【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第53話 バリアを壊せ!

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「お前は僕が倒す!」
「人間フゼイガ……。イキガルナヨ?」

 知らんがな。
 僕はエピュデミアに向かって走る。大丈夫、僕は冷静だ。奴の一挙手一投足見逃さず懐に潜り込んでやる。

「爆ゼロ!」

 その声に反応し、僕は真横に跳ぶ。僕のいた場所に小さい爆発が起こった。小さいケド殺傷力はありそうだね。

「これでも喰らえ!    爆発しろ!」

 お返しに僕が投げたのは爆発魔法を付与した魔石だ。僕は爆弾って呼んでるけどね。
 その魔石がエピュデミアの足元にいくと小さく爆発を起こす。
 これで近づけるかな?

 しかし嫌な予感がして僕は咄嗟に後ろへ跳ぶ。
 石床に魔法陣……?

防壁プロテクション!」

 魔法陣から闇が立ち上る。その範囲はどうやらエピュデミアを中心に5メートルといったところかな。防壁プロテクションのおかげで直撃は免れたけど、張ってあった光膜ライトフィルムがズタズタだ。張り直さないと。

光膜ライトフィルム
「仕留メ損ネタカ」

 うーん、どう攻めたものか。そうだ、あの剣は呪われているけどかなりのもの。使えるかもしれない。ドラゴニウム製の剣だから魔法との親和性も高いはずだ。

 収納ストレージから例のドラゴニウムの剣を取り出す。抜けば呪われるけど、奴のバリアを破壊できるかもしれない。

「僕がバリアを破壊したらお願いします!」

 僕は剣を鞘から抜いた。抜いた鞘の中から闇が立ち上り僕にまとわりつく。これが呪いか。

「呪ワレタ剣カ。愚カ愚カ愚カ!」
付与エンチャント破壊ディストラクション強化ブースト!」

 拡大解釈により、この付与はバリアの破壊に変更する。理屈としては魔法組成の破壊だ。何としても一撃入れないと!
 慣れない剣で僕の身長よりも大きい剣だ。このままだとまともに振れない。ならば!

「脳のリミッターに弱化ウィーク!」

 以前本で読んだことがある。人間の脳は普段筋肉の出力をセーブしていると。脳のリミッターを弱くすれば火事場の馬鹿力というやつをある程度引き出せるかもしれない。

「うおおおおぉぉぉっっ!」
「ヌ!?     サッキヨリハヤイ!?」
「どっせい!」

 型なんて知ったこっちゃない。とにかく目いっぱい力を込めて剣を振り抜いた。
 剣はエピュデミアのバリアに振れた。その瞬間破壊ディストラクションの効果が発動。剣の性能も相まってバリアの砕けた感触が伝わった。

「ナニィィィッ!?」

 そして剣はエピュデミアの腹にのめり込む。勢いを殺され、僕の腕前ではこれ以上は振り抜けそうもない。そう判断し、手を離す。

「うおおおおっっ!!」

 僕は奴に飛びつき、その腰にしがみ付く。そして傷ついた腹に手をめり込ませた。恐怖心が薄れているとはいえ、我ながらよくやるものだ。

     エピュデミアがとり払おうと僕の腕に肘を叩き込む。絶対抜くもんか!

浄滅アニヒレーション!    強化ブースト!」
「グアアアァァァッッ!?」

 僕の決死のタックルからの浄滅魔法を体内に叩き込む。でもまだ足りない!

「強化お願いします!    審判ジャッジメント!」
強化ブースト!     強化ブーストオオオオォォォッ!!」
「ギィヤアアアァァァッ!!」

 僕とエピュデミアの足元に魔法陣が生まれ、光輝くと強大な光の柱が立ち上った。光は僕とエピュデミアを飲み込み、そしてエピュデミアだけを跡形もなく滅ぼしていった。
 まるで闇が光の中に溶けていくかのようだ。
    光の止んだ後に立っているのは僕だけだ。やつの姿はどこにも無い。

「勝った……!」

 いかん、呪いが僕の生命力を吸い始めている。僕の周りに闇がまとわりついているし。これ、浄滅魔法じゃ消えないのか。拡大解釈で呪いを浄滅すれば……!

 しかし身体に力が入らず僕は膝を付く。というより右腕が上がらない。っていうか痛い!?
 右腕がお、折れてるぅぅぅっっ!?

 それにこの生命力吸収の呪い、思ったよりえぐいのかな?
    疲労感が凄い。あー、なんか気が遠くなってきた……。

「ルウ君しっかり!」

 リオネッセさんの声が聞こえた。


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