ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ

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男爵になる準備

第81話 ポーテートからローテートへのテスト

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 俺はカチヤとローテートからポーテートへ向かった。

 ポーテートはカチヤが詳しいからだ。

 何をするか?決まっているじゃないか?

 ゲートのテスト。

 少し距離の離れた街と街はどうなのか?

 これが上手くいけば、さらに遠方へ短時間で行ける。

 そんな事を思いながら向かったのだが、


「ドキドキする。」

「ええ、心配ですがランナルさんなら、きっと成功しますよ。」

 俺は先ずローテートの家にゲートを置き、次にポーテートの家にゲートを置いた。
 双方に置いていないと機能しないので、万が一ヘインチェちゃんやエリーザベトさんが俺の意図しない時に使おうとしても、使えない。

 なので、置くのは使用する直前だ。

 俺がゲートを置こうとすると、カチヤが何か言いたそうにしているのに気が付いた。

「あのランナルさん、成功のおまじないをするので、少し目を瞑っていてもらえますか?」

「何だそれ?そんなまじないあるのか?」
 そんなまじないがあるとは知らなかったが、魔法の類か?

「ええ、あるんですよ。」

 俺は言われた通り目を瞑る。

「何があっても暫らく目を瞑ってて下さいよ?私がいいと言うまで・・・・ね?」

「ああわかった。」

 俺は目を瞑る。

 するとまじないをしようとしているのか、カチヤが俺に近づいてくるのが分かる。

 ん?

 カチヤが俺の首に手をまわしてる?なんだ?まじないはそうしないとできないのか?

 そして、んん!!!!

 俺の口に何かがそっと触れ・・・・んん!何かがは入り込む!

 俺は思わず目を開けてしまう。だって仕方ねえじゃないか?

 カチヤが・・・・俺に口づけをしてきたんだからな。

 いや、してきたっておかしいな・・・・嬉しいんだが。

 目が合う。

 カチヤがやさしく微笑んだ気がした。

 そして離れる。カチヤの顔が真っ赤だ。俺も真っ赤だろうな?

「目を開けちゃあ駄目じゃないですか、うふふ。」

「だって無理だろうあれは。」

「じゃあもう一度。」

 今度は目を開けたまま、キスを。

 そして離れる。

「成功のおまじないです。ランナルさんなら大丈夫。」

「ああ、行ってくる。」

 俺は何だかよく分からんが、ふわっとした気分のまま、ゲートを設置する。

 そして俺はカチヤに声をかけた。

「また後で。」

 俺はゲートに踏み込む。

 先程と同じような感覚。

 頭がふわっとした?と思ったら・・・・

 目の前にはヘインチェちゃんがいた。

 どうやらエリーザベトさんは今はいないようだ。

「あ!ランナルさん!成功ですね!」

 俺は思わずヘインチェちゃんに抱きつき、口づけをしてしまう。

 目を白黒させるヘインチェちゃんだが、そのまま抱き返してきて、キスを続ける。

 俺は暫くして離れる。

「す、すまん、思わずキスしてしまった。」

「いいんですよ?むしろもっと?」

 すると、
「ランナルじゃないか?成功したのか?」

「ああ、御覧の通り成功したようだ。」

 だが、エリーザベトさんの様子がおかしい。

「よかった・・・・」

 そう言いながらなんと、あのエリーザベトさんが泣いている。
 それを見た俺は思わずエリーザベトさんを抱きしめてしまう。

「すまん、心配かけたな。」

「ああ、心配した・・・・んん!!」

 俺はどうなってしまったんだ?エリーザベトさんの口に・・・・そう、またしても女性に口づけをしてしまったんだ。

「あああ!私がいるのに!!」

 ヘインチェちゃんが怒ってるが、さっきしたからいじゃないか?
 だが何で俺はこんな事をしてしまったんだ?
 こう言っては何だが俺にこんな度胸はないぞ?

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