4 / 30
第一章【それぞれの冒険】
past1❲その名は那賀龍神❳
しおりを挟む
1977年2月。私達は今、龍の頭、浮遊大陸スヴァーリの南の浮遊島にいる。
私達と言っても私と成人男性の二人?否、一人と一体だ。
一体とは私の事である。先に紹介しておこう。私の名前はアースフィール。全身が赤く輝き放つ鋼鉄の物体、形態は不死鳥の姿をしたWEGS、解りやすく言えば不死鳥の形をしたロボットである。
WEGSとはWeapon・Earth・Guardian・Sciencecyberの略であり、WEGSの役割は、一言で言えば相棒の横にいる事である。
相棒の横にいる、相棒を護る、相棒を理解する、相棒の力になる、相棒の理解者になる、相棒の盾となる等の役割を持っているのだ。
私、アースフィールの横に居る成人男性が私の相棒である。
名を那賀龍神二十七歳の男性で、鍛え上げた筋肉と百八五センチの高身長であり、背中まで伸びた黒髪を後ろで束ねたのが特徴であり、一応、教員免許を持ち四月から教師になる。
「あー、めんどくせぇ!おい、ポンコツ」
那賀龍神が私に向かって悪態を付く。
言っておくが私はポンコツではない。私の特徴は不死鳥をモデルにした体長三メートルの最高級のWEGSである。赤いクリスタルのような輝きを放ち、そこらの生半可な兵器や魔法でも傷つかない鋼鉄のボディーでもあるのだ。
「おい無視すんな!」
那賀龍神はそう言い、私のボディーを殴り、そして殴った拳を無言で擦った。痛いのなら初めから殴らなければいいのに……、私の人工知能は那賀龍神のアホさ加減に呆れた。
「何ですか?龍神さま」
「だからなんで、俺が浮遊島に派遣されないかんの?」
那賀龍神は今度は私の鳥脚を蹴りながら怒鳴る。
毎回毎回、那賀龍神は何故、私にやつ当たる?私がその気になれば那賀龍神を道連れにできるのだぞ。
相棒の横にいる、相棒の家族になる、相棒の親友になる、相棒の間違いを正す、相棒の暴走を止める、相棒が暴走したら処分する、相棒と共に自爆する。
それが私の、私達WEGSの役割、特徴である。
WEGSは相棒の良き理解者であり、相棒の死刑執行者でもあるのだ。
「だから何回言わせるのですか?龍神さまは本当に頭が弱い!」
私の怒りの人工感情をあらわにすると、那賀龍神は少しだけ怯みを見せた。
「この浮遊島ガスカで蛙人間が大量発生しているのですよ!フロッグマンがこの島の生態系を破壊し、ほっといたら龍地球にも被害が出るのですよ!それを阻止しに来たって何回言わせるんですか!?」
私は鋼鉄の嘴を那賀龍神に刺す勢いで言うと、那賀龍神は全身を奮わせた。
「てめぇ~、んな事はわかってんだよ!お前が忘れてないか確認しただけだ!蛙ヤローの退治を覚えているなら大丈夫だ、良かったなポンコツ!」
この御方は何を言ってるのだ?間違いなくフロッグマンの件を忘れてたのか、知らなかったのかどうでも良いが、とにかく理不尽大王とは那賀龍神の為にある。こんな性格だから友達の一人もいないのだ。人工知能の私に泣ける感情があれば泣いている。その前に見捨てる感情があれば、十七年前の出会った頃に見捨てている。
「はあ~、本当にこの人、四月から教師になるの……、と、とにかく急ぎますよ。既にガスカにある三つのうち二つの街が廃墟になったとの話しですから」
私は本題を切り出し、那賀龍神と共に目的地である街へと向かった。
破壊されにされた街が私の機械の目に映る。
那賀龍神も声には出さないが、破壊された街を目にし、唇を噛みしめていた。彼の怒りが全身のコードを伝わり、ひしひしと感じる。
「ポンコツ、人の……亜人の気配は感じないが……」
「フロッグマンの大量発生です。99%この街の人々は食料に……」
私の言葉は途中で途切れた。那賀龍神の全身が放つ空気の歪みが発生した為に……
「龍神さま、暴走だけはやめてください」
「わかっている。だが蛙ヤローは皆殺しでいいんだよな?」
那賀龍神の発言に私が頷くと、那賀龍神の全身が異様に変化を始めた。
那賀龍神ーー、彼はアースストライダー。龍地球、否、二つの地球で五指に入る最強の能力者である。
私の使命は那賀龍神の良き理解者であり、死刑執行者である。
……ではあるが、果たして那賀龍神が暴走した時、本当に彼を死刑執行できるのか、疑問である。
彼の能力はそれ程に最強最悪なのだ……
私達と言っても私と成人男性の二人?否、一人と一体だ。
一体とは私の事である。先に紹介しておこう。私の名前はアースフィール。全身が赤く輝き放つ鋼鉄の物体、形態は不死鳥の姿をしたWEGS、解りやすく言えば不死鳥の形をしたロボットである。
WEGSとはWeapon・Earth・Guardian・Sciencecyberの略であり、WEGSの役割は、一言で言えば相棒の横にいる事である。
相棒の横にいる、相棒を護る、相棒を理解する、相棒の力になる、相棒の理解者になる、相棒の盾となる等の役割を持っているのだ。
私、アースフィールの横に居る成人男性が私の相棒である。
名を那賀龍神二十七歳の男性で、鍛え上げた筋肉と百八五センチの高身長であり、背中まで伸びた黒髪を後ろで束ねたのが特徴であり、一応、教員免許を持ち四月から教師になる。
「あー、めんどくせぇ!おい、ポンコツ」
那賀龍神が私に向かって悪態を付く。
