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第三章:まぁだだよ
反保_3-3
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百井へのヒアリングを終えて十数分後、時任と連絡がついたので彼にもヒアリングを実施することになった。場所については時任の方から応接室に来ることになり、それまでは休憩していたが、
――気まずいなぁ
情報交換も終えて待つしかない現状では、この四人では世間話をすることもなく、沈黙の中で座っているだけ。妙に時間が流れるのが遅く感じる。
我孫子は居眠り、飛田はスマホを触り、虹河原は時々、飛田と会話をしたり目を瞑ったりしているが我孫子と違って寝ているわけではなさそうだ。反保はそれらを観察したり、たまに応接室を見渡したり、と落ち着かない様子だった。
しばらくすると、応接室にノックの音が鳴った。
「どうぞ」
「失礼します」
虹河原の声に応じて、時任は入って来た。彼は応接室のソファに座っている四人の横へと近づき、立ち止まる。
「聞きたいことがある、という話でしたが……まずは先程の職員会議で決まったことを報告しても宜しいでしょうか?」
「はい、何でしょうか?」
時任の問いに虹河原が問い返す。
「警察とユースティティアの調査に協力する為、学園側は明日、抜き打ちでイジメや素行に関するアンケートを生徒達に実施することになりました」
「はぁ、何だそれ」
いつの間にか目を覚ましていた我孫子が顔をしかめて尋ねる。
「いえ、今回、皆さんが来た、ということは我が生徒の素行面に問題が見受けられている可能性があるのだろう、ということからそのような話の流れに――というか学園長の決定ですが」
「はぁ、そんなの真面目に答える馬鹿がいるのかよ」
我孫子は嘲るように笑い、どん、と背もたれに身体を預ける。その反応は時任を明らかに困らせた。一方で、反保は時任の発言から問題があるのは生徒だと決めつけていることに引っかかりを覚えた。
「そのアンケートは私達に開示して頂けますか?」
「あ、はい。もちろん」
虹河原のフォローに時任は安堵した表情を見せる。そこで、一息挟んで、従来聞こうとしていた話へと虹河原が戻してくれた。
「時任さんは日下部という生徒についてはご存じですか?」
「……日下部ですか」
時任はその名前を聞いたとき、少し悲しそう表情を見せた。こちらも百井同様に隠すつもりはないようだ。
「知っているんですね?」
「はい。日下部は編入当時から、私が担任をしていました。性格は明るく、優しい生徒で運動神経も良く、所属していたテニス部では入部してすぐにレギュラーになっていました」
「だったら、部活仲間とか他の生徒からも妬まれたりとかはありませんでしたか?」
飛田が問う。彼なりに過去の経験からの質問だったのかもしれない。
「いえ、日下部とはよく話していましたが、そのような話題はありませんでした。他の生徒から聞いたことがありませんね」
「自殺の理由については何か知っていますか?」
反保が続けて問う。
「解りません。私から見れば、学園生活は良好のように思っていました」
――気まずいなぁ
情報交換も終えて待つしかない現状では、この四人では世間話をすることもなく、沈黙の中で座っているだけ。妙に時間が流れるのが遅く感じる。
我孫子は居眠り、飛田はスマホを触り、虹河原は時々、飛田と会話をしたり目を瞑ったりしているが我孫子と違って寝ているわけではなさそうだ。反保はそれらを観察したり、たまに応接室を見渡したり、と落ち着かない様子だった。
しばらくすると、応接室にノックの音が鳴った。
「どうぞ」
「失礼します」
虹河原の声に応じて、時任は入って来た。彼は応接室のソファに座っている四人の横へと近づき、立ち止まる。
「聞きたいことがある、という話でしたが……まずは先程の職員会議で決まったことを報告しても宜しいでしょうか?」
「はい、何でしょうか?」
時任の問いに虹河原が問い返す。
「警察とユースティティアの調査に協力する為、学園側は明日、抜き打ちでイジメや素行に関するアンケートを生徒達に実施することになりました」
「はぁ、何だそれ」
いつの間にか目を覚ましていた我孫子が顔をしかめて尋ねる。
「いえ、今回、皆さんが来た、ということは我が生徒の素行面に問題が見受けられている可能性があるのだろう、ということからそのような話の流れに――というか学園長の決定ですが」
「はぁ、そんなの真面目に答える馬鹿がいるのかよ」
我孫子は嘲るように笑い、どん、と背もたれに身体を預ける。その反応は時任を明らかに困らせた。一方で、反保は時任の発言から問題があるのは生徒だと決めつけていることに引っかかりを覚えた。
「そのアンケートは私達に開示して頂けますか?」
「あ、はい。もちろん」
虹河原のフォローに時任は安堵した表情を見せる。そこで、一息挟んで、従来聞こうとしていた話へと虹河原が戻してくれた。
「時任さんは日下部という生徒についてはご存じですか?」
「……日下部ですか」
時任はその名前を聞いたとき、少し悲しそう表情を見せた。こちらも百井同様に隠すつもりはないようだ。
「知っているんですね?」
「はい。日下部は編入当時から、私が担任をしていました。性格は明るく、優しい生徒で運動神経も良く、所属していたテニス部では入部してすぐにレギュラーになっていました」
「だったら、部活仲間とか他の生徒からも妬まれたりとかはありませんでしたか?」
飛田が問う。彼なりに過去の経験からの質問だったのかもしれない。
「いえ、日下部とはよく話していましたが、そのような話題はありませんでした。他の生徒から聞いたことがありませんね」
「自殺の理由については何か知っていますか?」
反保が続けて問う。
「解りません。私から見れば、学園生活は良好のように思っていました」
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