職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!

よっしぃ

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トゥーニス

第183話 そんな事よりも

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 僕がトゥーニスさんと話している間、セシルは教母様をじっと見つめていました。
 あ、気になるよね?
 なので僕は話の途中ですが、敢えてトゥーニスさんへ聞いてみる事にしました。

「トゥーニスさん、教母様の事ですが・・・・」
 トゥーニスさんはどうやら平常心ではないようで、相当興奮しているようです。

「そうだ、そうなんだよデルク!やっとユスティネを妻として迎え入れる環境が整ったのだよ!いやあ実に長かった!俺がユスティネに一目惚れしてから実に10年が経ってしまった!」

 10年!
 その、妙齢の女性にとって10年は色々な意味で長すぎるのでは?
 女性はある程度齢を重ねると妊娠に対し色々な危険が伴うと聞いた事があります。

「明日、王都へ連れて帰る事になった。」
 え?

「教母様が王都へ?何故?」
 セシルがいきなりの展開で訳が分からない様子。

「あのね、トゥーニス様は国王陛下の密命を受け、結婚どころではなかったのですよ?もし私がトゥーニス様と結婚したとして、私は命を狙われたでしょう。つまりトゥーニス様の足を引っ張ってしまう事になりますから、事が解決するまで結婚できなかったのですよ。」

「そんなはずはない!愛する女性の為なら男は命を懸けるべきだ!」
 僕は驚きました。
 セシルがこんな風に感情を表に表すのを見た事がなかったからです。

「セシルと言ったか、すまないな。俺にもっと愛する者を守る力があればよかったのだが、何せ相手は教会の勢力だ。俺は自身を守る事はできるが、ユスティネはそうではない。それに教会はそうやって周りを攻める。特に力のない女子供を襲う。遊び人狩りにしてもそうだ。現役の遊び人は決して襲わない。襲うのは遊び人になりたての冒険者見習いだけだ。」

 なるほど。だから僕は現役の遊び人であるトゥーニスさんに出会えたんだ。
 だけどどうして今なのかな?

「しかしもっと早く教母様を迎え入れる事は出来なかったのですか?」

「その事だが、俺は今王都に居る。父である国王の傍に仕え、身動きが取れないのだ。しかし今回は緊急事態でな。俺も動けたんだ。それにだ、あのギルマスを結果的に追い出せたからな、もう危険はない。だからユスティネを迎えに来たのだ。勿論デルクに会っておきたいというのもあるが。むしろ表向けはデルクだな。」

 この後僕はダンジョンに取り残されてから脱出するまでの出来事を簡潔に説明しました。

「詳しい話は後日王都で聞く。デルクも先約があるようだし、そうだな、10日程後でよいから俺の所へ来てくれ。国王はデルクのような実力者を求めている。だが安心してくれ。デルクが望めば国王直属として活動できるが、それを望まなければ今回の問題が解決するまで限定、つまり期間契約でも構わない。仲間と共に来てくれ。まあどの道俺達の協力をするしないに関わらず国王へ直接説明をしてもらわねば困るのでな。」

 興奮しているトゥーニスさんの話は色々飛びすぎて何を言っているのか、言いたいのかわかりにくく困惑してしまいました・・・・

「さあユスティネ、行こうか。」
「はいトゥーニス様。」

 え?えっと今この女性の立場って教母様なんだよね?
 この修道院の責任者。
 次の責任者、つまり新たな教母様はどうなるのでしょうか?

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