【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第15話 収納魔法を覚えよう《後編》

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「ほんと? やったー! よーし、次は凍結フリーズね」


 リーネは気を良くして次の契約に入る。


「我が名はリーネ。我はこの魔法を求める者なり。悠久の知恵よ、その威光を持ちて我に大いなる冷気の力を与えよ。その冷気は立ち向かう者を凍てつかせ、愚か者を裁くだろう」


 またも眩い光がリーネを包む。その光はやがて7色に輝き幻想的な光となった。これまた初めて見るんだけど、もしかしてこれは100万人に1人と言われるSランクの親和性ではないだろうか?


「こ、この子は天才なの!? 虹色なんて、10年職員やって初めてよ! 素晴らしいわ!」


 職員のおばちゃん驚いて腰を抜かしてるぅー。うん、まぁ強化ブーストでズルしたなんて絶対言えないな……。


「やった! これも成功よ! なんか凄いキラキラした光出てたけど私もしかして凄い!?」

「うん、凄いよ! 虹色なんて、あるんだね!」


 僕たちは興奮して両手を挙げてバンザイする。具体的にどうなるかは知らないけど、きっと凄いことになるに違いない。


「次はルウの番だね! ガンバだよ!」

「うん!」


 収納魔法の魔導書を受け取り、僕も魔法陣へと向かった。そしてこっそり強化ブーストを小声で3回重ねがけする。


「我が名はルウ。この魔法を求めるものなり。悠久の知恵よ、その恵みをもちて我のための小さな世界を与えよ。その世界は倉庫となり、宝の眠る場所とならん」


 文言を読み終えると僕の周りを光が包む。よし、成功だ!

 色は…。に、虹色!?

 揺らめく光が7つの色を彩り魔法陣の中を漂う。中から見ると本当に幻想的で、夢の世界にいるようだった。


「な、なんなのあなた達は! 収納魔法の虹色なんて例がないわ!」


 おばちゃんが大声で叫ぶ。やり過ぎ?

 リーネの時点でやらかしてるんだから今更だよね。やるなら徹底的にやらないと。

 僕は無視して次の契約に入る。


「我が名はルウ。この魔法を求めるものなり。悠久の知恵よ、その恵みを持ちて我に生命を育む水を与えよ。その水は渇きを癒し、汝の生命を守る神威しんいの水とならん」


 するとまたも僕の周りを光が包んだ。あれ?

 あ、読み間違えてる! 

「神威」じゃなくて「優しき」だ!

 単語が少し似ているから間違えてしまったみたいだ。

 でも成功してるし、問題ナシだね。そして包む光はまたも虹色となる。うん、強化ブーストかかってるからね。おばちゃんもなんかもう言葉にならないのか何も言わないね。静かだからいいけど。


「よし、2つとも成功だ! よっしゃー!」

「おめでとー!」


 僕たちは手を取り合ってジャンプして喜びを表現する。おばちゃんはまだ動かない。


「あの、手続きお願いします」

「はっ! あ、ああ、そうね…」


 おばちゃんは気を取り直して立ち上がり、証書に覚えた魔法と光の色を書いてハンコを押す。


「じゃ、じゃあこれを登録受け付けに持っていきなさい」


 僕たちは証書を受け取り閲覧室を出た。登録受け付けは1階にあるので階段を降りて最初に受け付けをした所の横にある登録受け付けへ証書と会員証を提出する。

 これは会員がどんな魔法を持っているか把握するためで、基本的には守秘義務がある。で、必要な魔法に応じて人材を紹介するという形をとるのだ。

 そんで、何故か受け付けのお姉さんが慌てて証書を持ってどこかへ走って行った。

 そして待つことしばし。お姉さんが走って戻って来ると、僕たちに新しい会員証を渡す。


「おめでとう、2人ともランクがCになったわよ」

「え? いきなり飛びすぎじゃないですか?」


 Cランクとなると魔道士として1人前だ。駆け出しの魔道士が居ていいランクじゃないと思うんだけど。


「あのね、収納魔法を使える時点でDは最低限保証されるの。あなた達はSとAという有り得ない親和性を持っていたからそうなるの。それに他にもSランクの親和性があったから」

「え、実力が伴ってないんだけど…」


 Cランクって魔力最低ライン200って聞いたんだけどな。目安でレベル20~30くらいだそうだ。半分もないんだけど。

 ちなみにこのランクが上がると実力の証明だけでなく仕事の求人への応募の際に有利になったり、魔道士ギルド内での優遇措置があったりする。お金を借りる際の信用にもなるそうだ。


「でもこれはギルドマスターが承認したから。とにかくおめでとう」

「あ、ありがとうございます」


 どこか釈然としないものはあったが、とりあえず会員証を受け取り、ランクアップに素直に喜ぶのだった。

 2人も収納魔法が使えるなんて、なんて贅沢なパーティなんだろうか。これできっと収入も増える!

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