異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ

文字の大きさ
79 / 262
王都襲来

第79話 正体不明の商人

しおりを挟む
 クーン達が怪しげな連中と揉めている頃、ティーデとヒセラはクーンの気配を追っていた。

「ティーデ、本当にこっちなの?」
「何だよヒセラ、違うと言いたいの?」
「そうじゃないけれど、だって戻っているよ?」
「え?じゃあ戻ろうよ!まだテイマーのマースさんが来てないし!」
「うーん、じゃあちょっとだけよ?」

 そう言いつつ凄い速度で移動している双子のティーデとヒセラ。
 2人もクーン同様魔力の総量が膨大で、騎乗している従魔はその膨大な魔力を得、あり得ない速度で駆けている。

 そんな2人のさらに後方を、多数の人が追っているが、2人は全く気が付ていない。

 尤も従魔は気が付いているのだが、何せ相手は味方だ。放っておいてもよかろうと知らせていない。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 そしてニールス一行

「速い!ティーデとヒセラはどうして移動しているんだ?」
 天馬をもってしても追いつけない。
 そしてニールス以外の雲外蒼天のメンバーは天馬ではなくフェンリルに騎乗している。
 天馬は障害物を無視しているので絶対的に速いが、フェンリルは建物を避けねばならず、その分遅くなってしまっていた。
【だがあの2人の移動している場所は予想が付く。恐らく門の所に戻る事になるぞ。】
「何故戻るんだ?あの2人がマースを探そうと思うほど親しいとは思えないんだが。」
【分からんが、其方の弟の気配でも追っているのではないのか?】

「そうならいいのだが。」

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 再びクーン。

 クーンはクツーゴ元男爵の元へ向かった。

「おい!あんた何でこんな所に居るんだよ!」
 クーンは相手を知っているが、残念ながらクツーゴ元男爵はクーンの事を知らなかった。

 正確には追放した子供の事は覚えていたが、それが目の前のクーンだと認識できなかったのだ。
 そう、クツーゴ元男爵は領民の顔をロクに覚えていなかったのだ。

「何だガキ!儂を知っているのか?」
「知っているも何も、あんたのせいで故郷は壊滅したって言うじゃないか!しかもあんたは死んだって聞いたのに(正確には聞いていません。領地が滅んだ、そしておそらく真っ先に殺されただろうという予測のみ。)何で元気なんだよ!」
「其方にはわからんのだよ。我ほどになれば、あのような試練、何て事は無いのだ要うはは八はひょひひ・・・・・・・・・・!」

 何だ?最後の方は何言ってるのか理解できなかったぞ。

 仕方がない、他の2人も含め拘束しておこう。放っておくとろくな事にはならなさそうだな。

 だがここで不測の事態が発生した。

【ぐわあ!】

 何とシロが拘束をしている商人風のおっちゃんが、シロの拘束を解き、反撃をしたのだ。
「ふう、この私をこうもあっさりと拘束するとは、流石はフェンリルですね。ですがここまでです。」

 すると何かを口に咥え、

『ピ―――――――――――――!』

 どうやら笛を吹いたようだが、一体何?

 するとこの商人の味方?味方というよりただの知り合いに見えるが、何と騎乗している3人の他に、既に拘束している冒険者達が急に苦しみ始めたのだ。

 別にあいつらが死のうがどうでもいいが、ここにきて何の意味があるのだ?

「くっ!残念ですが計画を変えねばなりませんね。今回は引きますが、まあ楽しんでいって下さい。では!」

 今度は煙玉か?

 辺り一面凄い煙だ。

 だが俺には通用しないぜ!

 俺は商人風のおっちゃんに【土】が通用するかどうか怪しかったので、まず地面に穴をあけてやった。

「ぎゃああ!!!!落ちるううぅ!!!!何故だああ!!!!」
 だが何らかの手段で飛ぶかもしれない。
 俺は穴の周囲をガチガチに固め、閉じ込めた。
 勿論頭上部分もしっかり塞いだ。

 何やら声が聞こえるが無視だ。

 俺はまずフロリーナとマースの所に向かった。
「おい、しっかりしろ!」
 マースが倒れている。
 フロリーナが介抱している感じだ。
「クーンさま、マースさまは怪我をして、血を失いました。そのせいで動きが鈍いのですわ。」

 確かに服が切れている。ばっさりやられたな。

「マース、今はそれどころではないんだ!暴れている従魔を何とかしてくれ!」

 煙を吸ってから、馬のような従魔が暴れ出したのだ。
 しかも騎乗している3人を振り落として暴走している。
 その3人も変だ。
 明らかに骨が折れているのに立ち上がった!
 どうなっているんだ?

 そして天馬で追いかけていたヤーナが現れ、すぐ後ろをティーデとヒセラがフェンリルの背に乗り、こちらにやってくるのが見えた。


しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

不遇スキル「わらしべ長者」で殺せぬ勇者 〜魔力ゼロでも無双します〜

カジキカジキ
ファンタジー
 スキル「わらしべ長者」って何ですか? アイテムを手にすると、スキル「わらしべ長者」が発動し、強制イベントになるんです。  これ、止めること出来ないんですか?! 十歳のスキル授与で「わらしべ長者」を授かった主人公アベルは幼い頃から勇者への憧れが強い子供だった、憧れていたスキル「勇者」は引っ込み思案の友達テツが授かり王都へと連れて行かれる。  十三歳になったアベルは自分のスキル「わらしべ長者」を使いながら冒険者となり王都を目指した。 王都に行き、勇者のスキルを得た友達に会いたいと思ったからだ。  魔物との戦争が行われているはずの王都は、平和で市民は魔物なんて全く知らずに過ごしていた。 魔物のいる南の地を目指すため、王立学園へと入学するアベル、勇者になった友達の行方は、アベルのスキルはどう進化して行くのか。 スキルを駆使して勇者を目指せ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 扉絵は、AI利用したイラストです。 アベルとニヤ、イヅミのFA大歓迎です!! 描いて下さる絵師さんも募集中、要相談Xにて。

魔法属性が遺伝する異世界で、人間なのに、何故か魔族のみ保有する闇属性だったので魔王サイドに付きたいと思います

町島航太
ファンタジー
 異常なお人好しである高校生雨宮良太は、見ず知らずの少女を通り魔から守り、死んでしまう。  善行と幸運がまるで釣り合っていない事を哀れんだ転生の女神ダネスは、彼を丁度平和な魔法の世界へと転生させる。  しかし、転生したと同時に魔王軍が復活。更に、良太自身も転生した家系的にも、人間的にもあり得ない闇の魔法属性を持って生まれてしまうのだった。  存在を疎んだ父に地下牢に入れられ、虐げられる毎日。そんな日常を壊してくれたのは、まさかの新魔王の幹部だった。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)

排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日 冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる 強いスキルを望むケインであったが、 スキル適性値はG オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物 友人からも家族からも馬鹿にされ、 尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン そんなある日、 『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。 その効果とは、 同じスキルを2つ以上持つ事ができ、 同系統の効果のスキルは効果が重複するという 恐ろしい物であった。 このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。      HOTランキング 1位!(2023年2月21日) ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。

真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆ 【あらすじ】 どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。 神様は言った。 「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」 現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。 神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。 それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。 あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。 そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。 そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。 ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。 この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。 さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。 そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。 チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。 しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。 もちろん、攻略スキルを使って。 もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。 下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。 これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。 【他サイトでの掲載状況】 本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

処理中です...