プライベート・スペクタル

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第三話 終章

第八節

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「御堂・エルマどうしてここに…ッ!?」
「そりゃあとてもとても良い『愛』を感じたからネ♡」
思わず問いかける睦美。彼女は前線側のメンバーである。それが画面先で見ないと思っていたら、いつの間にか戻ってきたようだった。
「今晴菜が絶対絶命の状況なのですよ!何故持ち場を離れているのです!!」
その無責任さに珍しく声を荒げる。だがエルマは一切気にすることなく大和の遺体へと近づく。
「うーん。外傷も骨折等もほぼ無し。心臓のみをすっぽり抜き取られたキレイな死体だね♡こりゃあ監察医垂涎の逸品じゃなァ~い?知らんけど…」
「聞いているのです!?もしや、まだ外部の者だからという理由ですか!?そんな無責任な理由ですかッッ!!?」
「うん確かに睦美ちゃんの言ったように絶体絶命の大ピンチ。大和ちゃんが斃れ、晴菜ちゃんも刻一刻と嬲られている。そんな状況を放って戻ってきたワガハイにご立腹なのは至極当然だよね♪」
「だったら…」
「でも、ワガハイがあの場にいてももう事態は好転しないよ。あのトワはもうワガハイにとっても完全に手に余る存在♥残ったところで斃された晴菜の次の標的になるだけだよ」
「それは…ッ」
何も言えなくなる睦美。概ねその通りだと安易に予想できるからだ。
エルマも強いが、それでもあの完成してしまったトワを一人で何とかできるなんて到底思えない。
外部の人間だからと非難したが、だからこそ自身の危険には手を退く。傭兵としては至極当然のムーヴだろう。
思わず短慮な発言だったと直ぐに睦美は謝罪する。
「すみません。根性論や感情論を振りかざし押し付けようとしてしまって…全体を俯瞰としてみなければいけないのに私、軍師失格ですね…」
「いいのいいの♡睦美ちゃんが皆を思う気持ちとても『愛』を感じたからネ♪」
「エルマ…」
「そしてそしてワガハイはまだ勝負を投げる気は無いから♡こんなに『愛』のある集まりにバッドエンドは似合わないシ、愛しの門司きゅんとのランデヴーもまだだしネ♪」
そう言って『無にして全』を一つ手に取るエルマ。
「さァ、『愛』の無いトワを倒すために大和ちゃんを復活させよう♪」
ニコっと笑い軽い感じでそう言った。

「大和を……復活出来るのですか!?」
諦めかけていた所からの希望の提示に睦美は思わずそう叫ばずにはいられない。
「うん♪今のあのトワに唯一肉薄し、あまつさえ勝てるのをできるとしたら大和ちゃんしかいないからネ!」
そう言いつつ大和の遺体に触れたエルマ。鼻唄を交えつつ遺体の上を足場の様に二本の指を走らせる。
「うむうむ、死にたてホヤホヤだし問題ナッシング♡これならゾンビ的なサムシングにもならないし、復活したら直ぐに戦線に復帰させられる♪」
「しかし、どうやるのです?」
事も無げなエルマへそう言った睦美。先程まで『無にして全』を使っても現象を歪めてみても不可能だったのだ。一体どうやるのか想像がつかない。
「睦美ちゃんはたぶん「大和の死」という現象自体を何とかしようとしたんじゃない?例えば「死んだという事実、それ自体を消し去ろう」とかね?」
「―ッ!?」
まるで心を読まれたようなエルマの予想に睦美の心臓の鼓動は一瞬跳ね上がった。
「○○の死と言った非常に重大な過去の現象を歪めようとすれば、怒った事象のみならず、それに紐づいて関連する事象全てを統合出来る形で変えないと意味が無い。でないと積み上がった積み木の気に入らない部分のみを抜いたら崩れてしまうように、この世界自体がバグっちゃうからネ♡睦美ちゃんの失敗はそれを理解していなかった事と未だ不完全故のこの『無にして全せいぐ』の出力不足ってこト♪」
「でしたら、どうしたら……」
「ひどく単純ダヨ♡過去が難しいなら、ここから将来を変える様にすれば良いってだケ、具体的に言えば抜き取られた心臓。それを新たに創り上げて移植するとかネ♪」
そこで『無にして全』の一つを手に取るエルマ。すると【星具】は光を放ち始める。
そして何もない場所に心臓が一つ現れた。
得体の知れない液体で満たされた容器の中でドクンドクンと脈打っていた。
「これで心臓が出来た♪あとはこれと足りなくなった血を補充すれば、大和ちゃんの完・全・復・活ってわけ♪」
「―ッ、今すぐ『フツノミタマ』の医療班を呼び出します!」
「いや呼ばなくていいヨ睦美ちゃん。このままワガハイがやるから…」
「エルマ自ら…大丈夫なのです!?」
「大丈夫だいじょーぶ♪」
喜楽にそう返したエルマ。
睦美もここまでの事を考えるとそれ以上は何も言えなかった。
エルマは懐から何かを取り出す。それはフォークとナイフであった。
「さてさて始めるぞヨ♡」

【演目】『WITCHCODE:CHAOS IMAGINARY OPERATION』

奇怪な【演目】をおこなうエルマ。フォークとナイフを使い大和の傷口を開ける。
ディナー用のフォークとナイフの筈なのにキレイに大和の胸元は開かれる。
そのままフォークを突き刺さした心臓を大和の身体へと押し込んだ。
「ここまでくれば、あとはイージー♡」
追加で懐から血であろう赤い液体の入ったしょうゆ差しを取り出したエルマ。そのまま皿へ注ぐように大和の身体へと流し込む。
フォークで傷口を交互に傷口を突き刺していくエルマ。すると縫い合わさった様に傷口が消えている。
まるで高級ホテルのレストランで出された夕食を心行くまま満喫するかのようにカチャカチャと乱雑に且つ楽しく食器を動かしていくエルマ。
そうしつつ大和に心の中で話しかけた。
(大和ちゃん大和ちゃん。当初は門司きゅんと永遠に引き合う為としか思っていなかったけれど…君達にもかなり興味が湧いて来ちゃった♡)
大好きで大好きで本当に大好きで仕方が無い『愛』する門司の隣にいる為の必要な道具。それだけ思っていた。他は生き死にすらもどうでも良いと…。
だがこれ程までに『愛』の渦巻く組織なら、本当の意味で仲間になっても良い。
エルマはそう思うようにすらなっていた。
(キミはあと数瞬で復活する……だからこれだけは頭の中に入れておいて♡)
晴菜に睦美、そして門司や他の仲間達へ内容をとてもじゃないが聞かせることが出来ない、いわばオフレコだ。
『愛』多き彼等を心配させたくないエルマなりの気づかいである。
(君に与えた心臓。コレは普通じゃない、いわば特別製…ワガハイが創造した『龍の心臓』だヨ♪)
みすみす再殺させるために復活させる事は決してしない。対抗策と呼べるモノは用意する。
龍というのは実在しているのかどうかわからない。だがエルマの空想には確かに存在している。だったら問題は無い。
雄大な大空を飛べるであろうかの夢想の存在に近しき力なら、あの完成したトワとも渡り合えるかもしれない。
(だから注意を一つ。飲まれないデ♡)
そう言い終えた瞬間に傷口を完全に接合を終えたエルマ。
その瞬間、脈打つように大和の肉体はビクンと跳ねた。


「うッ…くぅ……」
蹲りながら力なく呻く。晴菜はまだ何とか生きていた。
だが全身は血が混じった泥で汚れ、衣服もボロボロ。
右手と両足は失い。唯一無事であった左手も指一本一本に至るまであらぬ方向に折れ曲がっている。
耳に着けていた通信機もとうの昔に外れ睦美たちがどうなっているのかもわからない。
ボロ雑巾の方がまだマシと呼べるほどの有様であった。
そんな晴菜を見下ろしつつトワは呟く。
「しぶといですね、まるでゴミ捨て場を這い回る茶色いアレのよう…」
吐き捨てるような声音。そこに慈悲と呼べるものは一変たりとも感じない。あるのは無機質ともいえるべき、ただ単純シンプルな害意のみであった。
それを証明する様にボロ布の様な晴菜を丁寧に踏みしめる。
ミシミシと何が軋む音が聞こえた。
「貴方を嬲れば、止めに出て来ると思いましたが…どうやら大事なお仲間は想像以上に薄情だったようですね」
「……はッ……それは…ギャグか何か…?……元アンタのお仲間……その前で言ってみたら?……大爆笑間違いなし…よ……」
ボロボロながらそう言って嘲笑わらった晴菜。トワは何の表情も見せず、腕を振り上げた。
「……もう結構です。そこまでお望みなら貴方も呉成・大和の元に送ってあげますよ。奪った【星具】は未だ引きこもっている貴方のお仲間から返してもらう事にします。一人ひとりと丁寧に磨り潰してね…」

