121 / 167
第三話 第四章
第八節
しおりを挟む
「これは…!?」
ぱっと見ではもちろん指先でなぞらないとわからない程綺麗にカモフラージュされている。
古城だから傷ぐらいあって補修されている?
確かにあるにはあるだろう。
だがそれが厨房には似つかわしくない刀傷で、ほぼ最近につけられたとしか思えないモノでなければの話だが……。
(この場所…何かヤバい!?)
何らかの直感か危機察知か…ふと調理器具を入れる棚が少し開いている事に気づく晴菜。
その隙間から人間の指が見えた時、その予感は的中している事を確信した。
「二人とも構えて!?」
「は?」
「……ッ、晴菜殿の言う通りに!?」
急な発言に戸惑うウルフと数瞬遅れて気づいたウォーロック。
それと同時に多数の存在が厨房へと強襲する。
襲ってきたのは無数と言える程の機械の大軍であった。
【演目】『不可思議の迷宮 モンスターハウス』
ウィィィィィイイイイイイン…………。
独特の駆動音を鳴らし一斉に殺到する機械群。下半身はがっしりとしたキャタピラ。その上には製造工場で使われる産業アームを取り付けたシンプルな外装。
アームには通常のマジックハンドから丸鋸、数は少ないが火炎放射器と多種多様である。
「くッ!?一機一機は【星】には及ばない事は明白ですが…ッ!!」
「シャラくせぇ!!」
次々と破壊していく晴菜達。だが勢いは収まることなくドンドンと機械は厨房へと投入される。数の暴力というモノをこれでもかと味あわされていた。
更には……。
『………ッ!!?危ねェ!!?』
急に頭部へと飛んで来たフライパンを弾くウルフ。誰かが投擲したのかと飛んで来た方向を見るとそこには先程まで置かれていなかった調理器具や食器類が在った。
フォークにナイフ、三徳や牛刀等の包丁や皿、空火にかけられ赤く熱せられた鍋もある。
何故?と疑問を抱こうとするその前、金属の光沢が瞬くとそれらはこちらに向かって飛んで来た。
【演目】『不可思議の迷宮 トラップフロア』
まるで放たれた弾丸のように高速で撃ち出される調理器具や食器類。晴菜達全員に襲い掛かる。
「シャラくせぇ!!」
速いが見切れると感じ、ウルフは飛んで来たナイフを先程のフライパンの様に弾き落とそうとする。
だが振るったメイスを躱す様にナイフの軌道は急に変わり腕へと突き刺さった。
「なッ!?」
金属鎧のおかげで何とか防ぐことが出来たウルフ。だが、関節部であり縫い留められたように動きが鈍ったところに機械のアームに殴られ吹き飛び壁に叩きつけられた。
「何だこりゃあ!?」
叫んだそばから再び飛んで来た包丁を躱すウルフ。
そのまま勢いで壁に刺さろうとするが何と直前で動きを止め再び飛んでくる。
まるで水中を泳ぐ魚の様な生物的な挙動。
ただ一つシステム的な部分は先の機械との連携であり、死角より非常にイヤらしいタイミングでこちらに向かってくるのである。
「…ッ………いい加減鬱陶しいわね!二人とも近くの物に身を隠すか防御を固めて!!」
「『爆炎』何をッ!?」
翻弄されている事に業を煮やした晴菜。掌を地面へとかざす。
瞬間、爆発音と高熱を伴った炎が厨房全てを包んだ。
「うぉおオオオ!!?」
言われた通り咄嗟に遮蔽物へと身を隠したウルフとウォーロック。それ以外の機械や器具は炎の大波に飲み込まれグズグズに焼け溶けた。
「…す、スゲェ……これが『爆炎』……ッ」
「ええ…若くして【銘付き】になった力に偽りなしですね……」
液状化した機械や器具を見て呟くウルフとウォーロック。
「全くです。でもよぉ………おい『爆炎』危ねぇだろ!?巻き添えを喰らう所だったぞ!!」
「だから先に言っておいたじゃあないの…それに面倒な状況を一気に解決させたから別に良いじゃない」
