5回も婚約破棄されたんで、もう関わりたくありません

くるむ

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両親に報告を

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 ルークが帰った後、ぼくはお兄様と2人で父上と母上に話をしに行った。ぼくに起こったことも、残さずちゃんと話した方がいいと言われたからだ。

「そんな……。ではノエルは、そんなに何回も、死んだり戻ったりを繰り返していたの?」
「はい、そうです」
「それがサラ・ラッフェルの仕業だというのか」
「はい」
 ぼくがうなずくと、母上の顔色が変わった。
「ラッフェル伯爵って……。たしかナイジェルと婚約を希望されていたルミー様が嫁がれた相手ではなくって?」
「ああ、そうだな」
「それじゃあ、やっぱり……ノエルが嫌がらせをされたのは私のせい?」
「何を言う! 君は何も悪くないじゃないか。悪いのはラッフェル伯爵夫人だ。君が後ろめたく思う必要なんて何もない」

 父上が母上をあやすように抱きしめた。

 これはどういうこと?
 お兄様と2人で顔を見合わせた。

 そこでぼくらは初めてサラの母親とぼくら両親の過去にあった話を聞いた。そして話の内容から、ぼくがそのラッフェル伯爵夫人から疎まれただいたいの理由の想像がついた。

 伯爵夫人は若い頃、父上のことが好きだった。だけど父上は母上が好きで結婚したものだから、母上のことを恨んでいたということなのだろう。それで今度は、サラが好きになったルークとぼくが婚約したことで怒りがマックスになったということなのだろう。
 だからといってしていいことと悪いことがある。

「サラ嬢一人でこんな大それたことができると思ってませんでしたけど、話を伺うところによると、ラッフェル伯爵夫人が先導したと思って間違いなさそうですね」
 お兄様の言葉に父上も頷いた。

「彼女は昔から気の強い女性で、自分を曲げることを知らない性格だった」
「そうね。私にとっては尊敬できる部分もあったのだけど……。私に恨みをぶつけるならまだしも、ノエルにそんな仕打ちをしたのだと分かったからにはもう許しません。出るところに出て、彼女にはしっかり罰を受けてもらわなければ」

 いつもはふんわりとした印象の母上が、拳を握り、厳しい顔をした。

「それでしたら多分、もうすでにジョーンズ様が動いてくださっているのではないかと思います」
「ジョーンズ様か。あの方が動いてくれるのなら安心だが、……忙しすぎるからな」

「だけどせっかく動いてくださってるということでしたら、ほかの方に新たに頼むということは失礼にあたりそうですわね」
「少しだけ様子を見てみるか」
「そうですわね。それでしばらくしても何の報告がないようでしたら、違法魔法の担当の方に相談しに参りましょう」

「それでいい? ノエル」
「はい。父上母上ありがとうございます」


 1週間くらいは待ってみようかということで落ち着いたのだが、ぼくらが思っていたよりも、ジョーンズ様は迅速に動いてくれていた。
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