記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】

かのこkanoko

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呪術師(見習い)がお泊まりに来ました3

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抱っこされたままマティアスさんの家まで帰った。
体格が良くて力持ちなので、とっても安心出来る。
付いてきたビーと道行く人びとは変な顔して見てたけど。

家に入り寝室にベッドとお布団を出した。
やっぱり狭いな、と思ったけど、又けんか腰になるのも良くないので、もう何も言わない。

寝室のベッドで私とビーが独りずつで寝て、隣の居間のソファーでマティアスさんが独りで寝るの?
うーん、マティアスさん、寂しくないかな?

『マティアスさんだけ、居間で寝るの?
寂しくない?』

『!!
そうだな、やっぱり、俺とヒロが一緒に寝るか。』

何か良く分からないけど、マティアスさんと一緒に寝る事になりそうだ。
一安心。

三人で食事を済まし、お風呂の時間になった。
ビーって、一応大人のお兄さんみたいだけど、今は私より小さい子供なのよね。
お風呂、独りで大丈夫かな?

『ねえ、ビー。
お風呂、私と一緒に入る?』

『駄目だ!』
『遠慮する!』

うん?二人の返事がかぶった。
案外気が合うのかな?



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



寝室にベッドを出して、気が付いた。
俺だけ居間のソファーで寝るって事は、ひとつの部屋でヒロと見習いの男を寝せるって事なんじゃないか?
二人っきりにさせる程、あの見習いを信用してはいない。
と言う事は、やっぱり俺がヒロと一緒に寝るのが一番良い方法だよな。

ヒロと一緒に寝るか、って言ったらヒロは喜んでくれたし、そうする事にした。

『ねえ、ビー。
お風呂、私と一緒に入る?』

とんでもない事を言い出した。
俺だって一緒に入った事がないのに、こいつとだなんて!!

幸い、見習いも断ったので良かった。
こいつは見た目はガキだが、気持ちは大人の男なんだって、どうして警戒しないんだろうか。
何日居座るつもりか知らないが、先が思いやられる。


『あー、そんなに威嚇しなくっても大丈夫ですから。
それより、深層意識に介入する了解はいただけるんですかね?』

うん?
さっきもそんな事言ってたな?

ヒロと俺は首をかしげた。
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