78 / 262
王都襲来
第78話 従魔
しおりを挟む
マースはテイマーなのだが、フェンリルについてひとつ大きな見落としがあった。
正確にはフェンリル以外にも当てはまるのだが、高位の、それもA級以上の魔物や魔獣とテイムすると・・・・
その前に、実際魔物と魔獣の区別はあまりない。
飼いならす事が出来るのが魔獣で、飼いならせないのが魔物と言われているがそれも怪しい。
実際魔物と言われるドラゴンもテイムできるからだ。
流石に飼いならす事は過去一度も成功例が無いが、テイムは別。
話は戻るがA級以上とされる対象をテイムすると、所謂【隠伏】と言われる能力を得る。
これは従魔が地面の中に入り込み、【地脈】を移動できると言う能力。
そして同族に対し、ある程度の距離であれば念話で意思の疎通ができるのだ。
フェンリルにもその能力はあるのだが、マースはまさか自分がこんな高位の魔物をテイムできるとは全く思っておらず、そしてまだテイムのスキルを得てから1年しか経っておらず、詳しくない。
そのせいでマースの対応はちぐはぐだったが、結果的に仲間の援軍が間に合い、窮地を脱した。
セバスチャンが一人気を吐いていた。何せ味方で前衛は今、セバスチャンしかいないからだ。
それに今フロリーナとセバスチャンが騎乗していた天馬と、マースが手元に置いていたフェンリルがいる。
負ける道理が無い。
だが何かがおかしい。
明らかにこちらが劣勢なのだ。
・・・・
・・・
・・
・
【ちょっと待て!】
俺が天ちゃんの背に跨った時、シロから待ったがかかった。
あれ?何でここに居るんだ?
というかシロの扱いって今回どうしてたっけ?
【どうしたシロ?】
【天ちゃんよ、其方はその女子を乗せて行くがいい。我は主と隠伏で地脈に乗り移動する。主の【土】であれば人であっても隠伏できよう。】
【わかった。】
【そういう訳で主よ、我の背に乗りしがみ付くのだ。】
「なあ、色々聞きたいが、ひょっとして俺はシロと地面を行くのか?」
【理解が早くて助かる。地脈に乗れば天馬の速度より素早く移動できる。】
「ヤーナ、聞こえていたか?」
「え、ええ、天馬から聞いたわ。が、頑張ってね?私はほら、天ちゃんと行くから。じゃあ天ちゃん、よろしくね!」
素早さマックスで行ってしまった。
何かあったのか?それよりさっさと行くか。
俺はシロの背に乗り、言われるままにしがみ付いた。
【では潜るぞ。】
潜るってなんだ?俺は今からどうするかあまり理解していなかったが・・・・気が付けば絶賛地面の中らしい。
変な感じだ。
確かに地脈を感じる。
何故感じたかは未だに分からないが、確かにある。
そしてあっという間に外に出た。
すると戦闘中の場面に遭遇した。
なあ、せめてどういう状況か理解させろよ!そしてもっと安全な場所に出られなかったのか?
【すまぬ。ここが一番出やすかったのだ。】
セバスチャンが見えたが動きが変だ。
動きづらそう。
そしてマースはわんこに守られているが、様子がおかしい。
隣にはフロリーナがいるな。
「死にたくなければその従魔を私に寄こしなさい!」
これは駄目な奴だ!
「シロ、あいつを拘束しろ!」
お?洒落か?駄洒落か?
あ、誰も聞いてないじゃないか。
【拘束とはまた難しい事を。】
シロは一度地面に入り込み・・・・商人風のおっさんの足元に出現、あっという間に拘束していた。
俺は他の敵?何やら馬っぽい従魔で何かをしようとしているのが見えたので、6人ほどいたが【土】で拘束した。
「何だ!身動きできん!」
「何だこれ!」
そして俺は騎乗している3人・・・・そのうちの1人を見て驚いた。
見た事があったからだ。
「あんた死んだんじゃなかったのかよ!」
クツーゴ元男爵だった。
じゃあ後の2人はリーバクーヨ領とギーコア領の領主か?
何故こんな場所に?
それよりもこの3人は魔境を超えたから、魔境の向こうにいる魔物に真っ先に殺されたんじゃなかったのかよ!
いや待てよ!さっきトカゲ・・・・ドラゴンが言っていた3人とはこの3人の事か?
そうだったら引き渡すのには全く問題が無いな。むしろ連れて行ってくれと言いたい!
正確にはフェンリル以外にも当てはまるのだが、高位の、それもA級以上の魔物や魔獣とテイムすると・・・・
その前に、実際魔物と魔獣の区別はあまりない。
飼いならす事が出来るのが魔獣で、飼いならせないのが魔物と言われているがそれも怪しい。
実際魔物と言われるドラゴンもテイムできるからだ。
流石に飼いならす事は過去一度も成功例が無いが、テイムは別。
話は戻るがA級以上とされる対象をテイムすると、所謂【隠伏】と言われる能力を得る。
これは従魔が地面の中に入り込み、【地脈】を移動できると言う能力。
そして同族に対し、ある程度の距離であれば念話で意思の疎通ができるのだ。
フェンリルにもその能力はあるのだが、マースはまさか自分がこんな高位の魔物をテイムできるとは全く思っておらず、そしてまだテイムのスキルを得てから1年しか経っておらず、詳しくない。
そのせいでマースの対応はちぐはぐだったが、結果的に仲間の援軍が間に合い、窮地を脱した。
セバスチャンが一人気を吐いていた。何せ味方で前衛は今、セバスチャンしかいないからだ。
それに今フロリーナとセバスチャンが騎乗していた天馬と、マースが手元に置いていたフェンリルがいる。
負ける道理が無い。
だが何かがおかしい。
明らかにこちらが劣勢なのだ。
・・・・
・・・
・・
・
【ちょっと待て!】
俺が天ちゃんの背に跨った時、シロから待ったがかかった。
あれ?何でここに居るんだ?
というかシロの扱いって今回どうしてたっけ?
【どうしたシロ?】
【天ちゃんよ、其方はその女子を乗せて行くがいい。我は主と隠伏で地脈に乗り移動する。主の【土】であれば人であっても隠伏できよう。】
【わかった。】
【そういう訳で主よ、我の背に乗りしがみ付くのだ。】
「なあ、色々聞きたいが、ひょっとして俺はシロと地面を行くのか?」
【理解が早くて助かる。地脈に乗れば天馬の速度より素早く移動できる。】
「ヤーナ、聞こえていたか?」
「え、ええ、天馬から聞いたわ。が、頑張ってね?私はほら、天ちゃんと行くから。じゃあ天ちゃん、よろしくね!」
素早さマックスで行ってしまった。
何かあったのか?それよりさっさと行くか。
俺はシロの背に乗り、言われるままにしがみ付いた。
【では潜るぞ。】
潜るってなんだ?俺は今からどうするかあまり理解していなかったが・・・・気が付けば絶賛地面の中らしい。
変な感じだ。
確かに地脈を感じる。
何故感じたかは未だに分からないが、確かにある。
そしてあっという間に外に出た。
すると戦闘中の場面に遭遇した。
なあ、せめてどういう状況か理解させろよ!そしてもっと安全な場所に出られなかったのか?
【すまぬ。ここが一番出やすかったのだ。】
セバスチャンが見えたが動きが変だ。
動きづらそう。
そしてマースはわんこに守られているが、様子がおかしい。
隣にはフロリーナがいるな。
「死にたくなければその従魔を私に寄こしなさい!」
これは駄目な奴だ!
「シロ、あいつを拘束しろ!」
お?洒落か?駄洒落か?
あ、誰も聞いてないじゃないか。
【拘束とはまた難しい事を。】
シロは一度地面に入り込み・・・・商人風のおっさんの足元に出現、あっという間に拘束していた。
俺は他の敵?何やら馬っぽい従魔で何かをしようとしているのが見えたので、6人ほどいたが【土】で拘束した。
「何だ!身動きできん!」
「何だこれ!」
そして俺は騎乗している3人・・・・そのうちの1人を見て驚いた。
見た事があったからだ。
「あんた死んだんじゃなかったのかよ!」
クツーゴ元男爵だった。
じゃあ後の2人はリーバクーヨ領とギーコア領の領主か?
何故こんな場所に?
それよりもこの3人は魔境を超えたから、魔境の向こうにいる魔物に真っ先に殺されたんじゃなかったのかよ!
いや待てよ!さっきトカゲ・・・・ドラゴンが言っていた3人とはこの3人の事か?
そうだったら引き渡すのには全く問題が無いな。むしろ連れて行ってくれと言いたい!
34
あなたにおすすめの小説
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる