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バートンに叱咤されたカノンは重い口を開いた。
「・・・良い訳があるか!それに、自分がどれだけみっともないのかは・・・自分でも良くわかっている。
何度も彼女に話をしなくてはならないとは思ったが・・・真実を話して拒絶されるかもしれないと考えたら、結局、恐ろしくて何一つ言い出すことが出来なかった・・・。今更正体を明かすことも、事情を話すことも・・・もう手遅れだろう」
カノンの心情もよく理解しているうえで、バートンはわざと焚きつけるような口調で返す。
「何を気弱な事を言っているんですか、この意気地無し!!
あなたは、エレーヌ様に会いたくて、ただそれだけで、それだけの為に、こんなに長い時間を独りきりで待ち続けてきたのでしょう?今こそしっかりしないでどうするのですか!
とにかく昔から、最後の詰めが甘いのですよ・・・。
それでも、かつて三国に名を轟かせたあの『西の王子』ですか?!あなたが葬ってきた猛者達だって皆、自分がこんな臆病者に負けたのだと知ったら悔しくて化けて出るでしょうね」
「それもそうだが・・・、今の私は彼女のためにも、もう荒事には手を染めないと決めている・・・。だが、力の一手に頼りがちな私の思考では、仕官先を失ってしまうお前には悪いとしか言えないが・・・もう王を消すくらいの手しか思いつけない。
そうすれば、エレーヌを奪われることは無いが、きっと彼女の心は失ってしまう・・・。私はどうすれば・・・」
俯き、頭を抱えるカノンに、やれやれといった様子でバートンは語り掛ける。
「はぁ・・・思った通りでした。薄々そんな事だろうとは感じていましたよ。要らぬ世話かもしれないとは思いましたが、今夜はこちらにお邪魔して正解だったようですね。
少々荒療治にはなってしまいますが、手詰まりなこの状況よりはましでしょう。
それでは、お困りの王子様にこの元宰相の私から、平和的な勝利への道筋について講釈させていただくとしましょうか?
まず、一つ、使えるものは全て使わなくてはなりません。そして、もう一つは、兵法の基本です。将を射ることを望むのであれば、手始めに馬を射るべきだと申しますでしょう?」
バートンはニヤリと笑った。
「・・・良い訳があるか!それに、自分がどれだけみっともないのかは・・・自分でも良くわかっている。
何度も彼女に話をしなくてはならないとは思ったが・・・真実を話して拒絶されるかもしれないと考えたら、結局、恐ろしくて何一つ言い出すことが出来なかった・・・。今更正体を明かすことも、事情を話すことも・・・もう手遅れだろう」
カノンの心情もよく理解しているうえで、バートンはわざと焚きつけるような口調で返す。
「何を気弱な事を言っているんですか、この意気地無し!!
あなたは、エレーヌ様に会いたくて、ただそれだけで、それだけの為に、こんなに長い時間を独りきりで待ち続けてきたのでしょう?今こそしっかりしないでどうするのですか!
とにかく昔から、最後の詰めが甘いのですよ・・・。
それでも、かつて三国に名を轟かせたあの『西の王子』ですか?!あなたが葬ってきた猛者達だって皆、自分がこんな臆病者に負けたのだと知ったら悔しくて化けて出るでしょうね」
「それもそうだが・・・、今の私は彼女のためにも、もう荒事には手を染めないと決めている・・・。だが、力の一手に頼りがちな私の思考では、仕官先を失ってしまうお前には悪いとしか言えないが・・・もう王を消すくらいの手しか思いつけない。
そうすれば、エレーヌを奪われることは無いが、きっと彼女の心は失ってしまう・・・。私はどうすれば・・・」
俯き、頭を抱えるカノンに、やれやれといった様子でバートンは語り掛ける。
「はぁ・・・思った通りでした。薄々そんな事だろうとは感じていましたよ。要らぬ世話かもしれないとは思いましたが、今夜はこちらにお邪魔して正解だったようですね。
少々荒療治にはなってしまいますが、手詰まりなこの状況よりはましでしょう。
それでは、お困りの王子様にこの元宰相の私から、平和的な勝利への道筋について講釈させていただくとしましょうか?
まず、一つ、使えるものは全て使わなくてはなりません。そして、もう一つは、兵法の基本です。将を射ることを望むのであれば、手始めに馬を射るべきだと申しますでしょう?」
バートンはニヤリと笑った。
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