異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ

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ダンジョンが近くにある街・アグルトン

行き倒れのばーさん

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俺がペットと共にご飯に向かうが・・・・しまった・・・・お勧め聞いとけばよかった。

仕方ないので、適当に、匂いを頼りに探す。

うーん・・・・なかなかいい匂いが無いぞ?

そう思っていると、道の隅に、ばーさんが倒れていた。何だ?見ていても誰も見向きもしねえ。

世の中こんなもんのか?

俺様そのばーさんに近づき、声をかける。

「おいばーさん、こんな所で寝てたら風邪ひくぜ!」

「うう・・・・あ・・・・お前さん誰かね?こんな行き倒れの、くたばりかけておるばーさんに声掛けるもの好きは?」

「あ?今日この街に来たばっかの、旅のもんだな。」

「そうかな。わしゃあもう疲れた。死なせてくれ。」

「そうか、邪魔したな。」

俺は立ち去ろうとしたが・・・・

「またまた、そこは留まる所だろう?」

「え?ばーさん今死なせてくれって言ったじゃねえか。なら助ける必要もねえだろうが!」

「なんと・・・・言葉をそのままの意味でとったのかい?なあ、死にたいと言うのは気分の問題じゃ。死にたい気分という訳じゃな。本当はもっと生きたいんじゃ。本当は腹減って死にかけとるんでな、何か食わせておくれ。」

「ならそう言えばいいだろうが。シャーねえな。おいシロ、このばーさん乗せられるか?」

”乗せられるが、大丈夫か?その人間にしっかり乗ってもらわねばどうにもならんぞ?”

「という訳だ。ばーさんしっかり掴まってられるか?」

「何がという訳じゃ!普通他人の従魔の声なぞ、聞こえんわ!わしは聞こえるがの。その白いのに乗ればよいんじゃな。」

「ああ、そうだ。じゃあシロ、頼んだぜ!」

”任せろ!”

(まさかこの歳になってフェンリルの背に乗る事になろうとは・・・・長生きはするものだねえ・・・・)

”何か言ったか?”

「ほほほ・・・・聞こえたかえ?」

”マスターよ、この人間、我の声が聞こえるようだぞ?”

「え?そうなのか?そりゃあ意外と耳がいいんだな?」

”違う気がするぞ?”

暫らく店を探すと、お!いい匂いの店があったぜ!よっしゃあ!あの店に行くぜ!

うん・・・・正解だったぜ!めっちゃうまうまだ!全員の分でも金貨10枚って、リーズナブルなのか?

店の人(吹っ掛けたけど、疑わずに払っちゃったよ。どうするこれ?)
(え?普通気が付くよね?10倍の金額だよ?)
(でも、もしこの街初めてだと、分からないかも?)
(貴族だったらどうしよう?)
(やべえ・・・・それにあのばーさん、どっかで見た気がする・・・・)

「ほほほ!お前さん、本当は気が付いてたんじゃろ?」

「あん?何に気が付くんだ?」

「色々じゃよ、色々。」

「よく分からんが、俺様の耳は良くってな。あの店員共の事なら気にせんでもいい。」

「そうかそうか。じゃあ世話になったのう。ついでにじゃ、住んでいる所へ送ってもらえるとありがたいんじゃがな。」

「ああ、いいぜ、遠くなけりゃあな。」

「ほっほっほ!そんなに遠くはないさ。」
(しかし、あの店の店員、阿呆だね!目の前の、このいかにもお人よしの阿呆の本質を見極められぬとは。あのままでは折角美味しい味じゃったが、近い内に潰れるのう。)

ばーさんの考え通り、あの店は近界隈で一番との評判だったが、吹っ掛けられた冒険者たちの恨みを買い、店が潰れてしまったようだ。

「あん?誰かなんか言ったか?」
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