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トゥーニス

第184話 ドタバタの1週間

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 この後は特に何もなく、僕達がダンジョンを脱出してから1週間が経過しました。
 特に何もなく、と言うのはまあトラブルがなかった、とでもいうべきなのですが、実際にはギルドで色々揉めたようです。

 どうやらドロップアイテムの回収で、依頼を遂行させずにドロップアイテムを自分のものにしようとした冒険者が相当数いたようで、全員資格をはく奪、追放処分となったとか。

 結構依頼料は高額だったはずなんだけど、目先の誘惑に勝てなかったんですね。
 そかも副ギルマスさんのマウト女史はワザとこうした事を誘発させたらしく、こう言っては何ですが質の悪い冒険者を今回発生した依頼を利用する事で駆逐させ、質の向上を図りたかったようです。

 結果ギルドマスターの息のかかった・・・・つまりまだ教会の息のかかった冒険者の残りをあぶりだし、駆逐できたらしいので、満足しているようです。
 しかも今回のドロップアイテム、よほど特殊なアイテム以外は全て買い取りにしています。

 ヴィーベさんやリニさん辺りなら商人ギルドにも売って!と言いそうですが、そちらには下層のアイテムを優先的に卸しているので、質的にはむしろ冒険者ギルドよりは数段いいと思いますけどね。

 そして今日はこれからダンジョンの拠点として、デルタさんが提供してくれた場所へ向かう日です。

 僕はセシルと共に向かい、レイナウトはロースと向かうようです。
 そうそう、その前にマウト女史から4人でギルドに来てほしいと言われているので、朝食を食べた後に集まる事になっています。

 なんだろう?
 ドロップアイテムの報告?
 それなら別に4人集まらなくてもいいんだけど。
 それに魔物の討伐に関してもわざわざ4人が集まる必要がないわけで。
 何だろうね?

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

「すまないな、わざわざ集まってもらって。」

 4人が揃うと早速別室に移動。そしてマウト女史がそのままギルドマスターに就任したようで、今後はマウト女史がギルマスらしいです。
 そして目の前にはマウト女史が。

「何かありましたか?」
 まあ悩んでも仕方がないので早速聞いてみます。

「ああ、緊急事態だったから確認していなかったのだが、君達4人はパーティーなんだな?」
 え??今更?
 ダンジョンでパーティーとして活動していたから、レベリングも・・・・あれ?

 僕は今まで意識していなかったのですが、そもそもパーティーの登録ってどうしてたんだったかな?
 レイナウトとロースが僕達と合流してから、かれこれもう2年程前の事だからはっきりとは覚えてないんです。

「ええ、そうですが、それが何か?」
 何だろうこの違和感は。

「先日ようやく落ち着いてな、それで思ったのだ。君達は確かにパーティーのようだ。だがギルドにそのような記録がないのだ。いったいどうやってパーティーを組んだのだ?」
 え?うーん、確か普通に4人になった時、パーティーになったはず?

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