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昨日より遅い時間だったけど。
日本酒も飲んでいたけど。
意外な乗り心地の誘惑にも負けず、長い沈黙にも耐え、今日はちゃんと起きていた。
でも、今日こそ寝てても良かったんじゃないかと思う。
それは、晴臣が車を止めた先が二人のマンション(仮)ではなく、私の実家だったから。
「…どうして?」
「おじさん、俺に連絡くれたときかなりパニクってて、飲んでたのに車出そうとしたくらい千歳のこと心配してたからな。今日は泊って行って安心させてやれよ。明日、正式に挨拶しに来るから」
―挨拶って
光城がeterno存続のために出した条件は、光城と姻戚関係を作ること。
もちろん光城なんて、絶対にお断りだ。
と、なると。
やっぱりeternoを存続させるには、私が晴臣と結婚するしかないということになる。
でも、そんなのー
「ちょっと待ってよ。私、晴臣に聞きたいことが…」
「…明日でいいだろう?もうこんな時間だし」
時計を確認しながら断るさりげない晴臣の仕草が、なぜか有無を言わせない強い拒絶の意思を感じさせた。
「分かった。絶対ちゃんと答えてね」
「もう、いいからさっさと家に入れ」
結局、約束をとりつけられないまま、門の中に追い払われてしまった。
私が玄関のドアを閉める瞬間まで、晴臣の戦車は門前に止まっていたけれど。
―翌日。
予告どおり、晴臣がうちにやって来た。
それも、きっちりスーツを着込んで。
「晴臣くん、いらっしゃい」
まずい。
このままじゃ、父のノリと勢いで私の結婚が決まってしまいかねない。
出迎えた母の後ろを歩く晴臣の腕を横から引っ張って、「ちょっと来て!」と自分の部屋に連行する。
「…何だよ?」
「昨日聞きたいことがあるって言っといたでしょ?」
晴臣は眉間にシワを作ると、面倒くさそうにソファに座った。
「光城が言ってた。eterno存続の条件を出したのは自分だって。晴臣じゃないって。それどころか光城にeternoを残すよう頼んだのは晴臣だって。どういうことなの?『復讐』って言ってたじゃない」
「宗一郎…余計なことをベラベラと…」
苛立ちを抑えるために深い溜息を吐いた後、晴臣は再び黙ってしまった。
でも、ここで引き下がるわけにはいかない。
「晴臣は最初、eternoのとの契約を終わらせる気だったって。なのにどうして?…交渉のとき、遼平くんとどんな話をしたの?」
問い詰める私に、晴臣は突如立ち上がってきっぱりと言い放った。
「その件について、一生俺の口から語る気はない!」
日本酒も飲んでいたけど。
意外な乗り心地の誘惑にも負けず、長い沈黙にも耐え、今日はちゃんと起きていた。
でも、今日こそ寝てても良かったんじゃないかと思う。
それは、晴臣が車を止めた先が二人のマンション(仮)ではなく、私の実家だったから。
「…どうして?」
「おじさん、俺に連絡くれたときかなりパニクってて、飲んでたのに車出そうとしたくらい千歳のこと心配してたからな。今日は泊って行って安心させてやれよ。明日、正式に挨拶しに来るから」
―挨拶って
光城がeterno存続のために出した条件は、光城と姻戚関係を作ること。
もちろん光城なんて、絶対にお断りだ。
と、なると。
やっぱりeternoを存続させるには、私が晴臣と結婚するしかないということになる。
でも、そんなのー
「ちょっと待ってよ。私、晴臣に聞きたいことが…」
「…明日でいいだろう?もうこんな時間だし」
時計を確認しながら断るさりげない晴臣の仕草が、なぜか有無を言わせない強い拒絶の意思を感じさせた。
「分かった。絶対ちゃんと答えてね」
「もう、いいからさっさと家に入れ」
結局、約束をとりつけられないまま、門の中に追い払われてしまった。
私が玄関のドアを閉める瞬間まで、晴臣の戦車は門前に止まっていたけれど。
―翌日。
予告どおり、晴臣がうちにやって来た。
それも、きっちりスーツを着込んで。
「晴臣くん、いらっしゃい」
まずい。
このままじゃ、父のノリと勢いで私の結婚が決まってしまいかねない。
出迎えた母の後ろを歩く晴臣の腕を横から引っ張って、「ちょっと来て!」と自分の部屋に連行する。
「…何だよ?」
「昨日聞きたいことがあるって言っといたでしょ?」
晴臣は眉間にシワを作ると、面倒くさそうにソファに座った。
「光城が言ってた。eterno存続の条件を出したのは自分だって。晴臣じゃないって。それどころか光城にeternoを残すよう頼んだのは晴臣だって。どういうことなの?『復讐』って言ってたじゃない」
「宗一郎…余計なことをベラベラと…」
苛立ちを抑えるために深い溜息を吐いた後、晴臣は再び黙ってしまった。
でも、ここで引き下がるわけにはいかない。
「晴臣は最初、eternoのとの契約を終わらせる気だったって。なのにどうして?…交渉のとき、遼平くんとどんな話をしたの?」
問い詰める私に、晴臣は突如立ち上がってきっぱりと言い放った。
「その件について、一生俺の口から語る気はない!」
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