言っておくが私はポンコツではない。私の特徴は不死鳥をモデルにした体長三メートルの最高級のWEGSである。赤いクリスタルのような輝きを放ち、そこらの生半可な兵器や魔法でも傷つかない鋼鉄のボディーでもあるのだ。
「おい無視すんな!」
那賀龍神はそう言い、私のボディーを殴り、そして殴った拳を無言で擦った。痛いのなら初めから殴らなければいいのに……、私の人工知能は那賀龍神のアホさ加減に呆れた。
「何ですか?龍神さま」
「だからなんで、俺が浮遊島に派遣されないかんの?」
那賀龍神は今度は私の鳥脚を蹴りながら怒鳴る。
毎回毎回、那賀龍神は何故、私にやつ当たる?私がその気になれば那賀龍神を道連れにできるのだぞ。
相棒の横にいる、相棒の家族になる、相棒の親友になる、相棒の間違いを正す、相棒の暴走を止める、相棒が暴走したら処分する、相棒と共に自爆する。
それが私の、私達WEGSの役割、特徴である。
WEGSは相棒の良き理解者であり、相棒の死刑執行者でもあるのだ。
「だから何回言わせるのですか?龍神さまは本当に頭が弱い!」
私の怒りの人工感情をあらわにすると、那賀龍神は少しだけ怯みを見せた。
「この浮遊島ガスカで蛙人間が大量発生しているのですよ!フロッグマンがこの島の生態系を破壊し、ほっといたら龍地球にも被害が出るのですよ!それを阻止しに来たって何回言わせるんですか!?」
私は鋼鉄の嘴を那賀龍神に刺す勢いで言うと、那賀龍神は全身を奮わせた。
「てめぇ~、んな事はわかってんだよ!お前が忘れてないか確認しただけだ!蛙ヤローの退治を覚えているなら大丈夫だ、良かったなポンコツ!」
この御方は何を言ってるのだ?間違いなくフロッグマンの件を忘れてたのか、知らなかったのかどうでも良いが、とにかく理不尽大王とは那賀龍神の為にある。こんな性格だから友達の一人もいないのだ。人工知能の私に泣ける感情があれば泣いている。その前に見捨てる感情があれば、十七年前の出会った頃に見捨てている。
「はあ~、本当にこの人、四月から教師になるの……、と、とにかく急ぎますよ。既にガスカにある三つのうち二つの街が廃墟になったとの話しですから」
私は本題を切り出し、那賀龍神と共に目的地である街へと向かった。
破壊されにされた街が私の機械の目に映る。
那賀龍神も声には出さないが、破壊された街を目にし、唇を噛みしめていた。彼の怒りが全身のコードを伝わり、ひしひしと感じる。
「ポンコツ、人の……亜人の気配は感じないが……」
「フロッグマンの大量発生です。99%この街の人々は食料に……」
私の言葉は途中で途切れた。那賀龍神の全身が放つ空気の歪みが発生した為に……
「龍神さま、暴走だけはやめてください」
「わかっている。だが蛙ヤローは皆殺しでいいんだよな?」
那賀龍神の発言に私が頷くと、那賀龍神の全身が異様に変化を始めた。
那賀龍神ーー、彼はアースストライダー。龍地球、否、二つの地球で五指に入る最強の能力者である。
私の使命は那賀龍神の良き理解者であり、死刑執行者である。
……ではあるが、果たして那賀龍神が暴走した時、本当に彼を死刑執行できるのか、疑問である。
彼の能力はそれ程に最強最悪なのだ……
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
異世界に流されて…!?
藤城満定
ファンタジー
東京発沖縄着の船で修学旅行に出港した都立東品川高等学校2年4組の生徒35人は出港して2時間が過ぎた頃に突然の嵐に巻き込まれてしまい、船が転覆してしまって海に投げ出されてしまった。男子生徒の宮間景太郎が目を覚ますと、そこはどこかの森の中だった。海に投げ出されたのに、何で森の中にいるんだ?不思議に思って呆然としていたら、森の奥から聞き覚えのある女子生徒達の悲鳴が聞こえてきた。考えるより先に体が動いた。足元にあった折れて先端が尖った木の枝と石コロを取って森の奥へと駆け出した。そこには3人の女子生徒が5匹の身長160cmくらいの緑色の肌色のバケモノに襲われていた。そのバケモノは異世界アニメやコミックでお馴染みのゴブリン?だった。距離は10mはある。短剣を持ったのと木製の棍棒を持ったゴブリンの内、棍棒を持ったのがソレを振り下ろすのを防ぐのは無理な距離。ならばと、拾っておいた石コロを全力投球投。全くの無警戒だった場所からかならの威力で投げられた石コロが頭に命中して、そのまま倒れてしまったので他のゴブリン共も動揺した。その隙に女子生徒達とゴブリン共の間に立ち塞がり、拾った木の枝(棒?)を振り回して距離を置き、斃したゴブリンから棍棒を拾ってそこからはタコ殴りに殴りまくった。棍棒や短剣を弾くと、頭、首、肩、腕、足と、それはもうフルボッコのボッコボコにして斃してから暫くして女子生徒達に「大丈夫か?」と声をかけると、3人ともポカーンと口を開けて呆然としていた。まあ、無理もない。何故なら景太郎はクラスでは寡黙で、いつも1人で行動しているそれは、ぶっちゃけて言うと、完全な『ボッチくん』だったからだ。そんな景太郎が自分達の命を助けてくれた。それも今まで誰も見た事のない熱く必死な戦い方でだ。これは謂わゆる『吊り橋効果』ではあるが、こうまで男らしい姿を見せられては惚れるなというほうが無理だろう。その瞬間から女子達による景太郎の取り合い合戦が始まった。
【第一、第三火曜日に投稿します】
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる