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第91話 超! 龍炎光牙剣!
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「とにかくみんな、これはね……」
「ほうほう」
「ふんふん?」
「へー、いいじゃねぇか」
僕らは円陣を組んで超龍炎光牙剣の説明を始めた。僕の話を聞き、それぞれが納得して首を縦に振る。これは僕らのうち1人でも欠けたらできない芸当だ。
「おもしろいじゃねーか。やろうぜ!」
「ああ、だがそうなると問題は……」
「それまで注意を引いて貰わないといけないよね?」
ドレカヴァクに目を向けるとみんな必死に戦っている。主にライミスさんとリオネッセさんが狙われており、回避に集中しているため攻撃に回れていないようだ。このままじゃジリ貧だ。
「そういうことなら任せて」
「おおっ!?」
「テミスさんいつの間に?」
僕とリーネが驚いて声をあげる。アレサとサルヴァンは気づいていたみたいね。
「いや、あんたら何もしていないから尻を叩きにね? でもなんか策があるみたいね。いいわ、乗ってあげる」
「ほんとですか?」
「ええ、このままだとジリ貧だしね。あなた達に賭けてみるのも面白いんじゃない?」
これは責任重大だね。失敗は許されない。
「ありがとうございます」
「いいのよ。他のメンバーにも伝えておくから遠慮なくやりなさい」
「「「「はい!」」」」
僕らの返事を聞き、テミスさんが戦線に戻る。僕らはドレカヴァクの死角になるよう奴の後ろに回ることにした。
その移動の間も皆は頑張ってくれている。ライミスさんも攻撃をかわしながら斬りつけるが、効いていないようだ。
「よし、この辺りならいいよね。じゃあいくよ! リーネ!」
「うん! 創土従」
「拡大解釈。形を剣に! 強化」
リーネの創土従によりどでかい土の剣ができあがる。刃渡りはあの巨人の7割くらいか。このままだと柔らかいので武器にならない。
「サルヴァン!」
「おう! 全力で硬質化だ!」
「強化!」
これでこの剣の硬さはミスリルをも超えるはずだ。だけどこれでもまだ未完成。
「リーネ!」
「任せて。龍炎!」
「強化、付与」
そして巨大な剣に炎がまとわりつく。ぶった切った後は燃やし尽くす!
「リーネ!」
「行くよ! 闇の手!」
「強化!」
そして生まれたのはどでかい2本の腕。この超巨大な剣を振るうための腕だ。そしてこの剣を扱えるのは1人しかいない。
「アレサ!」
「待っていたぞ! ストック!」
スキル魔法保持によりリーネの闇の手を吸収する。
「リリース! 来い、巨大な腕よ!」
そしてリリースすることにより、その巨大な腕の支配権を得る。解き放たれた腕が巨大な剣の柄を握る。
「ぬうっ!? ガキどもめ、何かやってやがったのか!」
ドレカヴァクが僕らの動きに気づき、狙いを僕たちに向ける。巨大な身体を反転させ、僕らに1歩近づいてきた。
「させん! 闇の鎖」
「光の鎖」
アレイスター師匠とリオネッセさんが束縛魔法でその動きを止める。長くは持たない。
「アレサいけ!」
「やっちゃえアレサ!」
「見せてやれ、俺たちの力を!」
「うおおおおおおっっ!!」
巨大な燃え盛る剣が真っ黒な腕により持ち上がる。そして高く舞い上がり、上段に構えた。
「終わりだドレカヴァク! 超龍炎光牙剣! やあああってみせるぅっ!」
振り下ろされた超龍炎光牙剣は巨大ドレカヴァクの障壁をぶち壊し、脳天に直撃。その勢いのままドレカヴァクの頭にくい込んでいった。
「ぬおおおおおっっ!!」
そして気合い一閃。
超龍炎光牙剣がドレカヴァクの身体を真っ二つに両断する。そしてその切り口を龍炎が焼き始め、瞬く間に全身に広がっていった。
「ギャアアアアアアッッ!!!」
燃え盛る屍の巨神のてっぺんから何かが落ちたのが見えた。
「アレサやったーっ!!」
リーネが喜んで飛び跳ねる。だがまだだ。ドレカヴァクを完全に消滅させないと。
「多分ドレカヴァクが落ちている! 見届けよう!」
僕らはドレカヴァクが落ちていった場所に向かった。燃え盛る巨人は後ろ向きに倒れ、全身に火が回っている。あれはもうあのままで大丈夫そうだ。
僕らは少しドレカヴァクと離れた位置にたどり着く。うん、この場所でもドレカヴァクの様子がよくわかる。人の皮がはぐれた顔面は少々心臓に悪そうだ。ところどころ焼けてて嫌な匂いもする。
そしてドレカヴァクの周りにはライミスさんを始め勇猛と神撃がいる。
「やぁ、ドレカヴァク。いい格好だね」
「おのれライミス……! いや、今回はあのクソガキどもか!」
ドレカヴァクが僕たちを睨む。眼球がそのままグリンと動くと怖いんですけど。
「ふふっ、お前たちお手柄だぞ。まさかあんな巨大な剣を作るなんてな」
「へへっ」
アレーテさんが僕たちを褒める。サルヴァンは照れくさそうに笑った。
「さて、ドレカヴァク。君との因縁もようやく終わりだ。今度こそ滅んでもらう。スキル【聖光気】!」
ライミスさんの身体を眩い黄金の光が包んだ。あれがライミスさんのスキルか……。
「ちくしょおおおおおっっ!」
「覚悟!」
「なんてな」
油断だった。
これで終わる。そんな気の緩みがもたらした一瞬の心の隙。それがみんなの反応を鈍らせた。突如ドレカヴァクの頭だけが飛び出し、大きく口を開けてリーネに襲いかかる。
「リーネ危ない!」
でも僕の身体能力では考えてから動いても間に合わない。そんなことはわかっている。
だったらさ……。
この身を犠牲にしてでも守るしかないよね?
僕はリーネを突き飛ばす。
首筋に鈍い痛みが走る。ドレカヴァクが僕の首筋に噛みついていたのだ。
「ル、ルウーーーーーッ!」
良かった……。
間に合った……。
リーネの悲痛な叫びを聞きながら僕は膝をつき、吐血した。
「ほうほう」
「ふんふん?」
「へー、いいじゃねぇか」
僕らは円陣を組んで超龍炎光牙剣の説明を始めた。僕の話を聞き、それぞれが納得して首を縦に振る。これは僕らのうち1人でも欠けたらできない芸当だ。
「おもしろいじゃねーか。やろうぜ!」
「ああ、だがそうなると問題は……」
「それまで注意を引いて貰わないといけないよね?」
ドレカヴァクに目を向けるとみんな必死に戦っている。主にライミスさんとリオネッセさんが狙われており、回避に集中しているため攻撃に回れていないようだ。このままじゃジリ貧だ。
「そういうことなら任せて」
「おおっ!?」
「テミスさんいつの間に?」
僕とリーネが驚いて声をあげる。アレサとサルヴァンは気づいていたみたいね。
「いや、あんたら何もしていないから尻を叩きにね? でもなんか策があるみたいね。いいわ、乗ってあげる」
「ほんとですか?」
「ええ、このままだとジリ貧だしね。あなた達に賭けてみるのも面白いんじゃない?」
これは責任重大だね。失敗は許されない。
「ありがとうございます」
「いいのよ。他のメンバーにも伝えておくから遠慮なくやりなさい」
「「「「はい!」」」」
僕らの返事を聞き、テミスさんが戦線に戻る。僕らはドレカヴァクの死角になるよう奴の後ろに回ることにした。
その移動の間も皆は頑張ってくれている。ライミスさんも攻撃をかわしながら斬りつけるが、効いていないようだ。
「よし、この辺りならいいよね。じゃあいくよ! リーネ!」
「うん! 創土従」
「拡大解釈。形を剣に! 強化」
リーネの創土従によりどでかい土の剣ができあがる。刃渡りはあの巨人の7割くらいか。このままだと柔らかいので武器にならない。
「サルヴァン!」
「おう! 全力で硬質化だ!」
「強化!」
これでこの剣の硬さはミスリルをも超えるはずだ。だけどこれでもまだ未完成。
「リーネ!」
「任せて。龍炎!」
「強化、付与」
そして巨大な剣に炎がまとわりつく。ぶった切った後は燃やし尽くす!
「リーネ!」
「行くよ! 闇の手!」
「強化!」
そして生まれたのはどでかい2本の腕。この超巨大な剣を振るうための腕だ。そしてこの剣を扱えるのは1人しかいない。
「アレサ!」
「待っていたぞ! ストック!」
スキル魔法保持によりリーネの闇の手を吸収する。
「リリース! 来い、巨大な腕よ!」
そしてリリースすることにより、その巨大な腕の支配権を得る。解き放たれた腕が巨大な剣の柄を握る。
「ぬうっ!? ガキどもめ、何かやってやがったのか!」
ドレカヴァクが僕らの動きに気づき、狙いを僕たちに向ける。巨大な身体を反転させ、僕らに1歩近づいてきた。
「させん! 闇の鎖」
「光の鎖」
アレイスター師匠とリオネッセさんが束縛魔法でその動きを止める。長くは持たない。
「アレサいけ!」
「やっちゃえアレサ!」
「見せてやれ、俺たちの力を!」
「うおおおおおおっっ!!」
巨大な燃え盛る剣が真っ黒な腕により持ち上がる。そして高く舞い上がり、上段に構えた。
「終わりだドレカヴァク! 超龍炎光牙剣! やあああってみせるぅっ!」
振り下ろされた超龍炎光牙剣は巨大ドレカヴァクの障壁をぶち壊し、脳天に直撃。その勢いのままドレカヴァクの頭にくい込んでいった。
「ぬおおおおおっっ!!」
そして気合い一閃。
超龍炎光牙剣がドレカヴァクの身体を真っ二つに両断する。そしてその切り口を龍炎が焼き始め、瞬く間に全身に広がっていった。
「ギャアアアアアアッッ!!!」
燃え盛る屍の巨神のてっぺんから何かが落ちたのが見えた。
「アレサやったーっ!!」
リーネが喜んで飛び跳ねる。だがまだだ。ドレカヴァクを完全に消滅させないと。
「多分ドレカヴァクが落ちている! 見届けよう!」
僕らはドレカヴァクが落ちていった場所に向かった。燃え盛る巨人は後ろ向きに倒れ、全身に火が回っている。あれはもうあのままで大丈夫そうだ。
僕らは少しドレカヴァクと離れた位置にたどり着く。うん、この場所でもドレカヴァクの様子がよくわかる。人の皮がはぐれた顔面は少々心臓に悪そうだ。ところどころ焼けてて嫌な匂いもする。
そしてドレカヴァクの周りにはライミスさんを始め勇猛と神撃がいる。
「やぁ、ドレカヴァク。いい格好だね」
「おのれライミス……! いや、今回はあのクソガキどもか!」
ドレカヴァクが僕たちを睨む。眼球がそのままグリンと動くと怖いんですけど。
「ふふっ、お前たちお手柄だぞ。まさかあんな巨大な剣を作るなんてな」
「へへっ」
アレーテさんが僕たちを褒める。サルヴァンは照れくさそうに笑った。
「さて、ドレカヴァク。君との因縁もようやく終わりだ。今度こそ滅んでもらう。スキル【聖光気】!」
ライミスさんの身体を眩い黄金の光が包んだ。あれがライミスさんのスキルか……。
「ちくしょおおおおおっっ!」
「覚悟!」
「なんてな」
油断だった。
これで終わる。そんな気の緩みがもたらした一瞬の心の隙。それがみんなの反応を鈍らせた。突如ドレカヴァクの頭だけが飛び出し、大きく口を開けてリーネに襲いかかる。
「リーネ危ない!」
でも僕の身体能力では考えてから動いても間に合わない。そんなことはわかっている。
だったらさ……。
この身を犠牲にしてでも守るしかないよね?
僕はリーネを突き飛ばす。
首筋に鈍い痛みが走る。ドレカヴァクが僕の首筋に噛みついていたのだ。
「ル、ルウーーーーーッ!」
良かった……。
間に合った……。
リーネの悲痛な叫びを聞きながら僕は膝をつき、吐血した。
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