『ふふふ……一緒に居るからか外面を取り繕わなくなりましたね…』
「シャラップ。修羅場なのにいちいち丁寧になんて出来ないわ」
『そうしておきましょう…』
第一印象はアレなウルフたちとずいぶん打ち解けたものだと感じた睦美だったがこれ以上は余計な事を言わず話に戻る。
「ところでわざわざ茶々を入れに来ただけじゃあないんでしょ。どうしたの?」
『ふむ、よくお分かりで、端的に言えばR・Rの居場所の件ですよ』
「わかったの?」
『先の機械群の件、機械ゆえ何らかの命令を受信し動いているものと思い何機か発信元を逆探知してみました。するとある一つの場所から一括して発信されていることがわかりました』
「…見た限り同じ機械だったし当然の事じゃあないの?」
『言う通り、それだけじゃあまだ弱い。そう思い城内に設置されている監視カメラや各種センサー等の機械類の一部にハッキングを仕掛け同じように発信元の逆探知を行いました。結果そのどれもこれもが同じ場所だったのです』
「という事は……」
『ええ、先の襲撃がR・Rの【演目】である事は予想出来ますし、それを考慮に入れてもそこが居場所である可能性が非常に高いかと…確証は持てませんが…』
「もし仮に違っていてもコチラの有利になりそうだし情報が少ない以上、一度そこに訪れてみる価値はありそうね……何処なの?」
『ふむ、そうですね…城内の構造が変化しているという状況から詳しい部屋まではわかりませんが場所のある階層までわかります。4階ですね…』
「最上階ね、わかったわ!」
一番上の階層という事もあり、増々重要な場所なのだと感じた晴菜。
『こちらも城内の詳しい構造を把握する為、見つけた発信元へのハッキングを仕掛けてみます。もし掌握出来れば城内の状況全てつまりはR・Rの権限全てを奪うことが出来ますから………晴菜、厨房出入口に4つの人影。おそらく他の参加者です』
「わかったわ」
睦美との通信を一度止め出入り口を警戒した晴菜。敵か味方か…どちらの側かはわからない状態であり、たった一つの椅子を争う競争相手でもある。どちらだろうと向こうも臨戦態勢でいるだろう。
ウルフとウォーロックも晴菜の様子を見て同じく構えた。
ギギィ…とゆっくり開いたドア。
睦美の言った通り入って来たのは4名。
見覚えがある顔で晴菜達と同じように派遣された合衆国のエージェントの【星】達である。
一応は味方側で即座に攻撃してこなかったことから向こうも敵と見なしていないと思い少し安堵する晴菜達。
だが油断は出来ない……椅子は一つ。最終的にはどちらかが決める必要があるのである。
「攻撃してこないという事は対話する気があるという事よね?」
「………………ああそうだ…」
「それは良かった。アタシ達は世界側、貴方がたとおそらく同じよ……合衆国のエージェントで良いのよねミスター?」
「それで構わない」
「自己紹介がまだでしたね、アタシは早乙女……」
「そろそろいいんじゃあないか俺?」
「は?」
突然訳の分からない事を言い出した合衆国エージェントの【星】。何を言っているのかわからず晴菜は思わず素っ頓狂な声をあげる。
そんな晴菜を他所に答えた者が一人いた。
「ええ、そろそろ良いですね私……」
その一人とはウォーロック。
そしてそれと同時に抜き放った剣でウルフを背後から貫いた。
ぱっと見ではもちろん指先でなぞらないとわからない程綺麗にカモフラージュされている。
古城だから傷ぐらいあって補修されている?
確かにあるにはあるだろう。
だがそれが厨房には似つかわしくない刀傷で、ほぼ最近につけられたとしか思えないモノでなければの話だが……。
(この場所…何かヤバい!?)
