になったよ》
《夜遅くにあんなところまで来てくれて、あたし達家族が繋がりをしっかり実感できるようにしてくださった。感謝してもしきれないわ》
《こんな日がまた来るだなんて、夢みたいだよ。あとで、改めてお礼を言わせていただきた――ちょうどよかった。ラズフさん、ありがとうございました》
いつの間にか時計は8時53分を示すようになっていて、「お邪魔してすみませんっス。そろそろお時間みたいっスよ」と教えにきてくださいました。
普段ならもう神殿関係者が迎えに来てくれているのに、それがない。こうやってギリギリまでお話しできたのは、すでに着替えているから。
今日は――今日も、ですね。何か何まで……。
私からも、ありがとうございます、と言わせてください。
「ラズフ様。本当に、ありがとうごうございます。幸せで懐かしい時間を過ごせたこと、感謝しております」
「俺は自分がやりたいと感じたことをやっただけで、要するにソレは俺の意思でもあるっス。半分は俺の我が儘、勝手に押しかけてるんで、皆さんそういうのはもう不要っスよ」
ぶんぶんと左右に首を振って、ニカっと白い歯を零す。こんな言葉と態度を本心で、しかもさらっと言えてしまう人は、そうそういませんよね。
「俺へのアレコレはもうノーセンキューなので、ミウヴァ様のお父さんお母さんっ。それではそれでは、これから頑張ってくれる愛娘に一言お願いしますっスっ」
《はい。……エリー、いつもありがとう。ずっと、心から応援しているよ》
《あたし達を守ってくれて、ありがとう。今も昔も、貴女はあたし達の宝物よ》
「……お父様お母様、ありがとうございます……っ。私、行ってきますねっ!」
今日は、3回。お父様とお母様、そしてラズフ様に頷きを返し、それからはいつもよりもずっと――。ずっとずっと気合が入っていて、しかもそれが少しも褪せないまま、祈りの5時間が過ぎ去ったのでした。
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