ドラゴンアース【地球を股がける者】

とと

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序章

それぞれの想い

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その世界の背景は、海や山、陸地は緑の大地やひとつの大陸では8割の面積が砂漠や、別の大陸では半分の面積が河川と大自然がある。

技術はもうひとつの地球と同じように、科学や工業も存在している。

龍地球ドラゴンアースと母なる地球との違いは、龍地球には様々な亜人種が共同し、母なる地球は人間が支配している。

また母なる地球には能力(超能力、魔法)が伝説や神話にされてはいるが、龍地球には様々な能力が存在しているのだ。

何故、母なる地球に能力が伝説や神話として、ましてや紛い物と言われているかと言うと、龍地球へと能力を持った人々を転移しているからなのだ。

母なる地球では能力者は古来より迫害されており、例えば魔女狩りや鬼退治や人魚伝説と、昔からあらゆる地方で被害にあっていた。

龍地球へと能力者が赤子、もしくは幼児の頃に転移され、転移された能力者の代わりに複製人間クローンが逆転移される。

転移の目的は、母なる地球からの保護と龍地球を護る目的である。故に能力者は幼少期から学力と体力、能力を鍛え、ゆくゆくは戦士として成長する。

地球を護る戦士として……

龍地球の住民は、二つの地球を股がけた能力者達をこう呼んだ。

地球を股がける者アースストライダーとーー





「何故、この年齢になるまで気づかなかったの?」

20代半ばの女性が、十人くらいの男女に叱責した。

煉瓦造りの建物の中にある会議室に女性は怒りを露にしていた。

服装は母なる地球に住む一般的な服装であり、二つの地球の生活習慣は差程、感じられない印象がある。

「しかも、五歳と四歳の兄妹って……」

女性は呆れた表情で、その場の皆を睨み付けた。

「しかし……、杉並官房長官……」

「言い訳はよして!そんな弁明よりも一分一秒でも早くその兄妹を転移させて!」

男性の反論を杉並と呼ばれた女性が間髪入れずに答えた。

杉並に叱責された男性を筆頭に、その場の全員が承知し、慌ただしく行動を見せた。

「まったく、職務怠慢だわ。危険な能力者だったらどうするの?」

杉並は深いため息をつき、自身の椅子に座りデスクにある写真立てを見いった。

「危険な能力は那賀くんだけで十分だから……」

写真立ての中の人物、杉並の横にいる長身長髪が特徴の男性を見ながら杉並は呟いた。




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