何らかの直感か危機察知か…ふと調理器具を入れる棚が少し開いている事に気づく晴菜。
その隙間から人間の指が見えた時、その予感は的中している事を確信した。
「二人とも構えて!?」
「は?」
「……ッ、晴菜殿の言う通りに!?」
急な発言に戸惑うウルフと数瞬遅れて気づいたウォーロック。
それと同時に多数の存在が厨房へと強襲する。
襲ってきたのは無数と言える程の機械の大軍であった。
【演目】『不可思議の迷宮 モンスターハウス』
ウィィィィィイイイイイイン…………。
独特の駆動音を鳴らし一斉に殺到する機械群。下半身はがっしりとしたキャタピラ。その上には製造工場で使われる産業アームを取り付けたシンプルな外装。
アームには通常のマジックハンドから丸鋸、数は少ないが火炎放射器と多種多様である。
「くッ!?一機一機は【星】には及ばない事は明白ですが…ッ!!」
「シャラくせぇ!!」
次々と破壊していく晴菜達。だが勢いは収まることなくドンドンと機械は厨房へと投入される。数の暴力というモノをこれでもかと味あわされていた。
更には……。
『………ッ!!?危ねェ!!?』
急に頭部へと飛んで来たフライパンを弾くウルフ。誰かが投擲したのかと飛んで来た方向を見るとそこには先程まで置かれていなかった調理器具や食器類が在った。
フォークにナイフ、三徳や牛刀等の包丁や皿、空火にかけられ赤く熱せられた鍋もある。
何故?と疑問を抱こうとするその前、金属の光沢が瞬くとそれらはこちらに向かって飛んで来た。
【演目】『不可思議の迷宮 トラップフロア』
まるで放たれた弾丸のように高速で撃ち出される調理器具や食器類。晴菜達全員に襲い掛かる。
「シャラくせぇ!!」
速いが見切れると感じ、ウルフは飛んで来たナイフを先程のフライパンの様に弾き落とそうとする。
だが振るったメイスを躱す様にナイフの軌道は急に変わり腕へと突き刺さった。
「なッ!?」
金属鎧のおかげで何とか防ぐことが出来たウルフ。だが、関節部であり縫い留められたように動きが鈍ったところに機械のアームに殴られ吹き飛び壁に叩きつけられた。
「何だこりゃあ!?」
叫んだそばから再び飛んで来た包丁を躱すウルフ。
そのまま勢いで壁に刺さろうとするが何と直前で動きを止め再び飛んでくる。
まるで水中を泳ぐ魚の様な生物的な挙動。
ただ一つシステム的な部分は先の機械との連携であり、死角より非常にイヤらしいタイミングでこちらに向かってくるのである。
「…ッ………いい加減鬱陶しいわね!二人とも近くの物に身を隠すか防御を固めて!!」
「『爆炎』何をッ!?」
翻弄されている事に業を煮やした晴菜。掌を地面へとかざす。
瞬間、爆発音と高熱を伴った炎が厨房全てを包んだ。
「うぉおオオオ!!?」
言われた通り咄嗟に遮蔽物へと身を隠したウルフとウォーロック。それ以外の機械や器具は炎の大波に飲み込まれグズグズに焼け溶けた。
「…す、スゲェ……これが『爆炎』……ッ」
「ええ…若くして【銘付き】になった力に偽りなしですね……」
液状化した機械や器具を見て呟くウルフとウォーロック。
「全くです。でもよぉ………おい『爆炎』危ねぇだろ!?巻き添えを喰らう所だったぞ!!」
「だから先に言っておいたじゃあないの…それに面倒な状況を一気に解決させたから別に良いじゃない」
『ふふふ……一緒に居るからか外面を取り繕わなくなりましたね…』
「シャラップ。修羅場なのにいちいち丁寧になんて出来ないわ」
『そうしておきましょう…』
第一印象はアレなウルフたちとずいぶん打ち解けたものだと感じた睦美だったがこれ以上は余計な事を言わず話に戻る。
「ところでわざわざ茶々を入れに来ただけじゃあないんでしょ。どうしたの?」
『ふむ、よくお分かりで、端的に言えばR・Rの居場所の件ですよ』
「わかったの?」
『先の機械群の件、機械ゆえ何らかの命令を受信し動いているものと思い何機か発信元を逆探知してみました。するとある一つの場所から一括して発信されていることがわかりました』
「…見た限り同じ機械だったし当然の事じゃあないの?」
『言う通り、それだけじゃあまだ弱い。そう思い城内に設置されている監視カメラや各種センサー等の機械類の一部にハッキングを仕掛け同じように発信元の逆探知を行いました。結果そのどれもこれもが同じ場所だったのです』
「という事は……」
『ええ、先の襲撃がR・Rの【演目】である事は予想出来ますし、それを考慮に入れてもそこが居場所である可能性が非常に高いかと…確証は持てませんが…』
