【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第138話 VSタートルドラゴン1

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「お待たせ」

 僕とサルヴァンがクランハウスの会議室に入る。中で待っているのはリーネやアレサ、そしてルード達だ。

「呼び出しの用はなんだったんだ?」
「ああ、それは今から話す」

 会議室の席は二人用の長机を六つ向かい合わせにくっつけただけのもので、部屋の奥側が僕たち龍炎光牙、反対側が天鳳のメンバーの席となっている。ルカは天鳳側だ。

 サルヴァンが席に着き、僕がその隣に座る。僕の隣はリーネでその隣にアレサが座っている。

「王太子殿下のお話はアマラについてだったよ。概ねルウが危惧した通りだったな」
「おいおい、まさか本当に王様になっちまったのかよ」
「ということは近いうちに戦争が起きるってこと?」

 サルヴァンが席に着くなりウンザリした口調で口を開く。それを聞き、リーネが悲しそうな顔で聞いてきた。悲しそうな顔をするのは無理もない。僕らのようなストリートチルドレンは何らかの理由で両親を亡くした者や捨てられた者がほとんどだ。その原因の中でも戦争に起因したものは結構な割合を占めている。そして僕もリーネも戦災孤児というやつで、8年前の戦争が原因だ。

「今すぐ、ってわけじゃなさそうだけど楽観視は出来ないな。セルバさんに聞いた話だと爵位持ちの悪魔ともなるとそんな簡単に増やせるものじゃないらしいからな」
「問題はアマラが人魔を生み出せるってことかな。どの程度のペースで増やせるのかよくわからないらしいし」

 あの名も無き村でセルバさんをこちらの陣営に引き込めたのは大きかった。おかげで爵位持ち悪魔がどのようにして生まれたのかを聞くことが出来たからだ。

「遅かれ早かれ戦争は起きるのか?」
「起きるだろうな。アマラが引き起こさなくてもエスペラント教国が黙っちゃいないはずだ。何せアルテア教を廃止して悪魔信仰を国教に指定したんだからな」
「いったい何がしたいんだよあいつは」

 フィンが真剣な目つきで質問する。サルヴァンの答えはフィンも予想していただろう。それでも頭を抱え、ため息をつく。

「知らん。そもそもアマラとはそんなに関係があった訳じゃないからな。オーガ討伐で知り合っただけだし」

 ドレカヴァクのときにも見たけど速攻逃げていったからね。それがまさかここまで大きな事態になるとは予想もしなかったよ。

「そうなのか、俺たちも顔すら知らないからなぁ。で、これからどうすんだ?」
「先ずはダンジョン制覇だな。神々の修練場というだけあって45階ともなると報酬が凄かったからな。そのうち見たこともない凄い魔導書とか出てくるかもしれん」
「すげぇよな。俺らも何とか30階まで来たけどギリギリだったわ」

 ルード達もあれから成長し着実に力をつけてきて今やAランクの仲間入りを果たしている程だ。通常では考えられない成長速度にあのクランはどうなってんだと噂の的になっている。成長率の強化については極秘中の極秘にしていて知っているのは龍炎光牙のメンバーとギルドマスター、アリシアさんくらいだろう。アリシアさんづてにライミスさんが知っているかもしれないけど、特に聞かれたことはないかな。

 副作用があるのかどうかはわからんないけど、もしかしたらここ二年間で背があんまり伸びてないのはこれのせいかも?
 でもリーネはしっかり背が伸びていて僕より少し背が高いくらいだ。サルヴァンもかなり背が高くなっている。今や九人の中で一番背が低いのは僕になってしまったのだ。身長の伸び率を強化すれば良かったのかな?

「ま、とにかく予定通り3日後にまたダンジョンに潜るわ。48階のボスはライミスさん達でさえ勝てなかったタートルドラゴンらしいからな。気を引き締めないと」
「タートルドラゴンって海の三大モンスターじゃねえか。あんなのとやり合うのかよ」

 海の三大モンスターとはタートルドラゴン、シーサーペント、クラーケンのことだ。神撃がシーサーペントを倒しているけどあれは地上にいたから可能だったのだ。この48階のタートルドラゴンをライミスさん達でさえ倒せなかったのには大きな理由がある。

「聞いた話だと水の中でやり合うらしい。呼吸のできる不思議な水で、水から出ても一切体が濡れてないそうだ」
「水の中でタートルドラゴン相手にするとか考えたくねぇわ。俺たちは45階踏破で終了でいいな」 

 これだ。水の中で海の三大モンスターとやり合うという有り得ない条件。これが今まで誰も踏破出来なかった理由なのだ。事前情報によると、火の魔法もちゃんと発動するし爆発魔法も使える。

 ただし、水の抵抗はしっかり存在するため爆発魔法を使うとその勢いでとんでもない距離を流されてしまう恐れがあるそうだ。さらには雷撃魔法を使えば自分たちも感電して自滅するそうな。そして水が沸騰するほどの火魔法を使えば魔法を発生させた場所が熱湯となってしまう。そして剣もまともに振れず、まともに使える武器は槍くらいとか。

 氷魔法を使えば自滅するし、風魔法も使い方を誤れば自滅する。そして光魔法も光を飛ばすと変な方向に飛んでいき狙いが定まらないし射程も極端に短くなるという。周りに土が無ければ土魔法も使えないため、実質使えるのは無属性と闇属性の魔法に限定されてしまうのだ。

「でもルウはもう倒す方法思い付いてるんでしょ?」
「致命傷を与える手段は考えてあるよ。問題は相手がデカすぎることかな」

 一応そのための装備は準備してある。かなりお金がかかったけどね。
    
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