「……ヘェ、俺の元にか?だったら案外近所だな」
ふと聞こえた声と共に姿が掻き消えた晴菜。誰かに抱きかかえられている。
「ッツ!?」
否、誰かなんて…このタイミングで来る奴なんて一人しかいない。
「…あっ、ああ……」
「呉成・大和…『龍王』ッ…!!」
「ああ、俺様完全復活だぜ!」
突き抜ける青空の様な笑みを浮かべ、大和がそこに立っていた。

「大和…大和ぉ……」
いつも通りの…だが、もう見れないと思っていた表情を見た晴菜。目から止めどなく涙が溢れそうになる。
「おいおいオイオイ、何だよ晴菜。随分とまあ、しおらしそうな表情しちゃってェ!いつもの萌え…いいや燃えどころか俺を燃やし尽くす勢いの勝気な表情はどうしたよ?」
「…ッ、うっさいばか。どれだけ……心配したと…」
「…っと、こんなになってまで俺を待っていてくれたのにそんな言い方は良くねぇよな…スマンな晴菜、心配かけた」
「大和…ッ、うぇぇ……」
そこで我慢できなくなった晴菜。涙をボロボロと流した。
「生きていたのですね『龍王』ッ!?」
興奮した様子で叫んだトワ。
「チイっと黙ってろ」
だがそれに冷静な声音で告げた大和。鋭い視線と今までにない対応にトワは思わず黙る。
大和は直ぐにいつもの表情で晴菜に向き直った。
そして伝える。
「あっそうだ晴菜、一つ提案があるんだが」
「ぅぅぅ、なによぅ…」

「この戦いが終わったらよ、付き合ってくれないか?」

「……ふぇ?」
突然すぎる大和の告白。晴菜は思考停止する。
「いや何故にこのタイミング!?と思うかもしれないけれど…バカやってる俺の隣でずっとやれやれと笑ってくれる晴菜を想像したら…なんか良いなと思ってよぅ。『思い立ったが吉日』ともいうだろ。晴菜、コイツが終わったら俺と恋人になってくれねぇか?」
小恥ずかしい様子で言った大和。
晴菜は垂れた鼻水を啜り涙を拭う。
「全く…ズズっ、まずバカをやるのを止めなさいよ…」
「へへッ、そりゃあ生憎出来ない相談だな、何てったって死んでも治らなかったからな」
カカカと笑った大和。晴菜も同じく笑みで浮かべて頷く。
目尻には少し涙が溜まっている。
だがそれは当然、先程の悲しみのモノでなく。喜びからのモノであった。
「いいわよ、こちらこそ喜んで」
そう返した晴菜。大和は太陽のような笑みを浮かべた。

「よっしゃ、コイツは頑張らないとな!チェルシーぃ!!」
「こちらにぃ、ご主人」
返事を聞きチェルシーを呼んだ大和。影より現れたチェルシーへ晴菜を預ける。
「そいじゃあ頼むぜ」
「かしこまりましたぁ」
「でも今度はちゃんと帰ってきなさいよ!死んだら許さないからね!!」
そう言い残しチェルシーに連れられて晴菜は戦線を離脱した。
「終わりましたか?」
「ああ、待たせて悪かったなァ…」
「ええ本当に…」
心底吐き捨てるようなトワ。目の前で突然愛の告白を見せつけられたのだ。
全く理解も興味も無いモノで自分蔑ろにされた事に少し…否、かなり腹立っていた。
「ですが、逆に考えると楽しみも出来たと思えましたよ……貴方を再び始末すればあの『爆炎』を再び絶望の淵に叩き込めるという楽しみが出来ましたから」
「……そーかい、だが出来るかな?何故なら俺ァあん時より……」
「―!!?」

「軽く十倍以上は強くなっているからな」

ふと消えたような速度で打ち出された飛び蹴り。
叩き込まれたトワは高速で壁へと叩きつけられた。


※次回更新日は7月26日予定を予定しております。
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