「もし仮に違っていてもコチラの有利になりそうだし情報が少ない以上、一度そこに訪れてみる価値はありそうね……何処なの?」
『ふむ、そうですね…城内の構造が変化しているという状況から詳しい部屋まではわかりませんが場所のある階層までわかります。4階ですね…』
「最上階ね、わかったわ!」
一番上の階層という事もあり、増々重要な場所なのだと感じた晴菜。
『こちらも城内の詳しい構造を把握する為、見つけた発信元へのハッキングを仕掛けてみます。もし掌握出来れば城内の状況全てつまりはR・Rの権限全てを奪うことが出来ますから………晴菜、厨房出入口に4つの人影。おそらく他の参加者です』
「わかったわ」
睦美との通信を一度止め出入り口を警戒した晴菜。敵か味方か…どちらの側かはわからない状態であり、たった一つの椅子を争う競争相手でもある。どちらだろうと向こうも臨戦態勢でいるだろう。
ウルフとウォーロックも晴菜の様子を見て同じく構えた。
ギギィ…とゆっくり開いたドア。
睦美の言った通り入って来たのは4名。
見覚えがある顔で晴菜達と同じように派遣された合衆国のエージェントの【星】達である。
一応は味方側で即座に攻撃してこなかったことから向こうも敵と見なしていないと思い少し安堵する晴菜達。
だが油断は出来ない……椅子は一つ。最終的にはどちらかが決める必要があるのである。
「攻撃してこないという事は対話する気があるという事よね?」
「………………ああそうだ…」
「それは良かった。アタシ達は世界側、貴方がたとおそらく同じよ……合衆国のエージェントで良いのよねミスター?」
「それで構わない」
「自己紹介がまだでしたね、アタシは早乙女……」
「そろそろいいんじゃあないか俺?」
「は?」
突然訳の分からない事を言い出した合衆国エージェントの【星】。何を言っているのかわからず晴菜は思わず素っ頓狂な声をあげる。
そんな晴菜を他所に答えた者が一人いた。
「ええ、そろそろ良いですね私……」
その一人とはウォーロック。
そしてそれと同時に抜き放った剣でウルフを背後から貫いた。
0
あなたにおすすめの小説
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
現代ダンジョン奮闘記
だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。
誰が何のために。
未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。
しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。
金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。
そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。
探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。
少年の物語が始まる。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~
あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。
彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。
剣も魔法も得意ではない主人公は、
最強のメイドたちに守られながら生きている。
だが彼自身は、
「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。
自分にできることは何か。
この世界で、どう生きていくべきか。
最強の力を持つ者たちと、
何者でもない一人の青年。
その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。
本作は、
圧倒的な安心感のある日常パートと、
必要なときには本格的に描かれる戦い、
そして「守られる側の成長」を軸にした
完結済み長編ファンタジーです。
シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる