143 / 188
第140話 VSタートルドラゴン3
しおりを挟む
「よし、みんな僕の後ろに移動して!」
「「「了解!」」」
暴れてその場をグルグル回りながら暴れるタートルドラゴンから離れ、僕を先頭にして4人が固まる。タイミングが大事だしチャンスも1回こっきりだろう。
「闇の手」
「強化」
リーネの闇の手を強化。これでアレサとリーネの2人が使用していることになる。これで下準備完了だ。後はタートルドラゴンをこちらに向かわせればいい。
「死滅陣!」
「強化!」
そして暴れまくるタートルドラゴンにもう一度闇属性魔法を喰らわせる。親和性Sのリーネの死滅陣でさえタートルドラゴンにはそれほど効いていない。しかし痛みくらいは感じているのだろう、タートルドラゴンの注意がこちらに向いた。
「さぁ来い!」
タートルドラゴンの動きがこちらを向いたところで止まった。ちゃんと捕捉してくれたようだ。
……来る!
タートルドラゴンがこちらに向かって一直線に突っ込んで来る。水の中だからそこまでのスピードはないが、この距離で避けるのは不可能に近い。ま、避けないんだけどね。
「収納開放! 出ろ、とにかくデカイ箱!」
タートルドラゴンと僕の間に突如巨大な箱が現れる。そのサイズはタートルドラゴンが入るほど巨大であり、勢いをつけたタートルドラゴンはその箱の中へと突撃していく。この中は拡大の魔法によりとにかく広くなっている。タートルドラゴン一匹くらい入っても問題はない。
「よし、閉めて!」
箱の蓋はスライド式になっており、これにより密閉が可能になっている。どういう訳か密閉状態じゃないと中の生物ごと収納することができないんだよね。
この戦法、上手くはまれば格上の相手すら封印できるかも、なんて思ったけどそんな都合のいい話はない。実際に実験したんだけど箱の中の生物はある一定以上のレベルに達していると動くことが可能だ。そして箱に少しでも小さな穴が空くと、強制的に排出されてしまうという訳のわからない性質があったのだ。
つまり、この箱の中に封印してからは時間との戦いとなる。
そして今、重い箱の蓋は閉じられた。
「よし、収納! 急いで池から出るよ!」
「「「了解」」」
僕たちは急いで地上を目指す。そして池から顔を出すとすぐに看板の近くに出た。僕はすぐに飛翔の魔法を使いセーフティゾーンの中央を目指す。
そして中央に着いたと同時に強制的に空間が開かれ、中からタートルドラゴンが姿を現した。どうやら間に合ったようだ。後は仲間が追いつけば勝てるだろう。なにせ僕の知る限りタートルドラゴンの攻撃は噛みつきとぶちかましという巨大質量を活かしたものだけであり、ブレスや魔法の類は使わない。
つまり陸に上がってしまえばただデカくて硬くてタフなだけの怪物に過ぎないのだ。普通の魔導士にはタートルドラゴンの動きを封じるなんて簡単じゃないけど、拡大解釈による無声連続発動が可能な僕だからできる方法がある。
浮遊。
強化。
この2つをタートルドラゴンが浮き上がるまで連続発動!
そして10回ほど繰り返したところでタートルドラゴンの身体は浮き上がった。もっと、もっと高く!
さらに魔法を使い、タートルドラゴンはとてつもなく高いはずの天井にまで届く。この高さはそれこそタートルドラゴンが小さく見えるほどだ。
「待たせた! リーネ、超龍炎光牙剣を出してくれ」
「うん!」
追いついたアレサがリーネにドレカヴァクとの戦いで使った超龍炎光牙剣を出してもらうと、保持したままの闇の手を操り構えた。
「よし、ルウやってくれ!」
「いくよ! 浮遊解除!」
幾重にも重ねがけした浮遊魔法を解除。そうすると当然タートルドラゴンは落下してくる。その下にはアレサの構える超龍炎光牙剣の剣先が待ち構えていた。
そして石床を破壊するけたたましい音と振動がセーフティゾーンの中を駆け巡る。土煙がもうもうと舞い、石床が飛び散った。それらは僕の張った防壁で防いだけど、激しい振動に尻もちをつく。
しばらくして土煙も止み、セーフティゾーンの中には巨大なクレーターができていた。そしてそのクレーターの中には超龍炎光牙剣に身体を貫かれ、甲羅をも突き破られ絶命してタートルドラゴンの姿があった。さすがの超龍炎光牙剣も剣が折れており、その衝撃の凄まじさがわかる。
「やった、タートルドラゴンに勝った!」
僕は喜び勇んでクレーターを降り、急いでタートルドラゴンを収納する。そういえば落ちてから少し経ってるけど大丈夫だったようだ。もしかしたらセーフティゾーンにはモンスターの遺体を吸収する機能が無いのかもしれない。
「おーいルウ、収納できたか?」
「うん、出来たよ! 上に戻るね」
みんながクレーターの縁に立ち、僕の様子を見守る。飛翔魔法で戻るとしよう。僕が飛翔魔法で飛び上がり、みんなの所へ戻ると急に地響きが聞こえた。
「な、なんだ?」
「おい、見ろ。クレーターが凄い早さで復元されていくぞ!」
なんなんだこれは?
クレーターの地面が凄い早さで膨れ上がっていき、僅か1分程で元の石床へともどっていった。と同時に地響きも止む。
そしてその中央。その虚空に突如白く光る渦が現れた。
「ここに入れってことか。よし、行こう。多分この先にお宝があるはずだ」
僕たちは頷き合うと、その白い渦に身を投じた。
「「「了解!」」」
暴れてその場をグルグル回りながら暴れるタートルドラゴンから離れ、僕を先頭にして4人が固まる。タイミングが大事だしチャンスも1回こっきりだろう。
「闇の手」
「強化」
リーネの闇の手を強化。これでアレサとリーネの2人が使用していることになる。これで下準備完了だ。後はタートルドラゴンをこちらに向かわせればいい。
「死滅陣!」
「強化!」
そして暴れまくるタートルドラゴンにもう一度闇属性魔法を喰らわせる。親和性Sのリーネの死滅陣でさえタートルドラゴンにはそれほど効いていない。しかし痛みくらいは感じているのだろう、タートルドラゴンの注意がこちらに向いた。
「さぁ来い!」
タートルドラゴンの動きがこちらを向いたところで止まった。ちゃんと捕捉してくれたようだ。
……来る!
タートルドラゴンがこちらに向かって一直線に突っ込んで来る。水の中だからそこまでのスピードはないが、この距離で避けるのは不可能に近い。ま、避けないんだけどね。
「収納開放! 出ろ、とにかくデカイ箱!」
タートルドラゴンと僕の間に突如巨大な箱が現れる。そのサイズはタートルドラゴンが入るほど巨大であり、勢いをつけたタートルドラゴンはその箱の中へと突撃していく。この中は拡大の魔法によりとにかく広くなっている。タートルドラゴン一匹くらい入っても問題はない。
「よし、閉めて!」
箱の蓋はスライド式になっており、これにより密閉が可能になっている。どういう訳か密閉状態じゃないと中の生物ごと収納することができないんだよね。
この戦法、上手くはまれば格上の相手すら封印できるかも、なんて思ったけどそんな都合のいい話はない。実際に実験したんだけど箱の中の生物はある一定以上のレベルに達していると動くことが可能だ。そして箱に少しでも小さな穴が空くと、強制的に排出されてしまうという訳のわからない性質があったのだ。
つまり、この箱の中に封印してからは時間との戦いとなる。
そして今、重い箱の蓋は閉じられた。
「よし、収納! 急いで池から出るよ!」
「「「了解」」」
僕たちは急いで地上を目指す。そして池から顔を出すとすぐに看板の近くに出た。僕はすぐに飛翔の魔法を使いセーフティゾーンの中央を目指す。
そして中央に着いたと同時に強制的に空間が開かれ、中からタートルドラゴンが姿を現した。どうやら間に合ったようだ。後は仲間が追いつけば勝てるだろう。なにせ僕の知る限りタートルドラゴンの攻撃は噛みつきとぶちかましという巨大質量を活かしたものだけであり、ブレスや魔法の類は使わない。
つまり陸に上がってしまえばただデカくて硬くてタフなだけの怪物に過ぎないのだ。普通の魔導士にはタートルドラゴンの動きを封じるなんて簡単じゃないけど、拡大解釈による無声連続発動が可能な僕だからできる方法がある。
浮遊。
強化。
この2つをタートルドラゴンが浮き上がるまで連続発動!
そして10回ほど繰り返したところでタートルドラゴンの身体は浮き上がった。もっと、もっと高く!
さらに魔法を使い、タートルドラゴンはとてつもなく高いはずの天井にまで届く。この高さはそれこそタートルドラゴンが小さく見えるほどだ。
「待たせた! リーネ、超龍炎光牙剣を出してくれ」
「うん!」
追いついたアレサがリーネにドレカヴァクとの戦いで使った超龍炎光牙剣を出してもらうと、保持したままの闇の手を操り構えた。
「よし、ルウやってくれ!」
「いくよ! 浮遊解除!」
幾重にも重ねがけした浮遊魔法を解除。そうすると当然タートルドラゴンは落下してくる。その下にはアレサの構える超龍炎光牙剣の剣先が待ち構えていた。
そして石床を破壊するけたたましい音と振動がセーフティゾーンの中を駆け巡る。土煙がもうもうと舞い、石床が飛び散った。それらは僕の張った防壁で防いだけど、激しい振動に尻もちをつく。
しばらくして土煙も止み、セーフティゾーンの中には巨大なクレーターができていた。そしてそのクレーターの中には超龍炎光牙剣に身体を貫かれ、甲羅をも突き破られ絶命してタートルドラゴンの姿があった。さすがの超龍炎光牙剣も剣が折れており、その衝撃の凄まじさがわかる。
「やった、タートルドラゴンに勝った!」
僕は喜び勇んでクレーターを降り、急いでタートルドラゴンを収納する。そういえば落ちてから少し経ってるけど大丈夫だったようだ。もしかしたらセーフティゾーンにはモンスターの遺体を吸収する機能が無いのかもしれない。
「おーいルウ、収納できたか?」
「うん、出来たよ! 上に戻るね」
みんながクレーターの縁に立ち、僕の様子を見守る。飛翔魔法で戻るとしよう。僕が飛翔魔法で飛び上がり、みんなの所へ戻ると急に地響きが聞こえた。
「な、なんだ?」
「おい、見ろ。クレーターが凄い早さで復元されていくぞ!」
なんなんだこれは?
クレーターの地面が凄い早さで膨れ上がっていき、僅か1分程で元の石床へともどっていった。と同時に地響きも止む。
そしてその中央。その虚空に突如白く光る渦が現れた。
「ここに入れってことか。よし、行こう。多分この先にお宝があるはずだ」
僕たちは頷き合うと、その白い渦に身を投じた。
1
あなたにおすすめの小説
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界で世界樹の精霊と呼ばれてます
空色蜻蛉
ファンタジー
普通の高校生の樹(いつき)は、勇者召喚された友人達に巻き込まれ、異世界へ。
勇者ではない一般人の樹は元の世界に返してくれと訴えるが。
事態は段々怪しい雲行きとなっていく。
実は、樹には自分自身も知らない秘密があった。
異世界の中心である世界樹、その世界樹を守護する、最高位の八枚の翅を持つ精霊だという秘密が。
【重要なお知らせ】
※書籍2018/6/25発売。書籍化記念に第三部<過去編>を掲載しました。
※本編第一部・第二部、2017年10月8日に完結済み。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる