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第二章【那賀龍神の教え子達】
past8❲運命の再会❳
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一九七七年四月。
アランミューア大陸の北東部に五キロ平方メートルの土地にビルのような校舎が存在する。
アースストライダー育成小等学校と校門にしるされていた場所は文字通り、そこは小学校であった。
校門廻りの二十メートルの高さはある外壁は、周囲の魔物や賊の侵入を防ぐ為にある。
また小学校の廻りの地形は、緑の野原や山々とのどかな場所で、南にブディスの森と呼ばれるアランミューア大陸一の面積を持つ森が存在し、西に行けばトムクス王国が存在している。
アースストライダー育成小学校は龍地球の至る場所に数多く存在し、選ばれたストライダーは各地の育成学校へと転入し、小学校を卒業するまで同じ学校で学び、生活するのである。
生活、つまり学校の中にはそれぞれの部屋があり、六年間そこで衣食住の生活をする。
それが赤子、もしくは幼児期に強制転移されたストライダー達の運命であった。
母なる地球より転移されたアースストライダーの人数は、ここ三十年でおよそ五万人である。能力(超能力や魔法、超体力)は人により強弱の差はあり、中学、高校で能力の強弱により進路も変わるのだ。
またストライダーには兵器・地球・守護獣・科学人工知能、頭文字をとり通称ーWEGSーが監視している。
紹介が遅れた。私はそのWEGSであり、相棒であるストライダーの監視を目的として存在している。名をアースフィール、不死鳥をモデルとした、半透明の赤く輝くカバーを覆った機械のボディーが特徴のWEGSである。
相棒のストライダーの名は、那賀龍神。二十七歳の一八五センチの長身、長い黒髪を首筋辺りで纏めた筋肉粒々、それでいて中々のナイスガイである。
だが性格は最悪の自己中心的であり、理不尽の固まりでありバカである。
バカではあるのだが、何故か教員免許を持っていて、事もあろうか、この小学校の教師として今月から働く事となっているのだ!全く何の冗談なのか?と思考したいのだが、彼の所属する組合がそのような特別な組合なのだから、納得するしかない。
「しかし、ギルドもギルドだ。このバカを教師だなんて……」
「ああん?なんか言ったか?ポンコツ」
私の思考が、つい音声に出してしまうと、私の横に立つ那賀龍神が睨みながら、私の頭を小突いた。
私と那賀龍神は校舎の入り口に居る。この校舎の責任者が出て来るのを待っているのだが、実の所、責任者にはまだ会った事がない。
配属の手続きも、今日から生活するこの校舎兼住まいの手続きも何もかもが、組合の組合長がやってしまったのだ。
「全く、あの女も何も言わねぇから……」
「確かに……、でも責任者って女性らしいですよ。しかも龍神さまと同い年ですよ。恋に堕ちる予感が……」
私の発言を那賀龍神は頭を小突き、制止させた。
「何ですか?龍神さまもそろそろ結婚をですね、考えたら……」「てめえ!マジでスクラップにすんぞ!」
私の発言に那賀龍神が鬼の形相で凄みを見せた。
「この理不尽大王!スクラップするなら道連れ自爆してやりますから!」
「あ?上等だ!やれるもんならやってみろや!」
私と那賀龍神がもみくちゃの喧嘩を始めた。あの十三龍の一頭、海龍バラクーヌを宿してから、私と那賀龍神は良い意味で喧嘩をする間柄になれた。
十年以上の付き合いだが、那賀龍神の考えと言うか、想いにようやく触れれたと思考したのだ。
言いたい事は言う。そんな当たり前の関係が……
「はいはい!おしまいよ!お待たせしました!」
突然、女性の声がし私と那賀龍神は声の方へと向いた。
眼鏡を掛けた女性は手を叩きながら私と那賀龍神の喧嘩を止めたのだ。
「初めまして…………、じゃなかったね?那賀くん」
女性は笑顔で那賀龍神に挨拶をした。容姿端麗であり、赤みのかかった髪を縛り、知的な印象、なんと言ってもこんな美女は私の思考する中で一人しか知らない。
「龍神さま、知り合いですか?」
私が那賀龍神に質問すると、那賀龍神は顔を赤くしながら首を横に振った。どうやら那賀龍神の中でもこの女性はドストライクだったようだ。
「あら、忘れちゃった?小学三年生まで一緒だったんだよ?」
那賀龍神は首を傾げながら、急にピンと来た表情を見せた。
「ま、まさか?」
「思い出したようね。そう、私は弥生、日下部弥生よ。この様子だと優菜は手続きしただけってことね。あっ、優菜の件は残念だったね」
日下部弥生と名乗った女性と、那賀龍神との出会いーー
それが全ての始まりだった。
アランミューア大陸の北東部に五キロ平方メートルの土地にビルのような校舎が存在する。
アースストライダー育成小等学校と校門にしるされていた場所は文字通り、そこは小学校であった。
校門廻りの二十メートルの高さはある外壁は、周囲の魔物や賊の侵入を防ぐ為にある。
また小学校の廻りの地形は、緑の野原や山々とのどかな場所で、南にブディスの森と呼ばれるアランミューア大陸一の面積を持つ森が存在し、西に行けばトムクス王国が存在している。
アースストライダー育成小学校は龍地球の至る場所に数多く存在し、選ばれたストライダーは各地の育成学校へと転入し、小学校を卒業するまで同じ学校で学び、生活するのである。
生活、つまり学校の中にはそれぞれの部屋があり、六年間そこで衣食住の生活をする。
それが赤子、もしくは幼児期に強制転移されたストライダー達の運命であった。
母なる地球より転移されたアースストライダーの人数は、ここ三十年でおよそ五万人である。能力(超能力や魔法、超体力)は人により強弱の差はあり、中学、高校で能力の強弱により進路も変わるのだ。
またストライダーには兵器・地球・守護獣・科学人工知能、頭文字をとり通称ーWEGSーが監視している。
紹介が遅れた。私はそのWEGSであり、相棒であるストライダーの監視を目的として存在している。名をアースフィール、不死鳥をモデルとした、半透明の赤く輝くカバーを覆った機械のボディーが特徴のWEGSである。
相棒のストライダーの名は、那賀龍神。二十七歳の一八五センチの長身、長い黒髪を首筋辺りで纏めた筋肉粒々、それでいて中々のナイスガイである。
だが性格は最悪の自己中心的であり、理不尽の固まりでありバカである。
バカではあるのだが、何故か教員免許を持っていて、事もあろうか、この小学校の教師として今月から働く事となっているのだ!全く何の冗談なのか?と思考したいのだが、彼の所属する組合がそのような特別な組合なのだから、納得するしかない。
「しかし、ギルドもギルドだ。このバカを教師だなんて……」
「ああん?なんか言ったか?ポンコツ」
私の思考が、つい音声に出してしまうと、私の横に立つ那賀龍神が睨みながら、私の頭を小突いた。
私と那賀龍神は校舎の入り口に居る。この校舎の責任者が出て来るのを待っているのだが、実の所、責任者にはまだ会った事がない。
配属の手続きも、今日から生活するこの校舎兼住まいの手続きも何もかもが、組合の組合長がやってしまったのだ。
「全く、あの女も何も言わねぇから……」
「確かに……、でも責任者って女性らしいですよ。しかも龍神さまと同い年ですよ。恋に堕ちる予感が……」
私の発言を那賀龍神は頭を小突き、制止させた。
「何ですか?龍神さまもそろそろ結婚をですね、考えたら……」「てめえ!マジでスクラップにすんぞ!」
私の発言に那賀龍神が鬼の形相で凄みを見せた。
「この理不尽大王!スクラップするなら道連れ自爆してやりますから!」
「あ?上等だ!やれるもんならやってみろや!」
私と那賀龍神がもみくちゃの喧嘩を始めた。あの十三龍の一頭、海龍バラクーヌを宿してから、私と那賀龍神は良い意味で喧嘩をする間柄になれた。
十年以上の付き合いだが、那賀龍神の考えと言うか、想いにようやく触れれたと思考したのだ。
言いたい事は言う。そんな当たり前の関係が……
「はいはい!おしまいよ!お待たせしました!」
突然、女性の声がし私と那賀龍神は声の方へと向いた。
眼鏡を掛けた女性は手を叩きながら私と那賀龍神の喧嘩を止めたのだ。
「初めまして…………、じゃなかったね?那賀くん」
女性は笑顔で那賀龍神に挨拶をした。容姿端麗であり、赤みのかかった髪を縛り、知的な印象、なんと言ってもこんな美女は私の思考する中で一人しか知らない。
「龍神さま、知り合いですか?」
私が那賀龍神に質問すると、那賀龍神は顔を赤くしながら首を横に振った。どうやら那賀龍神の中でもこの女性はドストライクだったようだ。
「あら、忘れちゃった?小学三年生まで一緒だったんだよ?」
那賀龍神は首を傾げながら、急にピンと来た表情を見せた。
「ま、まさか?」
「思い出したようね。そう、私は弥生、日下部弥生よ。この様子だと優菜は手続きしただけってことね。あっ、優菜の件は残念だったね」
日下部弥生と名乗った女性と、那賀龍神との出会いーー
それが全ての始まりだった。
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