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7 愛しのアルファ
第二話
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さほど待たずに、外を生徒が歩く音がきこえだし、部屋のドアがいきなり開いた。
「聖利!」
立ち上がると、駆け寄ってきた來が腕を伸ばしきつく抱き締める。先ほどとは打って変わって熱烈な態度に、不機嫌がポーズだったことはすぐにわかった。
「会いたかった」
耳元でささやかれ、胸がぎゅっと苦しい。会いたかった。とても会いたかった。やはり同じ気持ちでいてくれたのだ。
「來、ごめん、遅くなって」
「おまえの親、おまえのことを返したがらなかったんだろ?」
來が顔を覗き込み、切なく眉根を寄せる。
「これ以上かかるなら、迎えに行くつもりだった。おまえの親と話をして、それから聖利を連れて戻るつもりだった」
「そんなことを考えてたのか?」
驚いて聖利は目を見開いた。來は想像したよりずっと真剣に自分たちの関係を考えてくれていたのだ。
「大丈夫、説得できたよ。……その、番になりたい人がいるから、学校から離れたくないって言って」
今度は來が驚いた顔になる。聖利がそこまで両親に話すとは思わなかったのだろう。聖利はうつむき、言い訳のような説明をする。
「おまえには迷惑かもしれないけど、そう言えばむやみに引き離そうとはしないだろ? いつかその人に番になってもらえば、今よりもっと安全にヒート期を迎えられるって話も……」
言い終える前に、來がキスしてきた。いきなり深く唇を重ね、ちゅくちゅくと舌を絡めてる。自然と聖利も求めに応じる。
「いつかおまえの両親に挨拶に行くから」
唇を離した來は頬をあからめ、照れたように視線をそらした。そんな恋人の初々しさも真摯さもものすごく愛しいと思った。
「來、会いたかったよ。すごく」
頬を両手で包み、間近く見つめる。來の男らしく端正な顔のすべてにキスしてしまいたい気分だ。
「俺もだ。聖利のことばっかり考えてた」
軽くキスを交わし、見つめ合う。身体が熱い。ヒートではないと自覚があるけれど、内側が静かに燃えている感覚がある。
「來……僕は、今も甘い匂いがするか?」
「ああ、すごくする。俺にしか感じない匂いなんだろ」
「そうだよ。おまえのための匂い」
聖利はドクドク鳴る心臓を持て余し、意を決して來の首に腕を回して抱きつき、身体を押し付けた。
「誘い方がわからないんだ。……これで合っているか?」
「馬鹿、可愛いこと言って煽んな」
來が聖利の身体をひょいと抱き上げた。そのまま來のベッドに運ばれる。最初のヒートのときも同じ状況だったなと思いだす。違うのはお互いの気持ちを知っているかどうか。
ジャケットもベストもあっという間にベッドの下へ。シャツを互いに脱がし合い、時間を惜しむようにキスを交わした。
シャツがストンと肩から落ちると、胸の突起に舌を這わされる。
「ふあっ!」
漏れた声に慌てて、口を抑えた。來がふふ、と笑った。
「寮だし、声は少し我慢しなきゃならないかもな」
「ん、頑張る……」
「我慢できないときはキスで塞いでやるよ」
「來の、もう大きい……」
視界にトラウザーズの前のふくらみが映った。まだ見たことのない來の中心にぞくりと欲望が疼いた。
「なあ、來の舐めちゃ駄目か?」
「おまえ、そんなこと」
「初めてだし、うまくできないかもしれないけど。してみたい」
來は悩むように額に手を当ててから、頷いた。トラウザーズの前を寛げる。
「無理しなくていいからな」
ぐんと持ちあがった性に、聖利は息を呑んだ。想像したより大きい。そして根元にはごつっとした膨らみがある。自分にも小振りだがついていたアルファの男根の象徴だ。
そっと、竿に触れるとびくんと來が身体を震わせた。
「嫌?」
「ちげぇし。おまえのこと好きになってから、誰ともこういうことしてないから」
「あ、うん。そっか」
照れてうまく返せない。サイドの髪を耳にかき上げて、聖利は身をかがめた。先端にちゅ、とキスをする。來が声にならない呻きをあげるのがたまらない。そのまま根元を手で包み、先端をぬぷっと口内に収めた。
「……っく」
気持ちがいいだろうか。歯をたてては痛いだろうから、唾液を溜めた口をすぼめて亀頭を圧迫する。じゅぷっと吸い上げると、來の雄の香りが強くして、腹の奥がずんと重くなった。
「ひじり……、も、ちょっとゆるく。そんなに吸うな」
「痛かった?」
唇をちゅぽっと離して見上げると、來が赤い顔で視線を逸らす。
「痛くない。でも、そんなにされたら、すぐ出る」
「出せばいいだろ?」
「最初はおまえの中で出したいんだよ」
その言葉に聖利もかーっと頬が熱くなるのを感じた。嬉しい。そんなことを望んでくれているなんて。
「ん、わかった。じゃ、もうちょっとだけ」
「ああ」
水音をたてて、亀頭全体を口に含む。そこからじっくりと根元まで口内に迎え入れていく。大きくて根元までは口腔に入りきらない。喉の奥に來の雄の先端が当たり、その感触が苦しいのにたまらなく気持ちがいい。自身の芯がずくんずくんと疼き出す。
「ゆっくりな」
言われるままに優しくくわえ上下に扱く。來が熱い吐息をつく。反応が嬉しくて、聖利は手で根元を摩りながら、一生懸命口腔で奉仕する。ん、ん、と声が漏れてしまうのは、舐めているだけでどうしようもなく感じてしまうから。まだ触られていないのに、後ろがひくつく。
「聖利、もういい、こっちこい」
「らい」
口淫だけでとろとろになっている自覚がある。來に引き寄せられ、ぎゅうと抱き締められた。素肌同士の触れ合いが心地いい。
「ほら、おまえも窮屈そうだ」
來が聖利のトラウザーズを下着ごと脱がせた。ぼろんとこぼれたペニスは恥ずかしいほど勃ちあがり、先走りの体液で先端を濡らしていた。
「聖利!」
立ち上がると、駆け寄ってきた來が腕を伸ばしきつく抱き締める。先ほどとは打って変わって熱烈な態度に、不機嫌がポーズだったことはすぐにわかった。
「会いたかった」
耳元でささやかれ、胸がぎゅっと苦しい。会いたかった。とても会いたかった。やはり同じ気持ちでいてくれたのだ。
「來、ごめん、遅くなって」
「おまえの親、おまえのことを返したがらなかったんだろ?」
來が顔を覗き込み、切なく眉根を寄せる。
「これ以上かかるなら、迎えに行くつもりだった。おまえの親と話をして、それから聖利を連れて戻るつもりだった」
「そんなことを考えてたのか?」
驚いて聖利は目を見開いた。來は想像したよりずっと真剣に自分たちの関係を考えてくれていたのだ。
「大丈夫、説得できたよ。……その、番になりたい人がいるから、学校から離れたくないって言って」
今度は來が驚いた顔になる。聖利がそこまで両親に話すとは思わなかったのだろう。聖利はうつむき、言い訳のような説明をする。
「おまえには迷惑かもしれないけど、そう言えばむやみに引き離そうとはしないだろ? いつかその人に番になってもらえば、今よりもっと安全にヒート期を迎えられるって話も……」
言い終える前に、來がキスしてきた。いきなり深く唇を重ね、ちゅくちゅくと舌を絡めてる。自然と聖利も求めに応じる。
「いつかおまえの両親に挨拶に行くから」
唇を離した來は頬をあからめ、照れたように視線をそらした。そんな恋人の初々しさも真摯さもものすごく愛しいと思った。
「來、会いたかったよ。すごく」
頬を両手で包み、間近く見つめる。來の男らしく端正な顔のすべてにキスしてしまいたい気分だ。
「俺もだ。聖利のことばっかり考えてた」
軽くキスを交わし、見つめ合う。身体が熱い。ヒートではないと自覚があるけれど、内側が静かに燃えている感覚がある。
「來……僕は、今も甘い匂いがするか?」
「ああ、すごくする。俺にしか感じない匂いなんだろ」
「そうだよ。おまえのための匂い」
聖利はドクドク鳴る心臓を持て余し、意を決して來の首に腕を回して抱きつき、身体を押し付けた。
「誘い方がわからないんだ。……これで合っているか?」
「馬鹿、可愛いこと言って煽んな」
來が聖利の身体をひょいと抱き上げた。そのまま來のベッドに運ばれる。最初のヒートのときも同じ状況だったなと思いだす。違うのはお互いの気持ちを知っているかどうか。
ジャケットもベストもあっという間にベッドの下へ。シャツを互いに脱がし合い、時間を惜しむようにキスを交わした。
シャツがストンと肩から落ちると、胸の突起に舌を這わされる。
「ふあっ!」
漏れた声に慌てて、口を抑えた。來がふふ、と笑った。
「寮だし、声は少し我慢しなきゃならないかもな」
「ん、頑張る……」
「我慢できないときはキスで塞いでやるよ」
「來の、もう大きい……」
視界にトラウザーズの前のふくらみが映った。まだ見たことのない來の中心にぞくりと欲望が疼いた。
「なあ、來の舐めちゃ駄目か?」
「おまえ、そんなこと」
「初めてだし、うまくできないかもしれないけど。してみたい」
來は悩むように額に手を当ててから、頷いた。トラウザーズの前を寛げる。
「無理しなくていいからな」
ぐんと持ちあがった性に、聖利は息を呑んだ。想像したより大きい。そして根元にはごつっとした膨らみがある。自分にも小振りだがついていたアルファの男根の象徴だ。
そっと、竿に触れるとびくんと來が身体を震わせた。
「嫌?」
「ちげぇし。おまえのこと好きになってから、誰ともこういうことしてないから」
「あ、うん。そっか」
照れてうまく返せない。サイドの髪を耳にかき上げて、聖利は身をかがめた。先端にちゅ、とキスをする。來が声にならない呻きをあげるのがたまらない。そのまま根元を手で包み、先端をぬぷっと口内に収めた。
「……っく」
気持ちがいいだろうか。歯をたてては痛いだろうから、唾液を溜めた口をすぼめて亀頭を圧迫する。じゅぷっと吸い上げると、來の雄の香りが強くして、腹の奥がずんと重くなった。
「ひじり……、も、ちょっとゆるく。そんなに吸うな」
「痛かった?」
唇をちゅぽっと離して見上げると、來が赤い顔で視線を逸らす。
「痛くない。でも、そんなにされたら、すぐ出る」
「出せばいいだろ?」
「最初はおまえの中で出したいんだよ」
その言葉に聖利もかーっと頬が熱くなるのを感じた。嬉しい。そんなことを望んでくれているなんて。
「ん、わかった。じゃ、もうちょっとだけ」
「ああ」
水音をたてて、亀頭全体を口に含む。そこからじっくりと根元まで口内に迎え入れていく。大きくて根元までは口腔に入りきらない。喉の奥に來の雄の先端が当たり、その感触が苦しいのにたまらなく気持ちがいい。自身の芯がずくんずくんと疼き出す。
「ゆっくりな」
言われるままに優しくくわえ上下に扱く。來が熱い吐息をつく。反応が嬉しくて、聖利は手で根元を摩りながら、一生懸命口腔で奉仕する。ん、ん、と声が漏れてしまうのは、舐めているだけでどうしようもなく感じてしまうから。まだ触られていないのに、後ろがひくつく。
「聖利、もういい、こっちこい」
「らい」
口淫だけでとろとろになっている自覚がある。來に引き寄せられ、ぎゅうと抱き締められた。素肌同士の触れ合いが心地いい。
「ほら、おまえも窮屈そうだ」
來が聖利のトラウザーズを下着ごと脱がせた。ぼろんとこぼれたペニスは恥ずかしいほど勃ちあがり、先走りの体液で先端を濡らしていた。
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