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翌朝。アーサーが目を覚ますと、そこにはすでに着替えを終え、椅子に座ってこちらをじっと見つめるカイルの姿があった。
アーサーは弾かれたように跳ね起き、ベッドの端へと身を引く。
「……お目覚めか、アリス」
その声は、昨夜の獣のような低音ではなく、どこか拍子抜けするほど穏やかだった。
アーサーは昨夜の陵辱を思い出し、ぶるりと肩を震わせる。喉の奥にはまだ違和感が残り、鏡を見るまでもなく、自分の唇が腫れているのが分かった。
「……今度は、何の用だ。また私に粗末な物を舐めさせるのか?」
精一杯の虚勢を張って睨みつける。だが、カイルは怒るどころか、ふっと視線を逸らした。
「……そんな事は、もういい。朝食を運ばせた。食え」
「は?」
カイルが指差した先には、豪奢な銀のトレイに乗った湯気の立つスープと、焼きたてのパンが置かれていた。奴隷に与えられるような残飯ではない。王族が口にするものと同等の、滋養に富んだ朝食だ。
「毒など入っていない」
カイルは毒に反応するスプーンで掬って見せる。
「……意味が分からない。私をいたぶって楽しむのではなかったのか?」
「気分が変わっただけだ。……それと」
カイルは立ち上がり、アーサーに歩み寄る。アーサーが身構えるのも構わず、彼はその大きな手で、アーサーの首元にあるメイド服のリボンを不器用に整えた。
昨夜、あれほど乱暴に扱ったはずの手が、今は壊れ物を扱うように優しい。
「これからは、俺の許可なく泣くことは許さん。……それから、あのような無茶な奉仕も、当分は無しだ」
「……何?」
「お前は、ただ俺の側にいろ。俺が仕事をしている間、そこで茶でも飲んでいればいい。……分かったか」
カイルの耳たぶが、微かに赤らんでいる。
アーサーはその変化に呆然とした。昨夜、絶望の淵で泣きじゃくった自分を、この男はどういうわけか「守るべき対象」として認識し始めているのではないか。
それはそれで不本意である。
執務室へ移動した後も、カイルの奇行は続いた。
アーサーに掃除をさせることもなく、日当たりの良いソファに座らせ、自分は黙々と書類を片付けている。時折、カイルの視線が書類から外れ、アーサーの方へと向けられる。
そこにあるのは、憎悪ではなく、もっと熱を帯びた、ひりつくような「独占欲」だ。
(……気持ち悪い。何を考えているんだ、コイツは)
アーサーは居心地の悪さに身を縮める。
昨夜のように無理やり犯されるのも地獄だが、このように熱っぽい視線で一日中監視され、甘やかされるのも、別の意味で精神を削られる思いだった。
「アーサー」
不意に名前を呼ばれ、アーサーの背筋が伸びる。
「……肩が凝った。揉め」
「……はい、ご主人様」
アーサーが渋々立ち上がり、背後に回ってその広い肩に触れる。
すると、カイルはアーサーの手の上に、自分の手を重ねた。
「……お前の手は、やはり小さいな」
カイルが低く呟く。その親指が、アーサーの手の甲を、慈しむようにゆっくりとなぞった。
アーサーの心臓が、ドクンと大きく跳ねる。
昨夜の恐怖とは違う、もっと根源的な「女としての本能」を揺さぶられるような感覚。
「男のくせに、これほど肌が白くて柔らかい。……お前を見ていると、時折、自分が狂っているのかと思えてくる」
カイルの瞳が、切なげに揺れた。
彼はまだ、アーサーが女性であることを知らない。
知らないまま、男であるはずのアーサーに、決定的に恋い焦がれ始めていた。
男同士で、何が悪い
カイルの中で、何かが音を立てて外れた。
あの日からずっと、彼を屈服させることだけを考えてきた。去勢して無力化し、人形のように愛でるのも良いと思っていた。だが、昨夜、泣きじゃくるアーサーを抱き寄せた時、カイルは悟ってしまったのだ。
自分は、この男の心が欲しいのだと。恐怖で震える体ではなく、甘く蕩け、自分を求める熱が欲しいのだと。
貪欲に無理やり奪えば一時的な興奮と満足感を得られるだけだ。その先には何も残らない。
「……アーサー」
肩を揉んでいたアーサーの手を掴み、カイルは強引に彼を自分の膝の上へと引き寄せた。
「なっ……何をする……っ!」
メイド服の裾が乱れ、アーサーは顔を真っ赤にして暴れる。しかし、今のカイルの腕は、鉄の枷のようにびくともしない。
「暴れるな。昨夜のような真似はしないと、そう言っただろう」
耳元で囁かれる低く甘い声。カイルはアーサーのうなじに鼻先を寄せ、その清潔な香りを深く吸い込んだ。
「……っ、貴様、正気か。俺は男だぞ! こんな、女にするような真似……」
「男だろうが構わん。むしろ、お前が男だからこそ、俺はこれほどまでに狂わされているのかもしれんな」
カイルの手が、アーサーの細い腰をゆっくりとなぞる。昨夜のような暴力的な手つきではない。まるで高価な絹織物を確かめるような、うっとりとした、熱を帯びた愛撫。
「昨夜は悪かった。……あんな、苦しいだけのことは二度とさせない。だから、アーサー。俺を見ろ」
カイルはアーサーの顎を指先で掬い上げ、無理やり自分と視線を合わせさせた。
そこにあるのは、冷酷な王の目ではなかった。一人の男として、愛する者を渇望し、飢えている「雄」の瞳だ。
「……嫌だ。離せ……」
アーサーの声が微かに震える。カイルの指先が、今度はアーサーの腫ぼったい唇を優しくなぞった。
「嫌か? 本当に? ……お前の体は、こんなに熱くなっているというのに」
カイルはそのまま、吸い寄せられるように唇を重ねた。
昨夜の、口内を蹂躙するような暴力的な行為ではない。羽毛が触れるような、優しく、深い、慈しむような口づけ。
「……ん、っ……!?」
アーサーは目を見開いた。
初めて知る、男の熱。優しくされるほど、自分が「女」であることを隠し通すのが難しくなっていく。カイルの舌が迷いなく入り込み、アーサーの舌を優しく絡めとる。
拒絶しなければならない。なのに、カイルに抱き寄せられ、熱を分け与えられるほどに、アーサーの心根にあった「寂しさ」が埋まっていくような錯覚に陥る。
「……アーサー、お前を愛してしまいそうだ」
唇を離し、額を寄せ合わせたまま、カイルが熱に浮かされたように呟く。
「復讐など、どうでもいい。お前を俺だけのものにできるなら、俺はどんな汚名でも被ろう。……たとえ男を愛する変態だと、国中に指を差されてもな」
その言葉に含まれた重すぎる情愛に、アーサーは戦慄した。
この男は、本気だ。
自分が「男」だと思い込んだまま、それでも人生を投げ打って自分を愛そうとしている。
(言わなければ。私は女だと、今すぐ……)
けれど、それを言えば、今のこの不思議に甘い時間は終わってしまう。
彼は自分を『男』だと思っているから、こんなに執着しているのだろう。
そう思うと、なぜか、どうしても『女』だと言い出せなくなってしまう。
(私は、彼が私から興味を無くす事を恐ているのか?)
なぜ?
「……っ、カイル……様……」
アーサーの目から、一筋の涙が溢れた。
カイルはその涙を親指でそっと拭うと、今度はアーサーの首筋に深く顔を埋めた。
「怖がらなくていい。……お前が望むまで、最後まではしない。ただ、今はこうしてお前の体温を感じさせてくれ」
アーサーは震える手を、そっとカイルの背中に回した。
騙している罪悪感と、生まれて初めて向けられたひたむきな愛情。二つの感情の間で、アーサーの心は激しく揺れ動いていた。
アーサーは弾かれたように跳ね起き、ベッドの端へと身を引く。
「……お目覚めか、アリス」
その声は、昨夜の獣のような低音ではなく、どこか拍子抜けするほど穏やかだった。
アーサーは昨夜の陵辱を思い出し、ぶるりと肩を震わせる。喉の奥にはまだ違和感が残り、鏡を見るまでもなく、自分の唇が腫れているのが分かった。
「……今度は、何の用だ。また私に粗末な物を舐めさせるのか?」
精一杯の虚勢を張って睨みつける。だが、カイルは怒るどころか、ふっと視線を逸らした。
「……そんな事は、もういい。朝食を運ばせた。食え」
「は?」
カイルが指差した先には、豪奢な銀のトレイに乗った湯気の立つスープと、焼きたてのパンが置かれていた。奴隷に与えられるような残飯ではない。王族が口にするものと同等の、滋養に富んだ朝食だ。
「毒など入っていない」
カイルは毒に反応するスプーンで掬って見せる。
「……意味が分からない。私をいたぶって楽しむのではなかったのか?」
「気分が変わっただけだ。……それと」
カイルは立ち上がり、アーサーに歩み寄る。アーサーが身構えるのも構わず、彼はその大きな手で、アーサーの首元にあるメイド服のリボンを不器用に整えた。
昨夜、あれほど乱暴に扱ったはずの手が、今は壊れ物を扱うように優しい。
「これからは、俺の許可なく泣くことは許さん。……それから、あのような無茶な奉仕も、当分は無しだ」
「……何?」
「お前は、ただ俺の側にいろ。俺が仕事をしている間、そこで茶でも飲んでいればいい。……分かったか」
カイルの耳たぶが、微かに赤らんでいる。
アーサーはその変化に呆然とした。昨夜、絶望の淵で泣きじゃくった自分を、この男はどういうわけか「守るべき対象」として認識し始めているのではないか。
それはそれで不本意である。
執務室へ移動した後も、カイルの奇行は続いた。
アーサーに掃除をさせることもなく、日当たりの良いソファに座らせ、自分は黙々と書類を片付けている。時折、カイルの視線が書類から外れ、アーサーの方へと向けられる。
そこにあるのは、憎悪ではなく、もっと熱を帯びた、ひりつくような「独占欲」だ。
(……気持ち悪い。何を考えているんだ、コイツは)
アーサーは居心地の悪さに身を縮める。
昨夜のように無理やり犯されるのも地獄だが、このように熱っぽい視線で一日中監視され、甘やかされるのも、別の意味で精神を削られる思いだった。
「アーサー」
不意に名前を呼ばれ、アーサーの背筋が伸びる。
「……肩が凝った。揉め」
「……はい、ご主人様」
アーサーが渋々立ち上がり、背後に回ってその広い肩に触れる。
すると、カイルはアーサーの手の上に、自分の手を重ねた。
「……お前の手は、やはり小さいな」
カイルが低く呟く。その親指が、アーサーの手の甲を、慈しむようにゆっくりとなぞった。
アーサーの心臓が、ドクンと大きく跳ねる。
昨夜の恐怖とは違う、もっと根源的な「女としての本能」を揺さぶられるような感覚。
「男のくせに、これほど肌が白くて柔らかい。……お前を見ていると、時折、自分が狂っているのかと思えてくる」
カイルの瞳が、切なげに揺れた。
彼はまだ、アーサーが女性であることを知らない。
知らないまま、男であるはずのアーサーに、決定的に恋い焦がれ始めていた。
男同士で、何が悪い
カイルの中で、何かが音を立てて外れた。
あの日からずっと、彼を屈服させることだけを考えてきた。去勢して無力化し、人形のように愛でるのも良いと思っていた。だが、昨夜、泣きじゃくるアーサーを抱き寄せた時、カイルは悟ってしまったのだ。
自分は、この男の心が欲しいのだと。恐怖で震える体ではなく、甘く蕩け、自分を求める熱が欲しいのだと。
貪欲に無理やり奪えば一時的な興奮と満足感を得られるだけだ。その先には何も残らない。
「……アーサー」
肩を揉んでいたアーサーの手を掴み、カイルは強引に彼を自分の膝の上へと引き寄せた。
「なっ……何をする……っ!」
メイド服の裾が乱れ、アーサーは顔を真っ赤にして暴れる。しかし、今のカイルの腕は、鉄の枷のようにびくともしない。
「暴れるな。昨夜のような真似はしないと、そう言っただろう」
耳元で囁かれる低く甘い声。カイルはアーサーのうなじに鼻先を寄せ、その清潔な香りを深く吸い込んだ。
「……っ、貴様、正気か。俺は男だぞ! こんな、女にするような真似……」
「男だろうが構わん。むしろ、お前が男だからこそ、俺はこれほどまでに狂わされているのかもしれんな」
カイルの手が、アーサーの細い腰をゆっくりとなぞる。昨夜のような暴力的な手つきではない。まるで高価な絹織物を確かめるような、うっとりとした、熱を帯びた愛撫。
「昨夜は悪かった。……あんな、苦しいだけのことは二度とさせない。だから、アーサー。俺を見ろ」
カイルはアーサーの顎を指先で掬い上げ、無理やり自分と視線を合わせさせた。
そこにあるのは、冷酷な王の目ではなかった。一人の男として、愛する者を渇望し、飢えている「雄」の瞳だ。
「……嫌だ。離せ……」
アーサーの声が微かに震える。カイルの指先が、今度はアーサーの腫ぼったい唇を優しくなぞった。
「嫌か? 本当に? ……お前の体は、こんなに熱くなっているというのに」
カイルはそのまま、吸い寄せられるように唇を重ねた。
昨夜の、口内を蹂躙するような暴力的な行為ではない。羽毛が触れるような、優しく、深い、慈しむような口づけ。
「……ん、っ……!?」
アーサーは目を見開いた。
初めて知る、男の熱。優しくされるほど、自分が「女」であることを隠し通すのが難しくなっていく。カイルの舌が迷いなく入り込み、アーサーの舌を優しく絡めとる。
拒絶しなければならない。なのに、カイルに抱き寄せられ、熱を分け与えられるほどに、アーサーの心根にあった「寂しさ」が埋まっていくような錯覚に陥る。
「……アーサー、お前を愛してしまいそうだ」
唇を離し、額を寄せ合わせたまま、カイルが熱に浮かされたように呟く。
「復讐など、どうでもいい。お前を俺だけのものにできるなら、俺はどんな汚名でも被ろう。……たとえ男を愛する変態だと、国中に指を差されてもな」
その言葉に含まれた重すぎる情愛に、アーサーは戦慄した。
この男は、本気だ。
自分が「男」だと思い込んだまま、それでも人生を投げ打って自分を愛そうとしている。
(言わなければ。私は女だと、今すぐ……)
けれど、それを言えば、今のこの不思議に甘い時間は終わってしまう。
彼は自分を『男』だと思っているから、こんなに執着しているのだろう。
そう思うと、なぜか、どうしても『女』だと言い出せなくなってしまう。
(私は、彼が私から興味を無くす事を恐ているのか?)
なぜ?
「……っ、カイル……様……」
アーサーの目から、一筋の涙が溢れた。
カイルはその涙を親指でそっと拭うと、今度はアーサーの首筋に深く顔を埋めた。
「怖がらなくていい。……お前が望むまで、最後まではしない。ただ、今はこうしてお前の体温を感じさせてくれ」
アーサーは震える手を、そっとカイルの背中に回した。
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